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紙の本
日本経済
2024/02/08 11:21
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なつめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本経済の今後について、興味深く読むことができました。アベノミクスからの再生への転換点に、なってほしいです。
紙の本
多額の国債が積み上がった時代の財政・金融政策はどうすればいいのだろう
2024/01/30 20:33
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:雑多な本読み - この投稿者のレビュー一覧を見る
財政政策と金融政策の役割分担が意識されたのは1980年代という。リーマンショック後には非伝統的金融政策が採用されていく。それでも、世界の経済成長率は高いといえず、特に日本は低いままで30年余りが経過した。本書は、この難解な財政政策と金融政策の両方を新書というコンパクトなものにまとめ上げている。当然、財政政策や金融政策のすべてを網羅されているわけでない。財政政策では安定化機能を中心に、金融政策はマネタリー・ポリシーをメインテーマに扱っている。目次を見ると、
まえがき
第1章 財政をめぐる危機論と楽観論
1 財政の「今」を知る
2 公債は誰にとっての負担なのか
3 GDPギャップと財政政策の効果
第2章 金融政策の可能性と不可能性
1 金融政策の論理
2 金融政策の波及経路と非伝統的金融政策
3 長期停滞論と定常的不況の可能性
第3章 一体化する財政・金融政策
1 国債と貨幣に違いがあるのか
2 財政政策・金融政策の依存関係
3 財政の維持可能性をめぐって
第4章 需要が供給を喚起するー求められる長期的総需要管理への転換
1 高圧経済論とマクロ経済政策
2 需要主導政策にむけての重要な注意点
謝辞、註記 となっている。
以上のように展開される。日本の国債発行は1000兆円を超え、自治体分を合わせると驚くほどになっている。国民一人当たりと表現されているが、あくまで政府の借金であり、半分は日銀引き受け、残りの多くは国内で引き受けられているので、国民は債権者となる説明から始まる。政府の多額の借金となると、悲観的になるか楽観的なのかとなり、冷静な議論ができていない指摘が出てくる。いくつかの考え方や議論が紹介され、勉強するにはちょうどいい。通貨と国債の違い、租税と公債との違いなどは面白く読めるだろう。経済学での議論も紹介され、多くの面から学ぶことができる。この2つの政策の統合的運用と高圧経済への移行という提案もある。統合的と言っても、行政府が中央銀行を子会社のごとく扱うことは想定されていないだろう。ただ、1回読んだだけで理解するのは難しいが、一読してほしい本である。
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