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14歳の世渡り術というシリーズらしいですが、
本当にホラー入門的に様々なジャンルを読むには
すごく良い一冊だと思います。
澤村さん、雨穴さん作などどれも面白い。
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好きな作家さんが何人か寄稿していたので買った一冊。
様々な文体や切り口で怖い話を読めるのはアンソロジーの魅力だなーと改めて思えた。
作品の終わりにその話がどういうコンセプトで書かれたかを解説しており、なんとなくで読んでいた層も理解が深まりそうで良かった。
最近ホラーにはまった人や、あまり読まないけど挑戦してみたいという人には怖くなさ過ぎずいいと思う。
本書は小説なので文章が基本なのだが、田中俊行さんが怪談を語っている音声ファイルがダウンロードできたり、雨穴さんが自身のYouTubeで今作品の動画版をあげていたりするので、これから読む人はそちらも合わせて楽しめるのではないかな?と思った。
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ホラーはなぜ怖いのか、ホラーのなかにあるジャンルとは。ということを解説しながらそのジャンルの短編を収録した解説書兼アンソロジー。澤村伊智さんが執筆陣にいたので読んでみた。
私は以前から自分のなかに”おもしろい”と思うホラーと”そんなおもろくないな”と感じるホラーがあって、どういうホラーだとおもしろく感じてどういうホラーだとおもしろくないと感じるのか気になっていた。
ホラーにジャンルがあるらしいことは知っていたけど本屋でも図書館でも〇〇ホラー!とカテゴリ分けされていることなんてないわけで。
だからこの本を読んでホラーのジャンルや実際の作品の手触りがわかってよかった。
私は心霊ホラーと怪談、モキュメンタリーホラーはたぶん感覚にあってるんだろうなと思った。どれもおもしろかった。
逆にそれ以外、特にモンスターホラーはあまり怖さも感じなかったかも。ゾンビ系もつまらんと思うタイプだしな…。ホラージャンルに親しんでみたいけど、どういうやつから手を取ればいいかわからん!という人にもおすすめ。よきガイドでした
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面白かった~~!
お話 → そのジャンルについての解説
の構成で、ホラー小説を楽しむ教科書。
作者の面々を見て脳死で購入したんだけど
「 14歳の世渡り術 」シリーズっていう児童書だったらしい。
なので怖さはそこまで(というかほぼ)ありません◎
これを読んで何となくホラーの中でもこのジャンルは好き、
このジャンルはあまり好きじゃない。ってあったんだけど
どうして私はこのジャンルが好きじゃないのか。が
お話の後の解説を読んで、あぁ確かに。となった。
漠然と、特に理由もなく好いたり嫌ったりしていたのが
何故なのかしっかり自分でわかったのは良かった。
きっと本を読む人で共感してくれる人
多いんじゃないかと思うんだけど…
フォントで表現するのは好きじゃない。
それもハッキリとわかった。笑
本の最後にブックガイドが付いてるんだけど…
「 残穢 」 は14歳には早いてえ…
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フリガナがいっぱい着いている。14歳の世渡り術という、言わば児童向けの小説シリーズのひとつだったらしい。かといって怖さが控えめかといったら、いい意味で大人気のない怖さだった!
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どの話も面白く、各恐怖の特徴を捉えた解り易い解説もあり、まさに『ホラーの扉』とだけある。
が、個人的には本格的なグロやホラーが好きなので、満足度は控えめであった。
まさに『ホラーの扉』とだけあって、いつもは手に取らないような方には、是非お勧めしたい。ホラーの扉を開けていただきたい。いらっしゃいませ。
・みてるよ/澤村伊智
・終わった町/芦花公園
・さよならブンブン/平山夢明
が個人的に好きかな。
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ホラーアンソロジー。
作品紹介:
「みてるよ」 澤村伊智 著 12−39
「終わった町」 芦花公園 著 42−66
「さよならブンブン」 平山夢明 著 67−102
「告発者」 雨穴 著 104−146
「とざし念仏」 五味弘文 著 148−184
「11分間」 瀬名秀明 著 186−217
「学校の怖い話」 田中俊行 著 220−239
「民法第961条」 梨 著 240−268
著者紹介:
澤村伊智[サワムライチ]
1979年、大阪府生まれ。2015年『ぼぎわんが、来る』で日本ホラー小説大賞“大賞”を受賞しデビュー。19年「学校は死の匂い」で日本推理作家協会賞短編部門を受賞。20年『ファミリーランド』でセンス・オブ・ジェンダー賞特別賞を受賞
芦花公園[ロカコウエン]
東京都生まれ。ウェブ小説サイト「カクヨム」に掲載し、話題になった「ほねがらみ―某所怪談レポート」を書籍化した『ほねがらみ』でデビュー
平山夢明[ヒラヤマユメアキ]
1961年、神奈川県生まれ。2006年「独白するユニバーサル横メルカトル」で日本推理作家協会賞短編部門を受賞。『ダイナー』で10年に日本冒険小説協会大賞、11年に大藪春彦賞を受賞
雨穴[ウケツ]
ホラーな作風を得意とするウェブライター。白い仮面と黒い全身タイツが特徴的で、YouTuberとしても活動している
五味弘文[ゴミヒロフミ]
1957年、長野県生まれ。1992年からお化け屋敷をプロデュースしはじめ、その数は全国で100を超える
瀬名秀明[セナヒデアキ]
1968年、静岡県生まれ。95年『パラサイト・イヴ』で日本ホラー小説大賞を受賞しデビュー。98年『BRAIN VALLEY』で日本SF大賞を受賞
田中俊行[タナカトシユキ]
1978年、兵庫県生まれ。怪談・呪物を蒐集するオカルトコレクター。怪談師としても活躍しており、2013年「稲川淳二の怪談グランプリ」、2021年「怪談最恐戦」で優勝。著書 に『呪物蒐集録』『あべこべ』な
梨[ナッシング]
インターネットを中心に数多くの怪談を執筆。2022年に初の書籍 『かわいそ笑』を発表
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本書を含むシリーズ『14歳の世渡り術』の対象読者層が中学生以上なので、内容も―この執筆陣としては―若干の手心が加えられた感はあるものの、執筆陣自体は言うなれば―いささかズレた喩えかもしれないが―今年のNPBのオールスター第1戦のスターティングオーダー級の顔ぶれで、とてもジュニア向けとは侮れない。
掲載作品を5W1Hでカテゴライズし、編者が各々の作品の後に添えた解説もなかなかの読み応えで面白い。ホラー小説はそれなりの数を読み込んできた―という多少の自負はある自分でも“なるほどなあ”と目から鱗が落ちるような記述もあったり。
10代からこれだけのアンソロジーを読める今の世代が、正直少しうらやましくもある。
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ジャンル特化型アンソロジーというのは斬新な切り口では?
若者向けらしく、インターネット界隈に好かれそうな作家陣。瀬名秀明氏の「11分間」が頭抜けているが、想定読者である小中学生には好かれにくそう。
一方、平山夢明氏の「さよならブンブン」はしっかりジュブナイルしててすごい。バイオレンスであるけど。
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雨穴さんが大好きなので、子供向けでも構わん! と図書館から借りてきました。
タイトル通りメインターゲットが中学生なので、ホラー好きの大人には少し物足りない刺激ではありましたが、逆に言うと読みやすくもあり、またどの作品も想像を超える展開が用意されていて、読んでいて面白かったです。
作品や用いられた手法についての考察、解説については、我々大人はちょっと退屈に感じてしまうかも……。
ただ、流石の株式会社闇編著、ホラー耐性だったりオカルト予備知識のない小中学生の皆さんならば、全編面白く読めると思います。
平山夢明氏の「さよならブンブン」については結構グロテスクだったので注意……かな!
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色んなジャンルのホラーを浴びれて良かった。学校メインの話が多いので学生の時に読みたかった一冊だな〜と思います。
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一口にホラーと言っても、そのジャンルは様々なんだと知った。わたしは血が出るようなグロいものは苦手だけど、それを避ければ選べるホラーはあるのかもしれない。
サスペンスホラー、SFホラー、モキュメンタリーホラーが特に好きだと思った。
もし自分が14歳だったら、この本を読み終わったらゾッとしてしまう。
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「みてるよ/澤村伊智」
「終わった町/芦花公園」
「さよならブンブン/平山夢明」
「告発者/雨穴」
「とざし念仏/五味弘文」
「一一分間/瀬名秀明」
「学校の怖い話/田中俊行」
「民法第961条/梨」
8話収録のホラー短編集で全作書き下ろし。
一口にホラーといっても心霊・オカルト・SF・怪談など様々なジャンルがあるが本作はバラエティ豊かなホラーが詰め込まれていた。
特に恐ろしかったのは『とざし念仏』。
文化祭のお化け屋敷のシチュエーションでドラム缶に閉じ込められた生徒の話。
物理的な怖さと人間の怖さが一緒くたになって襲い掛かる。
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「ホラーの扉」読み終わった。
多種多様なホラーのジャンルを恐怖の根源は何かっていう判断基準を元に5W1Hで分類して、その各ジャンルごとに8人のホラー作家の短編が収録されてるアンソロジーで各短編の後には解説もあって、アンソロとしてもホラーの解説書としても楽しめて良かった。
こっちのジャンルも面白そうだなっていう発見にもなったし、なにより児童書扱いなのに短編が本気で最高だった。
ホラー苦手だけどちょっと興味あるな‥って人はまさに入門書!って感じでおすすめ
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「14歳の世渡り術」というシリーズで(たぶん)はじめて編まれた小説のアンソロジー。
ホラージャンルを「5W1H」に分け、今をときめくホラー作家たちに執筆を依頼、編者の株式会社闇代表・頓花聖太郎(とんかせいたろう)さんが、各短編に解説をつけた。
ホラーのジャンルというものは細分化されていて、読者の好みのホラージャンルもさまざま。
このアンソロジーでは読んでいくうちに読者お好みのホラージャンルが見つけられるようになっている。
いわば読者とホラーのマッチングアプリならぬ、マッチングブックだ。
私はオカルトホラーとモンスターホラーが好きだと判明。
芦花公園さんの『終わった町』は、文体も展開もうつくしい、と感じた。どんどんバッドエンドに向かっていく展開がゾクゾクした(←ヘンタイ!)。その後、自分もだいぶ厨2病だな、と思った。
平山夢明さんの『さよならブンブン』は、爽快さと切なさがあるホラー。猫好きは、泣くかも。
各話のあとの解説が的を得ていて、どこが怖いのか、を、きちんと説明しているのがいい。
ホラー苦手だけど挑戦してみよう!という勇者は解説を先に読んでもいいとのアドバイスがある。
「14歳の世渡り術」シリーズにこの解説付きホラーアンソロジーを入れた理由を考えてみる。
これから、怖いことや、理不尽なことにたくさん遭遇する14歳に、怖いものを怖がってばかりではなく、しっかり分析し、対峙してほしいという願いがあるのかもしれない。
自分の「怖いもの」をみつめることで、見えてくるものもあると思うから。
巻末のホラージャンル別ブックガイドもうれしい。