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短編5話にそれぞれQRコードが添付されていて、それを読み込む事である【音】が再生されます。その音を聴く事で小説内で感じたおかしな所、もやもやが晴れる瞬間が快感でした。小説×音で読書の新時代を感じた一冊。これが好きなら、リアル脱出ゲームSCRAP×道尾秀介さんの【DETECTIVE X CASE FILE #1 御仏の殺人】もおすすめ
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ミステリ短編集なのですが、読むだけでは謎が解けません。なんと、作中に記されたQRコードを読み込み、その音声を聞くと謎が解ける……というなんとも凝った仕掛けの一冊でした。たとえばその音声部分を普通に表記することはできないの? って思いますが。そこはやっぱり音声ならではの仕掛けがありますし、インパクトも大きいです。
まず「聞こえる」でやられました。歌に死者の声が、というありがちな要素がうまく表現されていて。これ、ぎりぎりで聞こえないようになってるんですよね。ただし歌が聴けるので雰囲気は充分に味わえるというそれだけのことかと思ったら……ラストで鳥肌でした。ホラーではなくミステリなんだけど、怖いってこれ。
お気に入りは「セミ」。これだけはほっこりする物語です。ただし、「セミ」の立場になってみるとあれはどれほどに恐ろしいことだったのでしょうか。それなのに彼が決意した選択が素晴らしすぎるし、それを理解できた主人公も素敵です。
いちばん音声ならではだと思ったのは「ハリガネムシ」。あの音声シーンにぞくっと来ました。これもとっても怖いです。
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QRコードで音声聞いて読むって
どんな感じ?って読んでみた
読んだだけでわかるやつもあるし
聞かないとわかんないやつもあるし
聞いてもわからんやつもある
(自分がわかんないだけかも)
おもしろい試みだとは思うけど
少々めんどくさい
1つ読み終わるごとに
スマホでパシャリはめんどっちいな
強制的に読書を中断させられるの
なんか腑に落ちんかった
そもそもの話自体が
魅力的ではなかったので
星は2つ
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謎を解く鍵を音声に担わせるという実験的で意欲的な作品。ミスリードを解決する役が音ということで、2話目から音のミスリードを気にしながら読むようになり、本来の楽しみ方がこれでいいのかと少し疑問に感じてしまいました。面白いのですが、私は文字のみでの驚きを支持します。最後のは反則ですね。目をつぶって集中して聞いていたので、最初は訳がわかりませんでした。
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小説×音声という新感覚のミステリ作品。
QRコードが出現する度に何が聞こえるのかドキドキしながら聞いた。
さらにただ音声を聞くだけで完全に理解できるというわけではなく、そこからある程度推理する必要があるため、より「体験型ミステリ」としての醍醐味を味わえる。
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QRコードで音声を聞いて、物語を読み進めいくという体験はとても新鮮だった!
音の距離感や臨場感(登場人物がどの距離からその音を聞くか)という部分あるからこそ、理解が深まる物語もあり、面白い体験だった!
ただ、初見だけだと理解ができない部分も多く、他の方の解説などを読んで納得していた。音を使うが故に、読者の想像力に委ねている部分もあり、読み手次第で面白さがかなり違ってくるかなという印象を受けた。
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道尾さんは、新しい取り組みが面白いな、と思う。
ただ、これは私の文字以外のものからの読解力の問題なのかもしれないが、「いけない」の時も、今回も、いくつかしっくりこないと言うか、どういうことなのだろう?と思うことがあった。
特に、音声については個人的に音に敏感な方なので大きな物音が苦手だったりで、よく聞き取れないからと思って音量を上げてしまうと、会話以外の物音が耳障りで無理だったり(まあ、これはドラマや映画の音声でも同じことが結構あるので、個人的な問題なのかもしれない)
・・・ほぼ小説そのものより音声がどうなのか、になってしまうが、今回の取り組みは、それも込みで【すべての真相は「音」のなかに】と言う惹句だったと思うので。
ちなみに、人間玉は音声を聞いて違和感があったものの、どういうことだろう?と少し戻って読み直してみたもののよく分からず。ブクログユーザーさんのネタバレ感想を後から拝見して、そういうことか!と。
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ほぉ〜、今度はこういう感じで来るわけか…とちょっとナメてたら、んんん?とね…いや〜、さすが道尾さんだわ〜!
と、本書の仕掛けは十分に楽しめるものであったのですが、それはそれとして、1作目の音声の歌がめちゃめちゃ素敵で、何度もリピして聴いちゃってる珍しいハマり方をしているわけで…www
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どうしても気になり、発売後すぐに入手。
文字からの視覚情報プラス聴覚からもというのは
中々に面白そうだと。
確かに驚きはしたし、なるほど上手いなぁとは思ったものの
なんというか…色物感以上のものを
私は受け取る事が出来ずに読了。
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聞いて初めてわかる驚きの真相… バラエティに富んだストーリーと音声効果に感動しちゃう #きこえる
■きっと読みたくなるレビュー
おもろい!そしてスゴイ!
何がスゴイって、決して音声だけに頼っていない点ですよ。言ってみれば邪道な小説ともとれるのですが、本作は音声で小説の出来を誤魔化しているわけではなく、音声をつかうことで、よりパワーアップさせている点なんです。
さすがは数々の傑作を書いている直木賞受賞の作家先生です。各短編の小説自体が当たり前のように高品質で、短編のお手本ですかというほどの出来です。そこに音声を使うことで、倍々ゲームで面白くしてるんですよね。
しかもバラエティに富んでる内容で、次から次へと色んなパターンで攻めてくるんです。十人十色な登場人物、様々な場面設定やプロット、そしてなにより音声効果の多様さに驚きました。
一作目のような音声の使い方はまぁ想像できる。でも二作目以降の使い方はまったく想像だにしなかったですね、発想力に感服。音声も出来もしっかりしてるし、完全に参りました。
〇聞こえる
ライブハウスを経営する女性と歌手を希望する少女の物語。少女の夢を叶えるため二人は生活を共にしていたが、ある日事件に巻き込まれて…
素敵な曲ですね~。この曲自体も道尾先生のオリジナルということで、才能がエグイよ。私にも分けてください。夢を追いかける若者の姿がこの曲のように美しく、また静かな情熱が素敵な作品でした。
〇にんげん玉【おすすめ】
社会人生活をリタイヤした初老の主人公は、金融セミナーに参加していた。しかしそのセミナー講師は、見覚えがあって…
うまい、聞いて初めてわかる真実。主人公の前時代的な価値観がイイですね、私もこんな人間にならないようにしなきゃ。人間の屑っぷりが堪能できる、ユーモラスな作品でした。
〇セミ【超おすすめ】
都会から田舎の学校に転校してきた小学生の物語。母は離婚し、父は事故で亡くしたため、祖父母のもとで生活している彼。新しい学校の友人と仲良くなれるのか…
道尾先生は少年時代の生活や、子どもたちの心情、友人関係を描くのが上手いよ…ちょっと泣いちゃうじゃん。目をつぶって自転車の後ろに乗るエピソードなんかは、これだけで少年時代を懐かしめちゃう。マジ素晴らしい。年齢を重ねても、損得なく笑いあえるような友達は宝ですね。
聞こえてくる音声は、なかなかの驚愕でした。手の込んだ仕掛けを…
〇ハリガネムシ【おすすめ】
一流大学を卒業するも、社会でつまずいてしまい、学習塾の講師を生業としている主人公。彼には気になる女生徒がいて、立ち入った行動をしてしまうのだが…
短編のお手本みたいな導入、その後にゾワゾワ感が満載で物語が進行し、最後には納得のオチ。シンプル分かりやすく丁寧、誰にでもおススメできる完成度が高い作品です。なお本作の音声は、全作品の中で最も「ドキッ!」としました。
ラスト主人公のもやもやした描写が秀逸で、自分もこれまでやってきたことを振り返る、良い機会になった気がしました。
〇死者の耳
夫とうまくいっていない友人に頼まれ、スマホの音声を録音していた女性。そこから聞こえてきた友人のセリフは、なんと夫の死体を見つけたという内容で…
女性の醜い部分が悲しく描かれていて胸が苦しい。きっとこれからは幸せになれるよ。読了後にQRコードにアクセスすると、なんとも腹立たしくなりました… 人間の汚さ、愚かさ、怖さが脳天を貫きました。
新しい読書体験「きこえる」シリーズ、ミステリーに未知なる可能性が広がってシンプルに面白かった!ぜひ先生には続編を書いてほしいです。
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QRコードを読み取ってYouTubeに接続して音声を聞く。
昔流行ったゲームブックを少し思い出しました。
読むだけじゃなくて実際音声を聞く事が出来るのでよりリアルに感じられました。
ただ、自力では分からない部分が多いので…ネタバレサイト読んでみようと思ってます。
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音声を聞いてもよくわからない話が何話かあったのですが、私だけ?でしょうか?
背筋がゾクゾクするような戦慄音声を期待していましたが、期待外れでした。
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QRコードを読み取って再生した音声を聞くと真相がわかるミステリー。とても斬新で面白い試み。音声って映像よりも怖さがあるので聞く時のドキドキが半端ないし、真相が分かった時の「なるほど!」感も良い。「にんげん玉」が面白かった。すっかり騙されて音声を聞いた時衝撃でした。
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・音声を聞いて謎解きをする感覚が新鮮であっという間に読めた。
・音声ギミックありきじゃなくて、ストーリー自体もしっかり練られていて楽しく読めた。
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新感覚小説の誕生です!
イヤホンで真相がわかる仕掛けは、ドキドキして楽しかったし、何より怖かったです笑
ただ真相が今一つわからない章があったので、皆様の考察をみてみたいです、、、、、
各章のページ数もそんなに多くないので、道尾さんの作品を読んだことのない人でも、短時間で満足できる作品だと思います!