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2023年、世界と共に日本もインフレの時代となり、また別の苦しみを味わっている。一方で、中国は中国で、アメリカはアメリカで、困難に陥っている。ロシアウクライナ戦争、イスラエルハマス戦争の真っ只中。今に読み替えて、読み直すべきか。
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2014年から2015年にかけての著者による大学での講義をベースにしているので、やや内容は古いかな・・と。ただ、「水野理論」が講義形式でまとめられているので理解しやすい内容でした。現状を世界の「帝国化」としてとらえ、拡張する場所を失った資本主義の未来を解き明かします。
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書名と表紙デザインからフリードマンの『資本主義と自由』のアンチテーゼ本だと勝手に思っていたら全然違った。内容はいつもの利子率低減がフロンティア消滅の証だとか、周辺と中心だとか、陸の国と海の国だとかの、いまいちピンと来ない独自過ぎる謎解釈ばかりで、新鮮味はなかった。資本主義と不自由の関係には全く言及していないし、フリードマンの著作にも当然触れていない。看板に偽りあり。
2015年の大学講義が元になっているとのことだが、その後アメリカもユーロも金利が5%程度に上がっている。利子率を決めるのは投資余地の大きさと言う説明に納得できないのは自分だけではあるまい。それ以外の決定要素が多すぎるのに意識的に無視するからだ。また帝国の例えも解りづらい。皇帝のいない帝国って何?直接選挙で選ばれた米大統領も皇帝なの? この人の言うことはいつも牽強付会が多すぎで訳がわからない。