紙の本
聖遺物を巡る推理合戦。
2023/12/07 00:34
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:氷狼 - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本で見つかった聖遺物。
それを商品に雪深い冬の北海道で開催される推理合戦。
各国の教会はそれぞれの国の特異スキルを持つ名探偵?を送り込み、聖遺物を得るための戦いが開幕する...
のだが、推理合戦開始前に参加者の一部を除き語られる、各国エージェントのスキルとそれを使った本編とは関係のない捜査。 そこに尺を取られたからか、本番の推理合戦が少々短く感じる。
もう一つ描写が甘い部分もあるし。
オチもそう来るのかとは思ったが、推理モノとして見るには...な部分もあり。
作品としては悪くはない、キャラ性も良いが、推理モノとして入ると何とも言えない感じになるかも知れないなと。
ルーツは関西だが、北海道育ちの関西弁レディ、マリアさん主役のスピンオフが出るのならば、ちょっと読んでみないとは思いますが。
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似鳥鶏先生の長編小説。
世界各国の特殊能力持ち名探偵が聖遺物を巡って推理合戦をしていく物語。
半分くらいまでは各探偵達の能力・人柄などが短編形式で描かれている。彼らのキャラクター性の濃さがとても面白く、スピンオフをつくって欲しいレベルだと思いました。
後半はそんな彼らが集結し、推理合戦を行っていくのだが、彼らが能力を駆使してそれぞれに探り合うところや推理し合っていく所がとても読んでいて面白かったです。
探偵達が推理し合い、それでも真相からはほど遠い...という中で”ある人物”が明らかにした真相にはとても驚かされました。そしてその後の騙し合い合戦はまさに“大戦”だなと、最後もスッキリした終わり方でとても良かったです。
最後に、この作品をアニメ化した際の声優陣を自分なりのキャスティングしてみたので読む際に参考にしてください(敬称略)。
弘瀬廻/弘瀬愁:小林裕介
大和:福山潤
シャーロット・パウラ・ティンバーレイク:種崎敦美
ボグダン・ユーリエヴィチ・コルニエンコ:石田彰
高崎満里愛:佐倉綾音
マテウス・リベイロ:村瀬歩
胡笙鈴:佐藤聡美
デニス・グリフィン:安元洋貴
椎堂斗真:武内駿輔
山川弁護士:西村知道
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なかなかの大作だと思います。登場する名探偵たちを紹介する短編が前半部、終結して推理対決するのが後半部という構成。名探偵各人のキャラがしっかり立っていて、全員に感情移入してしまうため、後半で誰も負けてほしくないと思ってしまいます。
この作品、凄まじく労力かかっているのではないでしょうか。名探偵一人ごとに1冊書けそうなアイデアと情報量です。それぞれを主人公にしたスピンオフがあってもいいかも。
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序章/アメリカ合衆国 ーロサンゼルス郊外ー/
ウクライナ ーキーウ中心部ー/
日本国 ー東京都千代田区ー/
ブラジル連邦共和国 ーサンパウロ・ピニェイロス地区ー/決戦 ー北海道上川郡筆尻村ー
推理で競う。あるものを手に入れるために。
自国の威信をかけて。
時々の頭痛を何とか躱しながら、もういいやという気持ちを宥めながら、、、、、
えっ!!! そうだったの?? ………
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さて2024年の私の1発目となるレビューは、『コミュ障探偵の地味すぎる事件簿』に続いて似鳥鶏さん読了2作目の『推理大戦』になりましたが、もう何でもありな作品でした(良い意味で)。
2作品を通じて、注釈を使って笑わしに来るスタイルや小説を書くのがとても好きな方なんだろうなと、似鳥鶏さんらしさが伝わってきました。本作も「あとがき」や「文庫版あとがき」に共感したり笑ったりで、(あれ、何読んでたんだっけ?)と大事な「中身」をついつい忘れてしまいます。
では忘れずに概要となります。
名探偵と呼ぶに相応しい能力を備えた性別も年齢も人種も異なるメンバーが世界中から北海道に集結する。世界的にも歴史的にも貴重かも知れない聖遺物を手中に収めるため、世界各地から集まった名探偵たちは1つのゲームに参加するはずだったのだが、発見された1人の遺体は果たしてゲームなのか?と名探偵たちは各々の能力を活かした推理を披露するも迷走する。さて、この結末は誰の手に収まるのか…。
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推理トリック物は自分の想像力不足で余り楽しめないんだけど、好きな作家さんなんで購入。
前半は各探偵の活躍と特殊能力を発揮する前段。どの探偵も長編にしても面白そう。それが後半で競い合う。熱い。
少しチート感はありつつも、最後は協力体制で締めるのも良かった。あんだけ盛り上げていて誰が一位と決めなかったも好きな展開。
今後は対決はないかもしれないが、各探偵のスピンオフ物やってくれると嬉しい。
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「推理」はいま、
「競技」となった。
最強探偵による、「推理ゲーム」世界大会!
ほんタメ文学賞 2021たくみ部門(ミステリ)
大賞受賞!
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この帯通り、YouTube「ほんタメ」を見て、
似鳥先生の作品を読みたいと思っていたら。
文庫で発見して思わず手に取りました。
講談社の文庫は最近ビニールをかけてくれていて、
それが個人的には良いです。
ページをぱらぱらめくることはできないけれど、
その分とても良い状態で購入できるので、
(角や表紙が傷ついてたりするととても悲しいので)
個人的にはこのビニールが広がってほしいです。苦笑
本書は、日本で発見された「聖遺物」争奪戦として、
世界各地の名探偵たちが北海道に集います。
さあこれからゲーム開始というところで起こる殺人事件。
これはゲームなのか、それとも事件なのか。
アメリカ、ウクライナ、日本、ブラジルの天才たちが集まり、天才対天才という構図。
名探偵たちがそれぞれの推理を展開していきます。
名探偵たる所以の特殊能力も漫画のようで、
さらにブラジル代表の少年の過去や
ウクライナ代表の性格、
各探偵たちのキャラクターも良く、
テンポよく最後まで読み切ることができました。