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米沢さんってこういうのも書くんだあと思いました。あたしはけっこう好きですね。読み終わった後「うわああ」って思わず声に出た。
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自分の存在って何なんだと容赦なく突きつける。
ラスト1行で全く違う印象にすることもできたんだろうけど…。
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これより前に読んだ米澤さんが小市民シリーズだけだったので、「こんなのも書くんだ」と驚いた。最後がなんとも言えない。読後感が結構ずっしりしたのが残った。
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とあるきっかけで、本来自分が存在しない世界へ紛れ込んでしまった主人公
そこには主人公が生きていた世界では存在しなかった"姉"がいて、自分は生まれていなかった
姉と自分
それぞれが存在する世界を比べた主人公は…
後味の悪い作品だったな
最後の一文とか…
結末を読者に想像させる作品は好きだけれど、これはない…と思った作品
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読み終えて好き嫌いの評価が分かれるかと思いましたが、どうも見てみると高評価が多いような。青春ミステリーというよりは、SF青春小説でしょうか。
東尋坊に来ていた主人公は、眩暈に襲われて崖下へ落ちてしまった、、、と思ったら、そこは金沢の朝野川の河原だった、、、そう、もうひとつの世界、パラレルワールドへ迷い込んだのです。そこで、今まで生きてきた世界とこちらの世界の間違い探しをするのですが・・・
会話が結構スピーディで、それは「サキ」という人物のお陰とは思います。その分、主人公「僕」の性格が際立ててあればよかったのですが、私にはそこのところがいまいちつかめていないので、いつまでたっても主人公に感情移入できなかった感じです。その分、ラスト怖さも随分少なかったようです。この手の作品に感情が年をとっている証拠かも(笑)
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主人公がパラレルワールドに迷い込んでしまい、そこで体験する様々な出来事を通して多くのことに気付いていく、というなんだかありがちっぽい感じの設定ではあるのだが、その気付きが必ずしもポジティヴな未来につながるとは限らないところが、この著者の特異点。
基本的な筆力レヴェルが高いので、難しいことを抜きにしてもスイスイと読ませる。
終章の「昏い光」を始め、各章のタイトルのセンスも秀逸。
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ダークな話,と題打たれてるけど実はそうでもないような。if系としてはオーソドックスな話。最期まで一気に読ませる様は圧巻だけど、ラスト回収は綺麗ながらちょっと物足りない。
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ぐさっとくる重さを持った内容で、あのラストなのだけど、ある意味では潔さすら感じた。こういうエグさは、嫌いでないです。
ミステリとしての構成もすばらしいのだけど、それよりも痛々しいまでに青春 かな。
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知っているのに知らない世界。
知っているのとは同質で異質な世界。
そんな世界を知ってしまったら、
私は生きていけるかな。
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内容がすごく重みのある本でした。自分が存在する世界、自分が存在しない世界。間違い探しを進める中で、嵯峨野リョウは自身の存在意義を問い詰めていくことになる。偶然目にしたコラムの「ボトルネック」。やがて自身の存在とボトルネックが同様ではないかと感じ取るとこには、ゾクっとします。そして「もう生きたくない」。この言葉で現実に巻き戻される、運命にも絶句。とにかく救いがない。この本を読み、自身の存在意義はあるのかと、つい疑問を投げかけてしまう。
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亡くなった恋人を追悼するために死んだ場所、東尋坊を訪ねると、突風に煽られて意識を失う。目覚めると金沢の街中で、世界が変わっていた。
パラレルワールドものだが、青春時代の自意識とのかねあわせが面白い。
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ふとしたきっかけからパラレルワールドに跳んでしまい、そこで、産まれなかったはずの姉と出会い、元の世界に戻る術を探す……というのが主な流れ。
パラレルワールドの処理とか、跳ばされる理屈の説明なんてのはほとんど無く、二つの世界の対比が淡々と描かれる。
このあとは、どうやって元の世界に戻るのか、という話になるのがパターン……なのだけど、そうはいかない。
ラストに至って主人公のリョウの受ける衝撃、彼がする選択、これは本当に残酷だ。
最後の最後まで期待をさせながら、この形で終わる……読みきったときに感じるのは全く異種の感慨だと思う。
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この方にしては珍しくSFっぽいミステリ。恋人を弔う為に東尋坊に来ていた主人公が、ふとした拍子に『自分の生まれなかった世界』へと迷い込んでしまうというストーリーです。
今まで生きていた世界とは、ほんの少しだけ違う世界。主人公は『とある相手』と共に、何故世界に違いが出るのかを少しずつ解明していきます。そして解明されるたびに、その残酷さに何とも言い難い気分にさらされます。
もし自分が生まれなかったら…という妄想は、子供の頃自分もした事があります。
でもそれは、ありえない妄想だから笑って済ませられるのであって、実際にそういうった世界を目にして、それがこの物語と同じような状態であったならと思うと、ちょっとやりきれないですね。
重要なのは考える事、想像する事、行動する事。最後にスタートラインに立った主人公は、どのような選択をしたんでしょうね。
とても面白いストーリーでしたが、とても痛い(悪い意味でなく)物語なので、再読することは多分ないんじゃないかな…
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久々に読んだ米澤さんの作品。ぐいぐい引っ張られる形で読み切りました。最後の別れ方が寂しい感じでした。確かに20代前半時に読みたかったかも。
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ミステリ要素もあるけれど、自分は何のために生きているのか?という青春の悩みに対する解を見せ付けられる話。
自分が引き算だったことを見せ付けられた後の方がより、気になります。