- 予約購入について
-
- 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
- ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
- ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
- 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。
3 件中 1 件~ 3 件を表示 |
紙の本
元々ポスト李登輝の総統選挙に合わせて書かれた本
2023/12/12 21:22
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オタク。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
元々ちくま新書で「台湾」と題して出された本を改題して増補された本。「台湾の歴史」という表題でも実質的に下関条約で台湾が清朝から日本に割譲された時点から始まっているので、それ以前は簡単に書かれている。植民地時代もそれほどの分量ではない。改題するなら「台湾の20世紀」でもよかったかもしれない。
内容はほとんど日本が降伏して台湾が国民党政権の支配下に入ってから李登輝が退任するまでの旧版が書かれた時点の政治史。謝雪紅はチラッと出て来る程度。逮捕されるまで中国共産党台湾省工作委員会の長であり転向してからは中共時代に脱党を認めた当事者なので李登輝が国民党に入党した時に情報を提供したらしい蔡孝乾は出て来ない。
政治史の入門書なので国民党政権が蒋経国によって台湾での生き残りを賭けて台湾化して本省人の李登輝が総統に就任し民主化する過程と李登輝が裸の王様になるまでの過程がよく分かる。
誰か下関条約以降でいいので台湾に生きた人びとについて本を書いてくれないだろうか?辜顕栄の一族と顔雲年及び曾孫の一青姉妹に至る家族のような五大財閥の家門、植民地時代の警官を父親に持ち旧制台北高校から京都帝大に進学した李登輝の家族、祖父が台湾出身の医師という鎌倉千秋の家族といった恵まれた層と貧家の出身でも転向してからは日本軍相手に商売が成功したらしく弟が「党国体制」下の台湾球界の実力者という謝雪紅の家族ぐらいしか大まかな情報は知らないので植民地時代の50年とそれ以降の時代は見えてこない。何しろ以前は台湾に触れると大陸の逆鱗に触れてしまうからか「国民党政権のシンパ」と見なされるからか霧社事件しか言及されていなかったものだ。
紙の本
台湾とは何か
2023/12/09 10:54
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ニッキー - この投稿者のレビュー一覧を見る
中国の附属地域としてではなく、台湾そのものを中心にした近現代史が分かる一冊である。できれば、19世紀以前の台湾についてももっと記述が欲しかった。しかし、台湾近現代史の入門書としては、おすすめの一冊である。
3 件中 1 件~ 3 件を表示 |