ほんとにヤバいのばかり
2023/12/02 17:11
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投稿者:Tomo - この投稿者のレビュー一覧を見る
まぁ、考えてみればヤバいのばかりだね。
六条御息所の物の怪騒動といい
物の怪の舞台が そんじょそこらの幽霊屋敷といい
大半が洛北洛中。
宇治だけは洛外だけど、紫式部は洛北洛中洛外だけではなく、九州 明石 奈良に舞台を選んだのが
まるでパワースポットみたいな格好だね。
そういう意味では、高評価だよ。
『源氏物語』を1冊で理解させるのは むずかしい か
2024/02/02 12:39
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投稿者:安堵 玲 - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者のそれぞれの著作は どれも読みやすく、視点も面白く、興味深く読める。『源氏物語』は、人物相関が複雑で、しかも登場人物も多い。著者は どう処理するのかと期待を込めて読んでみた。はたして本書1冊では解決しきれなかったように感じる。
著者にかぎらず多くの書籍で、「この件については拙著『〇〇』に詳しく書きましたので そちらをお読みください」という定型がある。しかも その書籍は 行きつけの書店には無い。そのパターンはよくあることで、入手が困難で、結局は説明があいまいで終わってしまう。 本書でもその例が何件もあり、残念である。
不適切にも程がある
2024/03/16 05:42
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投稿者:チップ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ドラマ「不適切にも程がある」が話題だ。
1986年と2024年の価値観の違いをコメディにした傑作だ。
平安中期と現代の価値観の違いは「不適切」どころか現代なら「犯罪」になるレベル
「源氏物語」が一条天皇の中宮彰子のサロンの推しプロジェクトで紫式部はプロジェクトの最高責任者という視点は面白いと思った。
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紫式部ってすごーい人だったんだなって改めて思った。外国人にも認められているからなぁ。
そこで思ったんだけど、紫式部と清少納言はセットでよく出てくるけど、よく考えたら、紫式部の方が客観的にすごいって言えるんじゃないのかな。
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今まで何気なく読んでた源氏物語
実はかなり異端の作品だった
言われてみれば当然だよなあ
当時の貴族社会のことが赤裸々に書いてある
こんなことまで書いていいのか?
と読んでみて改めて思った
ヤバいのはむしろ光源氏の孫子の代になってから
源氏物語はマンガでも小説でもいろいろと取っ付きやすい作品が山ほどあるので
読んでみると大河ドラマがより楽しめるかもしれませんね
個人的には源氏物語の舞台が
今で言う心霊スポットと言える場所ばかり
という事実に驚きました
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源氏物語を読んでる人も読んでない人も気楽に読めて奥深い。内容を整理するのにも役立ち、そんな見方もあったのかと新たな気づきもある。
光源氏が若紫を見染める場面と中将と呼ばれる男が尼になった浮舟を盗み見する場面の若紫と浮舟の相似などは面白い指摘だと感じた。
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「やばい」という言葉が使われている本は、何となく信用がおけないと思ってしまいますが、ご安心ください、内容はしっかりしています。読者の敷居を低くするための、戦略です。
第一章 設定がやばい
第二章 ブスがやばい
第三章 モデルがやばい
…
と、次々と「やばい」であおってきますが、「源氏物語」の異端性と革命性は伝わってきます。
源氏物語が書かれた時代を正確に知ることはできませんが、現代人が思う源氏物語より、当時の人が思う源氏物語の方がずっと価値があったのだろう、ということに改めて気づかされました。
大河ドラマ「光る君へ」と重ねて読んでみることをお勧めします。
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「やばい」という言葉で表現されているのだけれど、『源氏物語』がいかに特異なものなのかがよく分かる。内容が面白いというだけでなく、特異な作品だという点も、長く読みつがれてきた理由の一つかもしれない。「()」の中に書かれているのが、原文か訳文か統一されていないのが少し読みにくかった。
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面白かった!
源氏物語を読んで、なんとももやもやした、はっきり言うととても不快で嫌な気持ちになった数々の内容に対してとても腑に落ちる解説がなされていて、それも、ストレートに伝わる現代的な表現で説明してくれていて、読んでいてとても面白くて胸のつっかえが取れるような気持ちになりました。
また、源氏物語がいかに異端であったかもよくわかり、著者が本当に源氏物語が好きなんだなとしみじみ伝わりました。
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ほんとに『源氏物語』はやばい、ですね。
今なら、小説の書き方なんて研究しつくされて?いるけれど。
そんなものが何も無いあの時代にこれだけのものが描けたなんて。
やっぱり、やばい。