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2015.06.27 読了
文庫の発売日に購入して一気に読む
後味が悪いとかじゃないけどなんとなく敗北感。
すごいなぁ。面白かった!!
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就活って大変だなーと思いながら読んでいたら、思わぬ事実を突きつけられぎくり。身に覚えがありますね。
ずっと主人公拓人の目線から話が進んでいくのですが、端々に感じていた違和感が最後にグワーッとやってくる。そこがうまいのと、企業就活、SNSの経験がない私でも感じずにいられない後ろめたさ。
朝井リョウ面白いなあ。
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こわい!読み終わったあとの感想はこれに尽きる。
就活中の学生たちとSNSの中の取り繕われた自己表現、今流行りの「意識高い系」を揶揄する内容かと思いきや、最後のクライマックス、傍観者と当事者が逆転する、構造が緻密で凄い。
cakesで『武道館』についてのインタビューが出てて、気になったのでまずは文庫化しているこれを読んだけど、読んでよかった。
本当の自分、とか見られている自分、とか遠くから批評するだけじゃなくて、何者にもなれなくてもそれでもあがき続けること。そんな人たちに対する朝井リョウさんからのエールのように感じた。
私も口先だけにならないように気をつけなくちゃ。
って言っているこれも見せかけだけかもしれないよ?
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朝井リョウさんの本はいつも読んでいるけど、何者だけは手がだせなかった。就活の本なんだもん。自分もまさに就職氷河期に就活してたから、そんな辛い本読みたくなかった。
読む前は、友達から「就活の本だよ」ってきいていたので、もっと就活の厳しい状況が描かれてるかとおもえば、就活の描写はあんまりなく、人間にスポットをあてた話でした。でもほんとに就活生の心情とかを見事に表現しているなと思いまし
た。
最後の解説も的を射てとてもよかった。
ラストの終わり方は、そうだよな。こう終わるしかないよな。とおもった。だって、就活の正解なんてないもんな。書かなかったじゃなくて、書けなかったんだろうな。
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就活を控える身として読みたいなと思って読んだ本。就活がとても不安になった一方、今ある自分でしっかり足掻いていこうと思えた。
人間関係の奥底にある人の見たくないところや見せたくないところがリアルに描き出されていて、すこし怖さを覚えた。
自分自身の悪いところをより実感してしまったような気がする。
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あーおもしろかった!終盤につれてどんどんと体温が上がっていくのを感じた。
序盤はツイッターの文章と現代、過去の時系列がよく分からなくなったりしてたのだが、それは伏線であり読み切るころにはすべてがすっきりと収まってしまった。
就活、SNSを物語の軸として人間関係を描いたのはすごいと思った。
主人公と自分は似ているなあ、と感じた。努力している人を笑い、かっこばかりつけて泥にまみれられない自分のちっぽけなプライドを守ろうとしているところなんかとくにそう。
この物語のほとんどは主人公の人間観察による一人称で書かれており、それがのちの展開へとつながる。
隆良や理香みたいなタイプは私もあまり得意ではない。けど、勝手にその人にレッテルを貼って、それ以上見ようとしないのはもっと悪い。結局、自分自身のことが一番見えていないのだ。
P299〜はぜんぶ自分自身に言われているように感じた。
想像力。人を決め付けず、その行動・言葉・表情にあらわれる全てを受け止めていきたい。
そして、何者にもなれない自分をまずは認めていきたい。
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就職活動を目前に控えた拓人は、同居人・光太郎のライブに足を運んだ。光太郎と別れた瑞月も来ると知っていたから-。瑞月の留学仲間・理香が拓人たちと同じアパートに住んでいるとわかり、理香と同棲中の隆良を交えた5人は就活対策として集まるようになる。だが、SNSや面接で発する言葉の奥に見え隠れする、本音や自意識が、彼らの関係を次第に変えて…。直木賞受賞作。
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自意識を暴かれて、何も身に纏うものがなくなって弱った自分を見せつけられるような、ある意味残酷な物語。
でも、それと同時に「みんなだってそうだよね」とも思える安心感。
さすが朝井リョウ!の一言。
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情け容赦なく、自分って何者?っていう問いかけを突きつけてくる作品。なるほど、こういう引っくり返し方もあるんですね。ネット社会を生きる現代人だからこそ、身につまされる部分も多かろうし、SNSはほとんど使っていない自分も、色々と考えさせられるところが多かった。何者かと思われたい凡人は、少しでも他人をこきおろして、それによって自分を上げようとする。本当的を射てる話で、必死になって否定したいけど出来なくて、みたいな、主人公と似たような気持ちにもなったり。
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著者の直木賞受賞作。就活に励む若者たちの物語。
綺麗事を並べた若者たちの友情を描いた青春小説と思いきや、ラストの方では、若者たちの本音が出て、ミステリー小説、ホラー小説の様相を呈してくる。本当に、怖いですねぇ。怖いですねぇ。怖いですねぇ。
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傍観者の主人公視点で淡々と進む、が、ラストの逆転でんぐり返りがなんともショーック。
最後はみんな救われたのか?
SNSとかって、怖ぇ。
しかし、昨今の就活事情は我々世代とは雲泥の差のようで。
てゆうか「シューカツ」とかいう言葉なかったし。
なんだ「えんとりぃし~と」って?
手書きの履歴表をシコシコ書いて、持参したり郵送しまくったりしていた世代からすると、なんとも別物のようなオモムキである。
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耳が痛いことを
言われているので
なかなか
受け入れられなかった。
けど
それが本当だし
本心で生きなくちゃ
かっこ悪く生きなくちゃと
思った。
わたし、
二宮拓人に
似てる。
2015.7.5
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気づいたときには、自分も傍観者や評論家になってしまう気がする。気をつけようと思った。
この本は、今の若者を映していて、こういう人いたな、と思う作品だし、自分にも思い当たる節がある。
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朝井リョウの言葉はいつも私の心の中にスッと入ってくる。今回もそうで読み終わった後に泣いてしまった。今、私が終活という登場人物と同じ状況にいることでさらに共感する場面が大きかったことが影響しているのかもしれない。人間のこころの汚い部分。自分で気づかないようにしていた部分。私は今それにきちんとむかい合わなければならない。みずきのことばが胸にささる。私も自分の足で歩いていこう!
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リアルな生活の孤独感や劣等感を埋める為に拓人は裏アカウントを作成し、そこを心の闇のはけ口にしていた。アカウントを幾つも持つ事が悪い事だとは思わない。リアルな関わりからのストレスから逃避したい気持ちは自然なものだと思う。ただ裏アカウントを作成したからと言ってそれで全てが解決するはずもなくて、そこに愚痴や他人の悪口を書き込んでも結局は自分の中に吐き出している事にしかならない。自分が思っている事は多分、自分も他人からそう思われている。自分が言った事は多分、自分も他人からそう言われている。そう思う覚悟が必要だと感じる。