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紙の本
歴史通向き
2024/01/29 20:38
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投稿者:つばめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者は東京大学史料編纂所教授である。一般人向けの日本史に関連する著作を多く出版している本郷和人教授の同僚であるらしい。馬防柵と鉄砲の交代射撃(いわゆる、三段撃ち)により織田・徳川軍が武田軍騎馬隊を撃退したといわれている長篠合戦。鉄砲の交代射撃は、後世の軍記が創作した虚構であるとの指摘が早くからなされており、この戦術は現在ではほぼ否定されるに至っている。この鮮烈なイメージがどのように形作られてきたのかを様々な関連史料や絵画史料(合戦図屏風)を検証し、決戦の実像に迫るというのが、本書の趣旨である。様々な史料に基づく詳細な記述は、歴史通には興味深いだろうが、一般人には少々読みづらいのではないだろうか。終章の「刷新された長篠合戦像」で、おびただしい鉄砲が使われたとの記述はあるが、三段撃ちについては何の記述もない。やや消化不良の終章に思えた。因みに本郷和人教授著作の『徳川家康という人』では、長篠合戦について、次のように論じている。<「三段撃ち」があったかなかったかとは、歴史を見る上でどうでもいいことだと思います。…歴史として大切なのは、ここで野戦築城が導入され、戦場に大量の鉄砲が投入され、火力で武田を圧倒した事実。それでいいと思います。そういう戦いだった。>
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