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仲田蛍シリーズ最新作、今回はいかに警察官になったのかがわかる中学生の時の過去が解き明かされる。読んでいて悲劇のシーンもあり自殺なのかそれとも?この先が知りたく意外な展開に読む手が止まりませんでした。あなたも感動の短編集をぜひとも堪能して下さい。
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【大好評の<仲田シリーズ>第4弾!】仲田の知られざる過去に迫る、最高にエモーショナルな社会派本格ミステリ。
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今回は仲田の過去が表題作。
中学生の頃いじめられっ子と友達になった仲田だったが、イギリスへ転校した事により自殺してしまい…
いじめてる方は悪気がないのが本当にタチが悪い。
『いじめは当事者だけではない、周りにいる人たちも被害者』と言う、仲田の言葉が重かったです。次のターゲットにならない様に同調しなくてはならないってのが言葉の通りで。
タイトル回収の言葉が切なかったです。
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※
子どもが関係する事件を『想像』という
独自の視点で推理し解決に導く捜査官
仲田蛍シリーズ第4段。
・十七歳の目撃
・初恋の彼は、あの日あのとき
・言の葉
・生活安全課における仲田先輩の日常
・少女が最後に見た蛍
蛍がなぜ、そんなにも自分の身を削って
子どもに関係する事件に心血を注ぐのか、
その一部が明らかになる物語たち。
どんな事件に対峙しても子どもに対して
常に温かく穏やかに微笑む蛍。
その胸に常に浮かぶ光景は、大切な人との
後悔に満ちた時間。
強さと弱さ、複雑な思いが無いまぜになって
今を真っ直ぐ精一杯生きる蛍が眩しい。
・少年法から、特定少年と少年の違いを
テーマにした事件への考察と目撃者であり
当事者の葛藤。
・愛なのか毒なのか、教育虐待という
親と子の歪んだ関係。
・生育環境やSNSから受ける影響力から、
言葉の力の強さと恐ろしさ。
・口に出せない悩みの発露からのSOS行動。
・いじめ問題は、学校を縮図にした
大人を含めた社会全体の根深いもの。
ーーーーー
子どもは身近な大人の行動をみて
ものの良し悪しや行為の善悪を知り、
身につけて成長していくと改めて感じ、
自身の行動を省みる気持ちになりました。
そして、いじめ行為は被害者だけでなく、
周りの人の心にも何かしらの影を落とす、
波紋のようだと感じました。
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初めて読んだ作家さんでした。
天祢涼さん「少女が最後に見た蛍」
「仲田シリーズ」とシリーズものだというのも知りませんでした。生活安全課の女性警官 仲田蛍が主人公ですが登場人物目線で進められていくので先が読めず引き込まれていきます。
短編集しかも対象が小中学生だと甘くみておりましたが、各々の内容は短編とは思わせない濃い内容で、一遍一遍に余韻を持たせる終わりかたは一語一句見落とさず読まなければと思わせるほどでした。
最後のストーリーは表題にもなっていましたが苦しくて、くやしくて、涙が溢れてしまうほどでした。
【心に突き刺さった言葉】
いじめは当事者だけではない、周りにいる人たちも『被害者』です
多くの方に読んで欲しいと思いました。
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社会問題✕ミステリー。
最後の表題作は辛かったけれど、主人公の蛍はもちろん、登場人物それぞれ丁寧に書かれていて読み始めたら一気に読了。
シリーズ本ということなので、ぜひ最初から読みたい。
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人を思いやり、困っている人に寄り添う勇気に痺れる… 仲田シリーズの最新短編集 #少女が最後に見た蛍
■きっと読みたくなるレビュー
いじめや虐待など、子どもたちの社会問題に切り込む仲田シリーズの短編集です。全五編からなる作品集で、今回も読んでいて辛く悲しく、耐えられない感情になってしまう。物語の中だけならいいですが、現実にあって欲しくない。大事な青春時代は明るく楽しい時間であって欲しいと願わずにはいられません。
それでも全編にわたって仲田の寄り添う優しさに満ちていて、ほんの少しだけ心が休まる。まずは我々大人たちが見本になるべきだと学びをえる作品でした。
〇十七歳の目撃
いじめと少年犯罪に巻き込まれた、弁護士志望の少年の物語。もはや犯罪とも言えるほど、いじめが発展していて悲しい。仲田の泣きたくなる想いが胸に刺さる。
〇初恋の彼は、あの日あのとき
小学生時代の同級生だった男性が大学の講師になっていた。仲田と小学校時代の同級生は、当時彼が誰のことを好きだったのか会話をしていて…
子ども時代を懐かしむお話と思いきや、家庭と学校の問題にメスを入れるストーリー。若い子たちには幸せになって欲しいと思わずにはいられない作品。
〇言の葉
元アイドル政治家に、ネガティブな思いを寄せる学生の物語。まさに合理的すぎる現代の問題を切り取った作品、モラルと思いやりを忘れないで欲しい。
〇生活安全課における仲田先輩の日常
万引きをした少年に向き合う仲田と後輩の物語。どんな事件にも真摯に向き合う姿勢が心に沁みる、警察官の皆さんに感謝したくなる作品。
〇少女が最後に見た蛍
いじめに向き合う仲田の学生時代の物語。これまで様々ないじめ事件に関わってきた、生活安全課の仲田の過去が明るみになってゆく。仲田の人を思いやる気持ちが温かく、終始美しい物語であるものの、ただ絶対に許せない怒りに満ちてくる。
本作が最もおすすめな一編ではあるのですが、なんとも嫌いな作品でした。イジメ、ダメ、ゼッタイ。
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Amazonの紹介より
神奈川県警生活安全課の仲田蛍(なかたほたる)は、中学時代の同級生・来栖楓(くるす・かえで)と思いがけず再会する。来栖は当時、桐山蛍子(きりやま・けいこ)という同級生をいじめており、仲田は蛍子を楓から守ろうと手を尽くしていた。しかし、いじめを終わらせることはできず、かえって桐山を傷つけてしまい、最後は自殺してしまったのだった。
事の次第を聞いた捜査一課の真壁は、自死の背後に仲田も知らない真相があるのではと感じて調べ始めると、意外な事実が浮かび上がり――(表題作)。
今回は短編集ということで、様々な若者の犯したことをどう仲田が推理していくのかが読みどころでした。
さらに仲田の過去が明らかになっていきます。自殺した友達の真相や仲田の正義にジーンときてしまいました。
前半のエピソードは一つ一つコンパクトにまとめられていながらも、発言や行動など何気ないことを見逃さない仲田の活躍に、読者としては伏線回収の面白みがあって楽しめました。そういうことだったんだといった驚きもあって、大いに楽しめました。
犯人側の視点で展開しているので、若者達の余裕ある態度から一変、犯罪が崩されていく心理描写は、現代にも通じるものがあり、他人事ではないなと思いました。
後半からは、核心となる仲田の過去を深堀りします。そこには親友の自殺も絡んでいて、どのような真相が待っているのか気になるばかりでした。
ただ、いじめといったビターな部分もあって、読んでいるうちに段々とムカつきや苛立ち、怒りといった感情が湧いてきました。とにかく親友側の視点が、読み進めるにつれて、心が痛くなるくらい哀しさが込み上げてきました。
その一方で正義のために奔走する仲田の姿に救われました。
その前にも仲田の過去エピソードが一つあるのですが、自分のクラスにいてくれたら良かったなと思ってしまいました。
今回はあまりバディとなる真壁は、思ったよりは前面に出ていないのですが、良い味を出しているので、今度は真壁の過去も気になりました。
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「十七歳の目撃」
「初恋の彼は、あの日あのとき」
「言の葉」
「生活安全課における仲田先輩の日常」
「少女が最後に見た蛍」
5話収録の連作短編集で仲田蛍シリーズ第4弾。
教育虐待や貧困など社会問題をテーマに描いた作品だが表題作に心を全て持っていかれた。
物語は仲田蛍の中学時代まで遡る。
蛍の友人を執拗にいじめていた同級生が発した
「大人もいじめをしていることに気づいた」
「いじめは愉しい」
フィクションとは思えないリアルな言葉が胸をえぐる。
彼女に同情の余地はないが、そう思わせる社会を作り上げた大人の責任も問われている気がした。
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連作短編5篇
仲田蛍が子どもに寄り添った捜査をし、その想像力推理力で事件の本質を捉え解決していく。特に表題作は、蛍自身が経験し悲しい結果となった15年前の事件にメスを入れ真相をあらわにすると共に、蛍の過去がわかって興味深かった。
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神奈川県警生活安全課の仲田蛍シリーズ。子供たちに暗い影を落とす事件に向き合いながら寄り添っていく蛍。今回は5話の短編。蛍の心の苦しさやそれでもなお冷静に強くありたい姿が描かれていく。その強さも自分のためではなく寄り添いたい子供たちのため。最後の表題作は登場する人物に胸糞悪くイライラMAXだったけど、表題作の意味が回収される場面では切なくなった。
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このシリーズも好きなんですよね!神奈川県警生活安全課仲田蛍さんが活躍するシリーズ第4弾です。今作は、前作までとは異なり、5編の短編が収められています。
・十七歳の目撃:
弁護士になることを目指して勉学に励む主人公、ある日クラスメイトが窃盗を犯した現場の目撃者となるが…。
・初恋の彼は、あの日あのとき:
蛍と同級生の初恋について、彼が本当に好きだったのは蛍か同級生か…。思い出すことで見えてきた真実…とは。
・言の葉:
元アイドル政治家を蔑む主人公の男子高生、何だか、今っぽい問題点が浮かび上がる…。政治家の責任とは…。
・生活安全課における仲田先輩の日常
板チョコを万引きした少年…。蛍に会いたかったとその動機を話すが、隠された裏事情があるようで…。
・少女が最後に見た蛍
中学生だった蛍が、クラスメイトのいじめを阻止するために動く。年月を経ていじめの首謀者と再会するが…。
読んでみて、蛍の過去があきらかになり、蛍が子どもたちを守りたいと思う気持ちがどこからきているのかが読み取れるようになります。読んでいて、いじめってしんどい…って感じたのと、あとこのシリーズは短編より長編で読みたかった思いも抱いたので、自己評価は低めにしました。
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2024/02/07 読了。
図書館から。
短編4作。
最後の仲田さんの軸となる過去の話は…、
どうしようもないいじめっ子もいるんだと思うと
それすら救おうとする仲田さんはそうとうキツイのではないかと。
真壁さんや後輩ちゃん、仲田さんを支える人が増えていけばいいなぁ…。
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未成年事件を解決する女性警察官の短編集。
ミステリとして、未成年問題としての物語は読み応えはあるが、シリーズものとしての主人公のキャラクタがいまいち弱いかなと言う印象。
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5つの短編、どれも心にグサッ❢
いじめ、奥深いですね。
大人が真剣に考え、行動しなくてはいけない。