紙の本
ユーモラスな墓問題小説
2023/12/21 19:44
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くみみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
少子高齢化や、時代と共に変化する価値観により顕在化した「墓問題」を、多角的な視点から親しみやすく描いた、有意義なドタバタ墓騒動劇。
親子、兄弟、夫婦、偏に「家族」と括っても関係性はバラバラで、継いだ墓への思い入れも大きく違う。世代や性別ごとの価値観であったり、そういうものを超越した現実的かつ現在主義の意見など、それぞれの立場に寄り添っていて好感を持てた。不謹慎にならない適度なユーモアと、重々しくならない程好い説法で、心地好く読み進められた。
相容れない議論の終着点をどこに定めるか。沢山の人の意見を聞き、何度も話し合いを重ねる、時代が移っても変わる事ない交渉術も参考になり面白かった。
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ものすごく楽しかったです!
2024/04/05 10:39
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投稿者:にわなずな - この投稿者のレビュー一覧を見る
墓じまいや墓守というのが身近なことになっているからでしょうか、予想以上に楽しめました。
この人、非常識だわ!と思っていた人の言い分が最後の方には、納得がいくものになっていたり、夫婦別姓についても、現状を今までは当たり前と思っていて何も感じなかったのですがそうだよね、と思うところがありました。そして、私も夫の家のお墓には入りたくないという思いに気づいてしまいました。そのうえ、また自分の実家のお墓にも入りたいと思えない。私の人生、どうなるんでしょうかね~と、思ってしまいましたww
再度読もうと思います。
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これからの日本の縮図
2024/03/20 05:23
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投稿者:チップ - この投稿者のレビュー一覧を見る
新潟の義母が「先祖伝来の墓に入りたくない。樹木葬にしてほしい」と死に際に頼まれたと義姉が言い出した。
立派な墓を作った義父は納得できない。
娘の婚約者の実家の墓騒動も含め、現代の墓や結婚などを時にはユーモラスに作品にしたててある
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投稿者:あや - この投稿者のレビュー一覧を見る
関係ない枝葉の話が多かった気がして、
いつもの垣谷さんの本ほどは楽しめませんでした。
いろんな考えの人間が出てくるところだけは楽しかったかなー
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姑の「絶対にお父さんと同じ墓に入りたくない」という游権から始まった墓じまい論争。
夫婦別姓問題など、登場人物それぞれの考え方の切り取り方が上手い。
家というしがらみと体裁に重きを置く男性と、家計という現実を見ている女性。
時代は変わっていくが、天次郎のように時代の流れを無視する議員などがいる限り、なかなか変化は進まないんだろうな。
後半失速したのか、まとめにかかってしまっているのが残念。もう少し突っ込んで欲しかった。
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こんなにもお墓のイメージがすごいんだなぁと読んでつくづくと感じてしまった。お墓の永遠なるテーマに深くのめり込んでしまいました。そして夫婦別姓問題について考えさせられました。私もこのお墓問題に実際当てはまってしまうので改めて考えてしまいました。読んで為になり、可笑しく、面白くもありました。あなたもじっくり読んで考えてみて下さい。
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お墓問題と夫婦別姓問題にまつわる話。
垣谷さんの描く女性たちは、ほんとうに気持ちがいい!
『男は言われなきゃわからないと言うけれど、だったら言えばわかるのかというと、言ってもわからないのだ。』そのとおり!
でも、男性の中にも素敵に変わっていく人もたくさん。
自分の名前や、いつかはやってくるお墓問題についてもわかりやすく学び考えることができた。
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墓を畳むのに、こんなに費用が掛かるとは知らなかったです。それと、永代供養って永遠じゃないのも知らなかったです。
五月のゴシップ好きが過ぎるのも、ちょっとあからさますぎていかがなものかと…
五月の娘達も結婚が決まったのに、苗字をどちらの姓で名乗るかで揉めたってのは解りますが、相手があまりに小馬鹿にしてくるのは閉口気味でした。特に次女の詩穂の婚約者家族がひど過ぎる。破談になって良かったです。
長女の牧葉も良いお相手と巡り会えてホッとしました。前の婚約者は、綺麗な思い出のまま再会せずにいた方が良かったですね。
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世の中の中高年男性の皆さんに、是非読んでもらいたい。夫や舅にはとても言えない本音が溢れる一冊。まぁ、みんながみんな…ではないと思うのだけど。
少子化が進んで家制度が崩れつつある中で、お墓問題は他人事ではないのです。
個人的に墓じまいにかかる費用のところで、「えー!そんなに⁉」とびっくりしてしまった。
本当か調べてみなくては_φ(・_・
常識知らずと思われている五月の意見がなかなか的を射ていて面白かった。言いたいことをがツンと言ってくれる五月みたいな人が親戚にいてくれるといいなぁ。
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[墓じまい]や夫婦別姓など、現代、そしてこれからの日本において深刻な問題になりつつ問題だけど垣谷美雨さんらしい文章でした。
読みやすくて面白かったと同時に自分自身、考えさせられる内容でした。
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私は実家のお墓に入れてくれるよう、子供と私の兄弟に頼んでいます。なんで旦那の実家のお墓なんかに入るのよ。他人だし。死んでまで関わりたくない。
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すごい!めちゃくちゃ参考になった!
お墓を作ってもいつかは無縁仏になる。
考えることを先延ばしにしていたけれど、親や自分のお墓のこと、真剣に向き合わないといけない時がすぐそこまできている。親戚との関係もあるし、お金も絡むし、、、問題山積。
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#墓じまいラプソディ
#垣谷美雨
23/12/20出版
https://amzn.to/482OESL
●なぜ気になったか
今の時代「一緒の墓に入りたくない」と思っている夫婦は多いのではないだろうか。本書のドタバタを参考に墓の必要性などを考えて、子どもたちが困らないやり方を考えよう
●読了感想
主人公は同世代。お墓に関して解決したこと、これから解決すべきことなど、現実感を感じのめり込み一気読み。僕が至った先祖に対する心構えがそのまま書いてあり、それが正しいと自信が持てた
#読書好きな人と繋がりたい
#読書
#本好き
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タイムリーだった。
まさに、「墓じまい」の最中だったから。
自分の「死生観」と共通する部分が多くて、ともすると罪悪感に苛まれそうになる作業を、励ましてもらったようにも思える。
去り際は美しく…と思う。
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対照的なお寺が印象的だった
普段は何もしないくせにひとくち100万円の寄付をたかる寺と、日常的に悩みを聞いてくれるもお金が尽きて働きに出る住職…
康子と五月のおばちゃん同士の友情が爽やかですきでした。コーラ買ってきてってさっと頼める人が私はこの年齢になってもいるかなぁ