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伝説の登山家を実名で登場させた新田次郎の感動作、
上巻では、主人公が山と出会ってから単独行の加藤と評判になるほどの
登山家に成長するさまが描かれている。
独自の訓練法や登山姿勢は大いにうなづけるものがあるが決して真似の出来るものじゃない。
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孤独な男 加藤文太郎。
絶えず一人で危険を顧みず山に登る。人とは何か、家族とはなにか。 彼の壮絶な最期に果たして回答がでているのか。。
むむむ、、 難しい。。
お勧めです。
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本を読んだ当時、自分が求める生き方そのものだった気がします。タイトルから想像付くかもですが、独りだが自由で誇り高い・・みたいな。
ラストから、このままでいいのかな・・なんて考えました。
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母に薦められて読んでみたのですが、読んでよかったです、とても感動しました!登山の時の周囲の情景や主人公・加藤の心の描写にはとても真に迫るものがあり、読んでいてその物語にぐいぐい引き込まれてゆきます。さすが名作、と思わせる一冊。
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實在した登山家で「不世出の單獨行者」と云はれた、
加藤文太郎を主人公にした傳記小説。
嚴冬期の槍ヶ岳北鎌尾根で遭難死するまでの、
加藤文太郎の生涯を共感をもつて讀んでゆくことができる。
何度讀んでも、北鎌尾根の最後のシーンでは、どうしても
涙を誘はれてしまふ。
最初に讀んだのは1974年、私が中學2年の時だつた。
その頃山登りに目覺めかけていた私にとつて、
この本はバイブルのやうな存在となつた。
當時、山の月刊誌「山と溪谷」で「讀者が選ぶ山岳文學」といふアンケートがあつたが、
そこで『孤高の人』が第1位の榮冠を獲得してゐた記憶がある。
ちなみに、その時の第2位は井上靖『氷壁』、第3位は北杜夫『白きたおやかな峰』だつたと思ふ。
加藤文太郎本人が著した『單獨行』は第4位だつたかも知れない。
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山登りがしたくなる一冊。なんていう
つまらない書評におさまらない、なにか、こう
人間の本質をも見事にえぐりぬいた作品。
実在の人物をベースにしてるだけあって、ずしんと
くるものがあります。
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タイトルに魅かれて手に取った
新田作品初めての本。
魅せられた。
これで「山」に興味を持ち出した。
個人的に最高作品。
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ヤングジャンプで連載している「孤高の人」の原作。
漫画の方が面白いので、原作を読んでみたものの、いまいちでした。
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2年前から山に登るようになり、登山者のバイブルと言われる加藤文太郎の「単独行」を最初に読んだのであるが、、山岳用語も知らないし、山の経験も地理感覚も無く、淡々とした日記を読むのは正直、辛かった。
それからこの本を読んだのであるが、さすがにずんずん読ませるし面白い。(僕も神戸で生まれて育ち、六甲山をホームとしているので尚更リアリティがあった)
勢いに乗って、三部作と言われる「銀嶺の人」、「栄光の岸壁」と一気読みできてしまう。
すべて実在の人物をモデルにした小説なので、日本の山岳界の歴史に触れる楽しみもあるし、彼らが歩いた山を登ってみるのも感慨深いものがある。
谷甲州が昨年4月から「山と渓谷」に連載していた「単独行者」は今も続いているのかな?
単行本になったら読んでみたいと思っている。。
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作者天才。
山を登ることに意味はあるんでしょうか。
“そこに山があるから”
ではなく、
本当に意味を求めるべきか、から始まります。
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大正〜昭和にかけて実在した登山家・加藤文太郎の話。
はじめ少々読みにくい。
加藤の人となりが分かってくると、面白い。
コミック版孤高の人の原作になるんだろうけど
時代設定が違うので雰囲気がだいぶ違う。
同じようなエリソードもあるけど、違う話として読めると思う。
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--彼は孤独を愛した。山においても、彼の仕事においても、彼は独力で道を切り開いていった。(中略)昭和の初期における封建的登山界に、社会人登山家の道を開拓したのは彼であった。彼はその短い生涯において、他の登山家が一生かかってもできない記録をつぎつぎと樹立した。--
“単独行の加藤文太郎”は、超人的な足と技術者らしい大胆かつ繊細な方法で困難なコースをものにする。しかし、生涯で初めて人と組んだ山行で悲劇が待ち構える。
仕事と登山の両方で、新しい道を切り開く生き様が感動を途切れさせない。
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山の絶景や気候描写は圧巻。不器用すぎる主人公の人間関係での苦しみが登山シーンと同じくらいしっかり描かれ読んでいて辛い。人間関係で苦しんでいる最中の人は読まない方が良いと感じた。
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主人公・加藤文太郎の愚直な生き方を描く。
仕事と山。ただそれだけ。
孤高の意味を真に問う本。
秀逸な一冊。
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はじめての山岳小説。ラストまでノンフィクションとは知らずに読んでいたので
これが事実に基づく話だと知った時
ぞくぞくしました。
ぞわ~って鳥肌が立ちました。
単独行で名の知れる加藤は、冬山をやり
ゆくゆくはエベレストをやろうという山男です。
不器用だけど
大きな心をもって、素直で、私はすごく好きな人種です。
結婚し、こどもが出来てからは
愛想もよくなり順風満帆に日々を過ごしますが
自分を慕う友人とはじめて組んだパーティで冬山にいったときに
最初で最後の失敗を味わいます。
加藤らしく下手な自己主張もせずに
相手を尊重したことが失敗に繋がりました。
壮絶なドラマで、
読み終わった今、この本自体に冬山のような
寂しさと荘厳さをかんじました。