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投稿者:ねこにゃんこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本を読みながら、実際に音楽も聴いていたので、とても時間がかかったのですが、その分理解は深まりました。
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「スラー」とかの用語がなんか微妙な感じがあるんだけど、とりあえずジャズピアノを聞く入門としてもよい本なので読みなさい。モラスキー先生昔プロ/セミプロなのかな?
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日本文学・文化の研究者でありジャズピアニストでもある著者が、ジャズピアノの歴史と聴き方を解説する通書であるが、これを読んでジャズピアノの耳が間違いなく鍛えられ、聴き方が変わるという稀有な体験ができた。
本書の優れたポイントは単なる印象批評が多いジャズ批評・評論の世界において、「このピアニストのこの録音のこの曲の何分何秒のここがすごい」という聞きどころを逐一解説しているところにある。しかも1曲の中でそうした聞きどころを数箇所〜十数箇所まで提示してくれるため、必然的に読者は同じ曲を何度も聞き返しながらこの解説に記されて演奏の凄みを耳で実感することができる。紹介されている大半の音源はSpotifyにあるため、それを聴きながらひたすら素晴らしいピアニストの凄みに触れる体験は至上の体験だった。
上下巻で1万円と決して安くはないが、自らの耳がこれだけ鍛えられるという稀有な体験を得られるとすれば、あまりにも安すぎる、とすら感じた。
ジャズピアノに興味がある人のみならず、ピアノという楽器に触れている人、万人に強く推奨できる一冊。
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上巻のコメントにも書いたが、youtubeの有難さは半端ではない.解説に出てくる演奏者と曲名を入力すると直ちに曲が流れてくる.至福の時間が過ごせる.あまり有名でないピアニストでDave Mckenna, Dick Hyman, Ahmad Jamal, Herbie Nichols, Paul Bley, Bill Charlap, Clare Fischer, Denny Zeitlinらの演奏を素晴らしいと感じた.9章で紹介されていた26枚の解説、最高だった.本書の上下巻があれば、いつでもジャズの名盤が楽しめる.素晴らしいことだと思う.