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笠井亮平『インドの食卓』読了。「カレー」やビリヤニ、チャイといった定番インド料理の来歴から地域性やインド中華などなど。ベジタリアンの項がおもしろかった。ハヤカワ新書はじめてだけどカラー写真があっていい感じに食欲そそられた。
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・唐辛子やカシューナッツは外来の種で、もともとインドにはなかった。ポルトガル人によってもたらされたため、ゴア産のカシューナッツは高級とされる。
・ムガル帝国(ペルシア語でモンゴル)時代の統治にペルシア人官僚が多かったことで、プラオから派生したビリヤニが生まれた。
・キーマもペルシアの食文化だ。暑さ厳しい場所では食肉をすぐに調理しなければならない。肉をそのまま焼くと硬くなるので、挽き肉にした。
・この流れが、宮廷料理となる「ムガライ料理」のベースとなる。
・バターチキン発祥の店、モティーマハルの店主はもともとパキスタンで食堂を開いていた。
・タンドリーチキン(これも発案)が日によって余りが出る。硬くなったチキンをフードロスの観点からソースと混ぜて作ったのがバターチキン。
・パキスタンが分離独立していなければ、タンドリーチキンもバターチキンも生まれていなかったかもしれない。
・甘さが特徴のインド料理といえばグジャラート州。「カッティミーティ」は「甘酸っぱい」を意味するグジャラート料理を形容する定番表現だ。
・ベジタリアンにも分類がある。完全菜食のピュアベジ、卵はOKのエッグダリアン、曜日限定型ベジタリアン。
・何を食べるか、何を食べないかがアイデンティティとなる。
・ジャイナ教徒の92%、ヒンドゥー教徒の44%がベジタリアン
・肉食禁止の前提は「不殺生(アサンヒー)」の思想である。生き物を殺さないだけではなく、すべての生物に危害を与えないことを意味する。
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インド史に精通した著者。頻繁に現地で過ごしているため、鮮度の高く正確で多角度からの視点で解説。
本の主題はタイトルの通りだが、具体的で曖昧にしない解説が貴重。掲載写真も的確。
読了35分
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ヨーロッパ人のインド食文化概念→「カレー」の発明 インド料理ができるまで:高気温→殺菌効果のスパイス 唐辛子・ナッツはアメリカ新大陸から バーブルの食レポ フマーユーン・ビリヤニ 英国人・カレー粉 インド料理の誤解:モーティー・マハル タンドリーチキン→フードロス回避→バターチキン ナーン文化圏 ローティとチャパティー コルカタ・ビリヤニ 印度家庭料理・レカ 肉かベジか;マハラジャマックーチキンorベジ ベジタリアン・5億人・8種類 浄と不浄 ドリンク・フルーツ・スイーツ― インド中華料理 インド⇔日本
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いわゆるグルメ本とは異なり学者さん的の分析しており角度の違う情報が得られます 途中難しく飛ばして読んだりしましたが、貴重な情報がありましたら
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『#インドの食卓』
ほぼ日書評 Day757
副題に"そこに「カレー」はない"とあるので、インド料理を様々に分類する内容かと思いきや、インドの政治史や日本との関わりにまで踏み込む、なかなかに濃い内容。
著者は大使館勤務でインドやパキスタン方面にも長らく駐在した人で、現地事情にも通じているが、最終章で帰国前後(2000年代後半あたり)で、我が国におけるインド料理屋事情が様変わりした様の記述は、食通の方はそのパートだけでも読む価値がありそうだ。
追認も含め、参考になりそうなネタをいくつか。
インドでは、ある意味、ベジタリアンがノーマルで、肉食は「ベジでない」という言い方をする。
中村屋のカリーと、東銀座のナイルは、ルーツをインド独立の民族活動家つながり。
冒頭の国内インド料理事情。南北に加えて、東西のバリエーションも増えている。ベンガル料理とか、はたまたガチ・ネパ(ネパール人のやっているインドではなく、ガチのネパール)とか。さらに現地にはインド中華というカテゴリもあり、西葛西あたりでオーダーすると、作ってくれる店もある(日本でも天津飯とかエビチリとか独自の"中華"があるように、独特の進化を遂げたものらしい)。
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読んでてお腹すいた本。
カレーだけじゃなくて、インド関連の食事の話。
インドへ行ったら「毎日カレーなの?」って聞かれる質問に、著者も戸惑ってる感じが共感できた。カレーって言っても色んな種類があって、インドのスパイス使った煮込み料理のことをカレーって総称してるだけで、っていうめんどくさい回答を堪えて「毎日カレー食べてた」って答えてるところが特に。
インド中華についても書かれてて、そういえばメニューの端っこに炊麺とか書いてあったのを思い出した。インドでも中華が根付いてるんだな〜。インドだけじゃなくて中華パワーも侮れない…笑
個人的にはRRRのくだりや、インド旅でトラウマ級に甘かったグラブ・ジャムンの話も出てきて、一緒に旅した友達へ勧めたくなった。
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図書館で借りた本
インドの食文化と日本に置けるインド料理、新しい食文化の流入により食卓はどのように変化しているのかを詳しく分析
視線から学者ならでは
レシピ本、グルメ本とはまた違う面白さがあった
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「カレー」考察のみならず、インド国内の宗教の違いからくる食生活や国民性や歴史など、様々な観点から食文化を語り尽くす1冊。
ボリウッドってヒンディー語の映画の事だったのね。
『めぐり合わせのお弁当』良かったわぁ。
インド料理のレストランは東京に多いみたいなので、出てきたお店のいずれかには行ってみたい。
インドは手芸界でも存在感が増してきているし、いつかはお邪魔したいと思っている。
この本は初めてのデジタルボイス。
ここまで滑らかとは。ノンフィクションなら有り。と、思ったけれどやっぱり正直疲れた。書かれたものを朗読するという作業は変わらないんだけど、読み方や声音、速度の変化とか、思ったよりも多くの事を無意識に受け取って聴いていると言うことが改めてよく分かった。
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日本のインド料理はネパール人が経営しているという話をよく見聞きするようになり、興味を感じていたので読んでみた。
現代インドの食卓や外食がわかるだけでなく、日本のインド料理店の発祥や展開などもわかる。お店のガイドもあり、興味をそそられる。
カレーだけでなく、甘いとよく言われるデザートなども出てくるので、食べ物系の話が好きな人にはうってつけだと思う。
意外なところとしては、インドの中華料理。逆に八角が効いた中華カレーも街中華ブームで話題になっていることから、世界中でアレンジされている中華料理とインド料理の偉大さを感じられた。