紙の本
チャランポラン
2024/04/16 16:05
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投稿者:とめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
読書も散歩、散歩は読書、漫歩や瞑歩、カジュアルな練り歩き、必ずしも安全とは言えない散歩、自販機やコンビニの有用性、俳諧師は徘徊が似合う、行動の自由など、人は散歩中に多くのことを思い巡らせていることを再認識させられる書。
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歩行能力の獲得によって、好奇心が一層刺激され、満たされる。移動の自由によって、さまざまな他者との出会い、外界とのコミュニケーションの機会がもたらされ、言語の習得が促進され、知性の拡張が爆発的に起きる。歩くのを止めた瞬間から退化が始まってしまう。初めて訪れる街や見知らぬ他人からインスピレーションをもらうために徘徊に出かける。この本を読んで、旅と散歩の効用はイコールなんだと思った。受動的な歩行をしてしまうと何も生み出さない。移動していく空間を五感で楽しもう。
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『散歩哲学』というワードにひかれるがままにジャケ買いならぬタイトル買いも...読み出したらコレジャナイ感が。。題名からは余暇や時間と身体性を結びつけるような思索、思考が展開されるのかと思いきや著者たるおじさんのトリビアや思索といってもせいぜい思いつきや感想程度が散逸するばかりでこれで「散歩哲学」などと題するのはいささか欺瞞では。。世の中のビジネス書界隈ではこういうレベルの哲学であふれているけれど、新進気鋭の新書レーベル早川文庫に少々期待して損したという感じ。
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歩きながら考える。目的なく散歩することを通じて体感する人類としての本質。あてどなく彷徨いながら思索する作家の徒然なるエッセイ。