紙の本
太一郎活躍
2024/02/27 14:53
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投稿者:あゆ - この投稿者のレビュー一覧を見る
今回の太一郎は先生役 幽霊を見たい縫ちゃんが、幽霊事件を解決する方法が正しく成されているか見守る。幽霊を見ることが出来ないにしては的確な対応をする縫の賢さに驚きました。また新しいメンバーが加わった!と大歓迎する気持ちです。そして、期待を裏切らない太一郎の霊視力と振り回され方。もっと沢山のシリーズ作品を渇望します
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新登場のお縫ちゃんが、さすがw
そうかぁ、峰吉の。
そりゃ、ああいう性格なのもよくわかるw
振り回される太一郎が気の毒なんだけど、笑ってしまう。
(すまんw)
あいかわらず猫に夢中の巳之助も健在で楽しい。
このシリーズ、もっと続いてほしい。
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皆塵堂シリーズの最新作。帯などの紹介にある通り新キャラ投入です。
そしてあとがきで書かれているんですが、たしかに最近太一郎の能力がチートすぎてでてきたら解決!になってしまうのが・・・と思っていましたが、ここへきて能力に制限みたいなものが。なるほど。これで以降の作品へも出しやすくなりますね。
という、いかにもな「これからのシリーズへの布石」に終始してるなーという印象。美形な女中さんとかいかにもなにかありそうで特に何もなく物語終わっちゃったし。表紙から登場人物一覧にまで載ってるのに。今後の伏線的ななにかなんでしょうかね?
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シリーズ第十一弾。
曰く物ばかりの品ぞろえでお馴染みの古道具屋〈皆塵堂〉を舞台にした、おとぼけ怪談(?)連作五話が収録されております。
浅草の古道具屋〈銀杏屋〉の主・太一郎は幽霊が視える能力の持ち主。
そんな太一郎の元に、大店の札差〈大和屋〉の養女・お縫が“ある物を見てほしい”とのことでやってきます。
彼女が持ち込んだ香炉には女の霊の執念が憑いていて、この香炉の扱いについて太一郎に相談したいと、お縫は言うのですが・・・。
今回は久しぶりに、太一郎視点でお送りしております。
基本、このシリーズはその巻の“被害者”が主人公で、その視点で進むパターンなのですが、今回はそのパターンではなく、太一郎は傍観者というかお縫ちゃんのオブザーバー的なポジションです。
(あ、猫に関しては相変わらず“被害”に遭っていますがw)
というのは、霊感は無いものの幽霊に興味津々のお縫ちゃんの、“幽霊への対処法”を見守り、合っている場合は良いとして違っている場合は太一郎が裏でコソっと対処するという役割を押し付けられたという次第で、この巻は、お縫ちゃんの霊への対処“腕試しツアー”に太一郎他数名が連れまわされる展開となっております。
さて、この新キャラ・お縫ちゃんですが、一見礼儀正しく、聡明な少女なのですが、何気に強引でやたら動きが素早く、恐るべき情報収集能力を持っているという具合で、彼女を初めて見た時、太一郎が“そこはかとない不安に襲われた”との事・・・そんな彼女の正体は・・・笑えます。(正体に“驚く”ではなく“笑える”のがミソww私だけかな~)
まぁ、“この兄にしてこの妹あり”という感じでしょうか。
というわけで、ここのところ出番が少なかった太一郎(その件については、「あとがき」で著者の輪渡さんが言い訳?しています)が、この巻では終始登場しております。
とはいえ、彼が前面で活躍するわけでもなく、ただ振り回されていたという、いつものユルい展開でした。
(因みに、今回の“被害者”は茂蔵だった気が・・)
ただ、お縫ちゃんや、お美しい女中・お志乃さんという新キャラが登場したとはいえ、ちょっと内容がマンネリ化した気がしないでもないので、いっそのこと、巳之助の背中に「猫好き日本一」の幟をたてて、太一郎、峰吉、茂蔵をお供に“猫をいじめる野郎を退治する諸国漫遊の旅”という新展開(で、行く先々で怪異に出会う)でもいいかも~なんて思った次第です。
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皆塵堂シリーズ第11作。
今回は久しぶりに太一郎が主人公。〈銀杏屋〉の若旦那として、霊能力者としては第一作から一回りも二回りも成長した太一郎が、このシリーズでどんな活躍を見せるのか…という話には勿論ならない。そのわけはあとがきにて書かれている。
物語は太一郎視点で進むが、主人公は峰吉の妹・お縫と言えるだろう。彼女は大店の札差の養女となっていて、峰吉とは全く境遇は違う(その理由も本作にある)だけに見た目や話し方はお嬢様なのだが、付き合えば付き合うほど峰吉の妹だなと感じる。
彼女は幽霊に興味があり、幽霊が出るという家を見つけてはその霊現象を収める解決策を試している。太一郎は彼女のフォロー役で、解決策が違っていても裏で上手く解決するようにという命を受けて見守り役になっているのだが、その結果は…という内容。
いつものシリーズらしく、太一郎は猫の鮪助に遊ばれ、巳之助はお縫のお付きの女中の美しい娘に速攻で振られ、茂蔵は役に立っているのか立たないのかで、庄三郎は幽霊のような存在感の薄さで、伊平次は珍しくお店にいることもあるが基本釣りに行っていて、清左衛門は木のうんちくを披露し…という楽しさはある。
唯一、峰吉がお縫といるときのみちょっと調子が違うところがあるのが面白かった。
おかげで面白く読めたのだが、最初の予想とは違う転換で少し肩透かしな部分もあった。
何といってもお縫が幽霊が見えないから見たいという好奇心いっぱいのお嬢さんかと思ったら、結構現実的な子で、そこも兄妹だなという印象。
そしてもっと太一郎を振り回すのかと思ったら、結果的に太一郎はほぼ何もしていなかった。
それもこのシリーズらしさと言えば言えるのだろうけれど。
最後は茂蔵と巳之助のお約束の場面ということで上手く収まった…と言えるだろうか。
シリーズ一覧 ※はレビュー登録あり
①古道具屋皆塵堂
②猫除け ※
③蔵盗み
④迎え猫 ※
⑤祟り婿 ※
⑥影憑き ※
⑦夢の猫 ※
⑧呪い禍 ※
⑨髪追い ※
⑩怨返し ※
⑪闇試し 本作 ※
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およそ小僧らしくない峰吉。その妹は大店の養女になっていた。その妹、お縫は「大の幽霊好き」
太一のように、目では見えないものの、幽霊を救ってやりたい志が。
今回はそのお縫いの幽霊修行となった。