紙の本
新鮮な視点
2024/02/02 15:40
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投稿者:ら君 - この投稿者のレビュー一覧を見る
これから映画やドラマを観るときには、フード理論の視点からも楽しもうと思います。
どのステレオタイプも、あーーそうそうその通り!と思いました。
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【人気お菓子研究家の原点!】漫画やドラマなどに出てくるさまざまな食べ物。それはどのように扱われているのか? フード理論を知ればもっと物語が面白くなる!
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食事は人間が生きていくうえで欠かせない行為であり、これ抜きで生活するのはできない。ゆえに、食事とは、人間の根源的な行為である。本書は、映画、漫画、アニメなど多くの作品における食事のシーンに注目し、そこから登場人物の特徴や心情を汲み取る。著者は、これらのパターンを理論化して、この1冊にまとめた。
著者は「フード理論」と名づけ、それを3つの原則としてシンプル化したのが「フード三原則」である。これをもとに、多くの物語で見られる50の場面を解説する。中でも印象的なのがジブリ作品の食事シーンの解説である。ジブリといえば、食事の描写が繊細で印象的であるが、本書を読むと、なぜここまで食事の場面にこだわるのかが理解できる。
また、50の理論以外にも、食物にまつわる歴史も語る。たとえば、酒とは古来から儀式の場面に用いられたことや、チューインガムのガムは、南米マヤ文明が元となっているなど、料理研究家ならではの雑学も記載されている。
このように、本書を一通り読むことで、今後見る作品の面白さが倍増するのはもちろんのこと、実際に作品を創りたい人が、食事のシーンをどのように工夫すべきか、その指南書としても読み込める。
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開始:2024/1/21
終了:2024/2/7
感想
そういえばそんなシーンもあったなぁ。でもどこで見たかは思い出せない。食べ物で何が表現されているのか。これからはそこにも目を向けよう。
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あ〜あるある!と爽快な本。福田里香さんの文章が秀逸で読んでてクスッと笑ってしまう。これから物語を見る目が少し変わりそう♡
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物語における食事や食べ物を使ったテンプレ表現の紹介と考察。
本書の核をなすフード理論の三原則は、
1. 善人は、フードを美味しそうに食べる
2. 正体不明者は、フードを食べない
3. 悪人は、フードを粗末に扱う
である。
この洞察はかなり的を射ていて面白い。
なお、そこから派生して、物語における食べ物関連で頻出する表現手法を50個紹介されているのだが、これにはやや不満がある。
個人的には、あるテンプレ表現がなぜそのように用いられるのか、あるいはなぜそのような意味を持つのかについて、理由を深く切り込んで分析して欲しかった。理由の分析は、割とサラッと済ませていて、表層的なところで止まってる印象。
食事は人間文化に深く根ざしているので、そういう文化的な背景をもっと掘り下げると、より興味深い考察になったと思う。
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長らく手に入らなかった単行本が、文庫化されたので。
目からウロコとまではいかないが、物語の一つの見方として軽く読める。
青酸カリのアーモンド臭とは、果実の巴旦杏の酸味のある臭い(酸だからね)のことで、普段ナッツとして香ばしく炒ってあるアーモンドではないのである。青酸カリで毒殺された人を実際に目の当たりにしたことはないけれど、きっとアーモンド入りのお菓子の匂いはしないはず。
つまり、その程度の作者のお話。
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食事をテーマにしたとっつきやすいテーマだが、深く考えたことはなく、興味を抱いた。
なるほどと思える内容と、とにかく選択肢が多く、小説や漫画のネタになりそう。
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物語に登場するフードメタファーの解説。どれも見たことがある気がして面白かった。個人的には、タバコとガムの用途と役割の違いがもう少し掘り下げられそうで興味深かった。