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新聞記者を目指して頑張る主人公がまさかの誤報で降格人事。整理部へ。新聞社の整理部という部署のノウハウなど詳しく分かり主人公も成長するお仕事小説。そこに記事のリーク事件の犯人捜査というミステリー部分も加わって面白かった
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新聞ってこうやって作られるんですね。考えてみれば、前の日の出来事がなんで早朝の朝刊に載ってるんだろう。どこで誰が作って、全国に配信してるんだろう。不思議に思って然るべきことなのに、当然のことと捉えてました。紙面を組む芸術性と見出しのセンス。この2つを武器に時間と戦う姿は、激アツです。
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新聞社に取材記者として勤めていた桃果は、誤報を引き起こしたせいで整理部に異動させられた。望む仕事ではなく、転職も視野に入れつつある桃果に、ある時特命が下される。それは他社にネタをリークした裏切り者を突き止めることだった。桃果は無事に犯人を突き止め、出稿部に返り咲くことができるのか。新聞社を舞台にしたお仕事ミステリです。
新聞記者を題材にした作品は多いと思いますが、整理部というのは知りませんでした。そりゃあ考えてみればとても必要な部署ですよね。そしてものすんごく! 大変そうです。レイアウトを作成し、見出しも考え、さまざまなチェックもこなし、それがすべてとんでもない時間との勝負。整理部に追いやられてしまうのは左遷のような扱い、というニュアンスが最初はありましたが。この部署こそ、仕事のできない人間に居場所はありませんね。
桃果が調査を進めるうち、整理部のメンバーたちに思いもかけなかった「裏の顔」が見えてくるのがスリリングで読みどころですが。誰にだって裏の顔はあるものだし、それが悪辣だとは限りません。むしろ軽々と仕事をこなしているように見えた人たちが、陰でどれほど苦しんでいたのか……それを知ることで、桃果自身もまた人間として大きく成長できたのでは、という気がしました。整理部メンバー、誰も彼もがあまりに癖が強い人物ばかりですが。それがまた魅力的でもあります。