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2巻を受けてのアンサー編の3巻。
これがレプリカシリーズの最終巻になると思われる巻になり、レプリカとは何なのかが描かれている巻でございます。
高校の青春イベント
ひと夏の恋→文化祭とくれば、大イベント修学旅行ですよね。
今回はレプリカのナオパートと本体側の素直パートに分かれて描かれるというのも今シリーズ初かもですね。
修学旅行パートも面白く、クスッとしながら読めましたが、最後はちょっと泣けるそんなお話でした。
読んでいて、やっぱり本作品は第1巻で「完成」されていたなというのは前巻同様変わらず思いましたが、今巻は「完結」したなと思いました。
すなわちレプリカとは何なのかという点。
このアンサーこそ2巻から提示されたものだったと思うので、その答えが出て良かったのかなと思いました。
あまり書くとネタバレになるので、考察は控えますが、失ったものは取り戻せる、失ってもすべてを失ったわけじゃないということだけは書いておきたいなと思います。
ただ、本作の肝心な部分は実は修学旅行にあると思っていて、まぁ、充実した楽しい修学旅行だなぁと感じました。
色恋なくてもワイワイ楽しめて良い思い出が作れたら学生生活は勝ちだと思いました。
吉井くんと佐藤さんおもろすぎです。
40だって、修学旅行にいきたい。
そんなことを思った本巻でございました。
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正直こういう展開にするとは思ってなかったです。ただ小説として、避けられないところに真っ向から向かうには覚悟を感じますね。目が離せません。
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いやなんと言うか、心が上に下に揺さぶられるお話だなあ。
前巻ラストの衝撃の展開から、ナオの不安は解消されなくて、オリジナルの素直が学校に通い始め、素直が修学旅行に行くと同時にナオもアキくんと旅行に出かける展開。
初めて素直側の視点でもお話が進んで彼女が一体なにを考えていたかが明かされる。
それぞれの旅行を経て、将来への展望というか覚悟みたいなのができてよかったねと思った瞬間、アレだよ。
いやあ、前巻と言い今巻と言い、盛り上げといて落とされる感じが心臓にわるい。
そしてどうにも気になるところで引き。
うーずるい^^ 次巻が出るまで気が気じゃないよー
さて、この先一体どうなっていくのかなあ。不安だあ。
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素直とナオ、それぞれの修学旅行が描かれるがここに来て物語はミステリ的な要素を入れてくる。
当初からあった、「レプリカとは何なのか?」に対する答えとは。
これが実によく、読んでいてため息を漏らしてしまった。あちこちに散りばめられた答えがあったというのに。
そこに生きる人々の息遣いが確かに感じられる、とてもいい作品である。
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1巻で書きそびれていたけれど、本シリーズを読む前は、アンドロイドやAIが関連したレプリカの話なのだと思い、そちら寄りの、結局人間とは何かみたいなSFや哲学的展開を予想していたので、まったくかすってない展開で、ちょっと肩透かし(って勝手に想像したの自分ですが)。ナオと素直、それぞれの視点から書かれている本書、シルエットでどちらサイドなのか分かる仕掛けは分かりやすくて良き。別々の修学旅行をそれぞれで楽しんで、そのまま行けばいいのにと思った矢先、京都で合流することになり、波乱含みの展開。このまま曖昧にしていてはいけない、決着をつけなくちゃと思えた二人は頑張ってるね。