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大変勉強になった一冊。
自分が持っていた “割安”銘柄を改めて清原氏が紹介している指標や目の付け所をベースに精査するなど、アクショナブルなものが多いと同時に、ぶっちゃけトークなどユーモアもありバランスの取れていて星五つ。長年領域で深掘りされた彼だからこそシンプルに本質的要素をまとめることができるのかと
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本書では、著者の経歴や運用しているヘッジファンドの運用状況、取引した個別銘柄等について、ユーモア(ブラックも含めてですが)たっぷりに説明がされています。
その明快な語り口から、著者の率直な考えがダイレクトに反映されているなと感じました。
逆に、ここまで業界の内情をダイレクトに書いてしまっていいのかと心配になるくらいです。
バリュー投資の項目も非常に参考となったのですが、ITバブルやリーマンショック、コロナショック等の時に著者がどう考え、どう動いたかが手に取るように分かり、非常に面白かったです。
なお、著者は、コロナショック真っ最中の時に、怒涛の買いを入れたようです。
自分には、とても真似ができないと思いました。
個人資産が800億円・・・
とても想像できない数字ですが、本書を読んでの一番の感想は、自分が勝てると踏んだのであれば、多少のリスクは背負ってでも勝負すべきであるということです。
本書は、私も含めて、日本の割安個別株で勝負している方にとって、非常に得るものが大きい良書です。
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投資術という点では物足りないかも。投資メンタルについて興味を持っていたが、殆ど記載はなかった。また巻末解説者(執筆を持ちかけた記者)が率直に書いてるように、かなり読みづらくアンバランスさが目立つ。語尾にねえを多用するので非常に違和感。これから執筆をライフワークにされるとのことなので第二弾に期待したい。
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読む人(投資家)の経験によって、捉え方が違う本だと思う。投資家としての経験をより積んだら読み返したい。
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かつては長者番付1位を取ったこともあるサラリーマン投資家の投資ノウハウが詰まった一冊。
(印象に残った点)
・小型割安成長株を値段が上がる前に買うのが重要。投資スタイルはバリュー投資。
・投資の第一歩は常識を疑うこと。
・個人投資家にショート(空売り)は勧められない。ショートは難しい。
・危機(ショック時)に株を買える余力を残しておくことが重要。
・英語力は大事。仕事のチャンスが広がる。
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久々に衝撃を受けた一冊。かなり濃密な内容で1度読むだけでは物足りない。個人投資家は絶対読んだ方が良い
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2024年18冊目。満足度★★★★☆
2005年を最後に公表が終了となった長者番付
そのトップに無名の会社の運用部長・清原氏の名前が登場。当時、大騒ぎした覚えがあります。
そんな清原氏「初」の書籍とあって、発売前から予約、購入して即読了しました。
著者が運用した25年の期間は私も社会人・投資家であり、登場する多くの会社・事件等がよくイメージでき、興味深く読むことが出来ました。
大成功の裏には、数々の大きな失敗があることが印象的
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凄い運用率を誇るファンドでも、非常に大きな失敗を沢山経験し都度、軌道修正していた事を知れただけでも大きい。それと、個人投資家は得られる情報量が限られているため勝つのは難しい。特に、本書で推奨している銘柄選び投資法は当たり前と思うが、成功の本質とセオリーはやはりとてもシンプルだった。あと、銘柄の分析は細かくやる事も大事であるが、経営者の人格や能力を見た上で最終判断する点は、私の考えと重なり自信に繋がった。また、間をあけた後に読み返したい。また、違ったヒントやポイントを積極的に拾いにいきたい。
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やや専門家よりの内容でした。
ちょっと投資をかじったくらいでは理解できないと思います。
個人投資家にも参考になる部分はありますが、ヘッジファンド向けの内容が多いので、 ヘッジファンドが何を考えているのかを学ぶには良い本だと思います。
昔の年代から、ITバブル崩壊、リーマンショック等の歴史についても触れられているので、 最近投資を始めた人にも勉強になる部分はあります。
清原達郎さん、個人がどのようにして投資に向き合っているかが よくわかる1冊でした。
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20240330 わが投資術-市場は誰に微笑むか-
2024年3月1日 第1刷発行
2024年3月11日 第4刷り発行
著者:清原達郎
プロの投資家だが、プロの作家ではないので、全体を通して文章の勢いにムラがある。一方で、語り口がとても素直で、自分の言葉で語っている素朴感がある。体験から来る言葉は力強く、最後まで一気に読み切ってしまう。基本的には後半に向かって勢いづいていくが、結構勢いよく脱線もする印象。エッセンスを抽出してみると下記となる。
知名度低く時価総額も小さい、割安小型株への投資がいかに有用かをいいたい文章。その中でも成長性の高い、割安小型成長株が狙い目。
細かい議論は省いても、現在の日本の長期金利前提で、PER10倍以下は信じられないくらい割安で、仮に長期金利が3%まで上昇してもまだ割安。
BSで見るとネットキャッシュが豊富な企業で、ValluationとしてはPERが低く(時価総額が500億円以下)、さらにネットCFが黒字の会社に注目すればよい。買い付けてから3年くらいは保持するつもりで買い付けるのがよい。
小型株の定義:
大型株 時価総額3000億円以上
中型株 時価総額 500億円以上、3000億円未満
小型株 時価総額 500億円未満←これ
小型株投資のメリット:
1.割安株が多い
2.独自のリサーチがしやすい
3.機関投資家が持っていない
4.アナリストがカバーしていない
小型株評価において見るべきはネットキャッシュ
ネットキャッシュ=流動資産+投資有価証券x70%-負債
ネットキャッシュ比率=ネットキャッシュ/時価総額
=(流動資産+投資有価証券x70%-負債)/時価総額
ネットキャッシュ比率>1=会社が無料で買えるほど割安
時価総額20億円以上の条件でスクリーニングして、ネットキャッシュ比率で見て数値の高い順に注目していく
世界的な金融危機(リーマンショック等)の場合は、株式相場は長い間底練り状態になる。じっくり見定める時間がある。コロナショックの場合は大底は一瞬だった。
Valuationの階段の上がり方:
誰にレポートを書かれるかは、市場の注目度で異なる。
参加者が増える度に、会社の評価はあがってPERは切りあがる。
Step1:調査レポートなし←いかにここで買えるかが勝負
Step2:いちよし証券
Step3:SBI証券
Step4:大和証券・岡三証券
Step5:みずほ証券
Step6;野村証券・外資系証券
本当の大底で買う時の考え方:
明日地球が滅びると聞いたとき、ショートしても地球滅亡で終了。
ロングすれば、万一助かったときに株価は何倍にもなる。
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タワー投資顧問の清原さんの著書。
2005年の長者番付で1位になったときは、どんな方だろうといろいろ想像していましたが、その疑問の答えがわかったようで、よかったです。
投資哲学あり、ユーモアあり、金融業界に対する意見あり、で満足でした。
サウジで働くバングラディシュ人の運転手とのエピソード、バス停のおばあさんとのエピソードが印象的でした。清原さんの人柄が感じられました。
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非常に読みやすい語り口の本なので実質2日程度で一気読みした。
昔の野村證券のえげつない営業方法などもサラッと触れられていておもしろいが、
本質はやはり「投資術」のところだろう。
ヘッジファンドのマネージャーなので、当然レベルの高いリサーチを行っているんだろうけれど、実質的な投資方法は割安な株を見つけてロングで保持して機会を待つ、というシンプルな方法である。しかし、言うは易く行うは難し。
また、ショートについては勝ち負けが激しくて、自らも認める失敗したショートの話も盛り込んであるのが面白い。やはりプロでもショートは大変リスキーな投資(投機)術なのだとわかる。
個人投資家で大きなリスクを取るべきでないような人が空売りなどの信用取引をするのはかなりリスキーな行為だということがわかる。最近もさくらインターネットの株を信用買いして多額の含み損を抱えていた人がツイッターで話題になっていたが、リスクが高い。
シンプルな投資法と書いたが、実際には泥臭く会社訪問などをおこなって時間をかけてリサーチした結果投資しているのだろうということが端々から伝わってくる文章である。
章立て構成は
1章はイントロ、3章が投資術といった感じで、4〜7章以降はファンドの自伝的な内容になっている。2〜3章で説明された投資術の具体例という形になっていて読みやすい。8章には素人向けにやってはいけない投資が説明され、最後に日本株がどうなっていくかの見立てが書いてある。
# 日本株について
印象に残ったのは、コロナのような大きな下げ相場では全力で買う、ということである。もし未曾有の危機が起きて、株価が大きく下がった場合、あり得るシナリオは、日本や世界が破滅するか、回復するかである。破滅するならどうせ死ぬので買おうが買うまいが関係ない。しかし、回復するならば、かならず高くなるので買いなのだ、という意見である。まぁ実際には現金をある程度確保して未曾有の危機をやり過ごす必要があるためオール・インはできないわけだが、たしかにそうだ、と思える考え方であった。実際に、コロナ危機直後に大きく相場が下げたときに買った人たちは今大きな含み益を得ているだろう。
ここからあり得る未曾有の危機は、
- 核戦争
- 東海・関東大震災
- COVID-19以上の大震災
- 地球温暖化の加速
などが挙げられるという。
実際には、暴落したときだけ買うことは難しい(いつ来るかはわからない)ので、常に市場を見ていて、暴落したとき「も」買うのがよいという。
日本株を取り巻く予想としては、
- 日本の実質GDP成長率は0
- 超高齢化+あまり外国人は増えず、労働人口は減り続ける
- インフレ率は0~2%。スパイラル的なインフレは起きない。
- 金利は上がらない。上がっても10年国債で2%、短期で1%
- 為替は円高が進む 120円/USD
- 米国の金利が低下、日本は変わらず
- 上場企業の収益成長率はインフレ率程度
- 増配・自社株買いは続く
- 新NISAで個人投資家増える。政府は株式市場にネガティブな政策が取りづらくなる。
問題は、内需の縮小。そのために、「消費者余剰を取りに行くビジネス」、価格差別化のビジネスに注目と述べていてる。
- 芸能や野球のファンクラブ
- ディズニーランドのプレミアアクセス
- お薬のタイミングで価格が変わる航空券
- 投げ銭ビジネス
また、海外進出は日本人の英語の下手さ(というか海外との文化的つながりの薄さ?)のために、日本企業だけでは難しいとする。いかに技術を持っている企業が海外進出を狙ったとしても、日本人のビジネスマンだけではできない。そのため企業統合が重要だと説く。
# 投資術について
投資術は、「割安小型成長株」投資であるという。
小型株が良い理由は
- 割安株が多い
- 独自のリサーチがしやすい
- 機関投資家が持っていない
- アナリストがカバーしていない
からである。
しかし、小型株が割安な理由は正当な理由があり、まずは流動性が低いからである。
他に
- 価格決定力がない(下請け)
- 参入障壁の低さ
- 優秀な人材がいない
- 二代目社長が馬鹿
- 世間の関心が低く、不祥事を起こしやすい
- TOBしにくい株主構成→経営者が堕落
- 粉飾決算のダメージが大きい
- 海外進出のリソースがない
- 相続のために安く抑えている
- オーナー社長の引退時に莫大な退職金
などがある。
しかし、そのため小型株には周りが安いせいでつられて安いものがあり、そういったものが狙い目であるという。
まともで自己資本比率の高い中小企業不動産株などは狙い目だという。
こういった割安小型成長株は、「バリュエーションのはしごを登る」
どこも注目していなかったのに、成長が始まるといちよし証券が目をつけてレポートを書き、その後注目する証券会社の格が上がっていく(SBI,大和・岡三、みずほ、野村證券・外資)。
買い手が、個人や小型株ヘッジファンドから、投信、日本株投信、海外小型株投信、一般HFなどにあがっていく。
PERは、当初5程度だったものが、20ぐらいまで徐々に上がっていくという
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全くこんなことができるわけじゃないんだけど、読書する本として、すごく面白ったし、勉強になりました。がんで声を失って、引退。だからこそ書けた本なのかな。
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マーケット関係者です。一部内容は、ん?というところもありましたが、著者は勝っているので問題ありません。勝ってるヘッジファンドのポートフォリオマネージャーの人生を気軽に追体験できます。投資術を学ぶというよりは、すごい人と少人数で飲み会に行って、3時間ぐらい武勇伝的に人生の振り返りを語ってもらった気持ちになります。あー、なんか面白かったな〜と噛み締めながら電車で帰る感じの読後感でした。
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他の方も書いていましたが、文章としては少し読みにくい。
また単語の説明などもすっ飛ばしていますので、割と投資の中級者向けですね。
僕自身はまだ始めたばかりで、かつ社会人1年目でそこまで資金もないので、ぼちぼちNISAで積み立てて、余ったお金で投資しとこうと思っています。
小型の割安の投資に関しては非常に面白かったので、また読み直そうと思います。