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シリーズ第6作。
書名のとおり主人公の若手外科医雨野隆治が孤島に赴く。
ありとあらゆる症状を診ることになった隆治は、これまで東京の病院の器材やスタッフに恵まれた環境で培ってきた外科医としてのスキルが、砂山に立てた棒のようだと自覚する。
孤島という過酷な環境で医師や医療の原点を見つめ直した隆治。
東京に戻ってそれらにどう向き合うのか。
島の看護師半田志真との関係に続きはあるのか。
隆治と入れ替わりに孤島に赴任した西桜寺凛子の活躍も見たい。
次作にも期待したい。
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このシリーズは全て読んでいる。
医学生の次、どうなるかと思っていたら、島へ。
フィクションだろうが島事情が浮かぶようだった。
現役外科医の作家さんという事もあり、
描写も想いもいつも丁寧で情景が目に浮かぶようだと思う事が多い。
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夏の離島に旅をしたような読後感でした。Dr.コトー先生を見た経験があるからかもしれません。荒れた天候になると突然で強制的に閉鎖を余儀なくされる環境。非常時には緊急事態が起きやすい。都会の当たり前とは程遠い装備の中で臨機にも最善の打開策を講じるには知恵と勇気が欠かせない。
雨野先生の年代や経験値からは良いタイミングでの大きなチャレンジだと思う。研修などで緩い雰囲気で知識を習得するより遥かに短期間で多くを身につけられる。
そして行く先々で恋心を抱く相手に恵まれる。いつもながら羨ましい。そんな相手が目の前に横たわる場面に直面するのは、極度の吊り橋効果になるのだろうか?
不慣れで不安な環境と分かっても、自分のプラスにする意思を持って臨む決断はその先の豊かさにつながるのかなと思う。
ほんの一瞬の登場でしたが、状況把握の速さと最小限の会話で充分な判断材料を聞き取って即断する佐藤先生はかっこいい。
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雨野先生がだいぶ頼もしくなり、患者さんの死にあまり揺れなくなってしまったという描写に寂しく思う。
でも目の前の患者さんにやれる限り向き合う姿は、良い先生だなぁ。
東京の医療は全て揃った恵まれた環境で、島の医療は本当に大変なんだなぁと改めて感じる。
さすがに島だからといっても、殺人はないかなと思う。小説だからこその事件だと、思いたい。
志真さんのことは残念だなーと思ってしんみり。もちろんそれが現実的だとは思うけど。
最後に凛子先生がやってきて、雨上がりの太陽みたいに明るくなってホッとする。
第七弾も出るのかな。楽しみ。
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研修医シリーズの6作目。雨野先生も7年目になり今回は専門外も診察しなければならない島での活躍でした。今後の活躍も期待したいし恋も成就させてあげたいな。
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また一つ、成長した雨ちゃん先生。
過去作品の登場人物も思い出として出てくるし、感慨深い内容だった。
シリーズ続いてほしいし、先生にはさらに活躍してもらいたい。
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感想
島でのあらゆる医療や事件、恋、医療の限界など、リアルなエッセンス詰まっていた。
雨野シリーズを読むと、このような真面目な医師がいることにホッとする。
あらすじ
外科の業務に慣れてきた隆治は、上司から島の医師をしないかと持ちかけられ、半年間、神仙島に医師として赴任する。初めての外来で、妊婦、眼科、骨折患者を診て、専門外の知識のなさを思い知る。付き添いの看護師の志真に助けられっぱなしだった。
事故にあった患者が運ばれてきて、都会であれば対処できる症例も島では救えない命だった。隆治は島の医療について悩む。
島の夏祭りに参加した後、祭り後の竹藪で遺体が見つかる。隆治は検死をして、それが1ヶ月前に骨折で入院した男性の彼女であることに気づく。
その後、看護師の志真は実は透析患者であり、診療中に急に心肺停止になる。早めの措置で一命を取り留める。隆治は東京に帰る前に、志真を東京に誘うが、彼女は島で活きていくと断る。最後の夜に志真は再度心肺停止に陥るが、AEDで蘇生する。
隆治は半年の島での業務を終えて東京へ帰る。
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Amazonオーディブルで聴いた。
泣くな研修医シリーズ既刊6冊、オーディブルで聴き終えてしまってがっかり。
6作目は、半年の期間限定で外科医の主人公が離島へ。
僻地医療。
専門外の様々な病気を見ないとならないし、設備も人手も足りなくて大変。
殺人事件は要らなかったと思う…謎解きが雑…。
主人公が好きになる超有能看護師の透析設定も要らなかったような…(失礼な言い草だけど)。
カタルシスのない終わり方だった。
主人公はフラれるし、さらにその有能看護師の近い将来の死を感じさせるような終わり…。
主人公の上司の佐藤先生がすごく好きなんどけど、途中に電話で少しだけ出てきて、そこでも超かっこよくて痺れたね!!
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大好きなシリーズ。今度は島か〜どんなことになるんだろう?と思っていたら予想外の展開がいっぱいだった!やっぱり成長し続ける雨ちゃん先生を見てるのは楽しい。
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都市病院と離島医療は全然違うよね…。
赤裸々に書いてある。穿孔も敗血症も血管系も外傷も資源がないと治療できない。だからこそドクターヘリが運用されはじめたのかもしれない。
いやしかし、ドクターコトーみたいな医者おらんな。本でもいないからいないな。