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【最新科学で「アンチエイジング」の限界に迫る!】アンチエイジングが大流行だが、そもそも人間は何歳まで生きられるのだろう? 最新科学で「不老不死」の可能性の限界に迫る!
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欲望の果てに行きつく「不老不死」。しかし、それは叶えることはできない。人の最大寿命は120歳。どんなに頑張ってもそれ以上は生きられない。老化細胞を生存させるGLS1の阻害、カロリー制限によるオートファジーの維持、サーチュインを働かせるNMN点滴、悪玉細胞GPNMBをワクチンで退治…。研究は進むが、今できることはほとんどない。結局はバランスの取れた生活が一番。禁煙、休肝日、多品目食、腹八分、適度な運動、十分な睡眠。健康寿命を延ばして、目指せスーパーセンチュリアン。110歳過ぎても読書レビューを書き続けよう。
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丸善の新書コーナーで目に留まり、読んでみた。
フラットな視点(悪い方の意見をトンデモと結びつけない)で、最新の老化研究の状況についてまとめていると、一読して感じた。 最後に参考文献を載せているのも、非常に良い。
本書でインタビューに答える研究者達の多くが言及するように、不老不死というよりはまず健康寿命を伸ばし、平均寿命との乖離を縮めることが大事になると自分も考えている。引き続きこの分野の進展は本など読みつつ、アップデートしていきたい。
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河合香織さんの『老化は治療できるか』。今回の学びは以下に尽きる。
老化のビジュアル診断の開発までにはまだ時間がかかるが、今の我々にもできることがあると。「仮説では、血圧、糖尿、脂質といった生活習慣病の危険因子によって、ゲノムに傷が入り、細胞が老化していくと考えている。つまり、老化する前の上流の部分の異常を食い止めること。それぞれ良い薬があるので、そこで調整する事は今すぐにでもできるでしょう」との専門家の見解。新薬やワクチンの前に、日々の健康管理が重要だという養生訓にたどり着く。
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統計データから人間の平均最大寿命は115歳と結論づけられている。125歳まで生きる確率は1万分の1未満。
人間の寿命は、生物学的年齢と回復力で説明できる。
55歳を過ぎるとがんの死亡率が上がる。チンパンジーやゴリラの寿命は60歳を超える。
ゾウは細胞数が多いのでがん化しやすいが、修復能力が高い。ヒトの細胞にゾウのDNAを移植すれば、最大寿命を延ばすことは可能かもしれない。
DNAの傷が蓄積されてしまうので、デロメアを伸ばせてもがんにはなる。
GLS1阻害による老化細胞を除去できる可能性がある。
老化はプログラムされているかも。
人間は240gのタンパク質を作り出している。それはなぜか。式年遷宮のようなモノではないか。
アルツハイマー、パーキンソン、ALS似共通しているのは、脳の細胞にタンパク質の塊ができること。オートファジーの活性が低下する。ルビコンが増えたため。腹八分目にするとルビコンが減る。
オートファジーは、睡眠、健康的な食事、腹八分目、運動、で活性化する。
慢性の炎症が起きる原因はストレスにもある。
ベニクラゲは何回も若返ることができる。
サーチュインの中でSIRT1を増やすと老化が遅れる。
NMNは究極の抗老化物質の可能性があるが、点滴は危険。
老化は病気か。病気でなければ研究は進まない。美容外科と同じ。
モーゼは120歳デシンだ。旧約聖書には人は肉に過ぎず、120年以上は生きないとされた。
エビジェネティクス時計は正確。
マウスは食事制限で寿命を延ばせるが、猿では伸びなかった。
脳は老化防止の関門。脳を変えると人も同じではなくなる。
アミロイドβやタウがたまっても神経細胞が死なない人が一定数いる。
認知症を事前に治療することが社会的に許されるか。
デュアルタスクが認知症予防に効果がある。
不老不死は楽園か。ずっと生きなければならないのは幸せかどうかわからない。
睡眠不足で加齢は加速する。
起きる時間を変えずに、少しずつ早寝にすると睡眠負債は解消できる。
運動は日課にする。夕方がいい。
午前中の光は体内時計を整える。
動脈硬化を以下に抑えるか。
一日に腕立て伏せと腹筋、スクワット200回を行う。
海馬は運動で機能が高まる。
脳の可塑性=80になっても、能力は磨ける。
後悔が残るくらいがちょうどいい。