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図書館で借りました。
話の内容としては決して私の好きな系統ではないのだけれども、
読むことに全く抵抗がない。
素直に受け入れられる。
つまり文章が素晴らしく平凡なんだろう。
褒めてます。
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なんて上手い描写だ、などと意識する事もなく、ふとした折に流れる文章に驚嘆する、これが小説が優れているということではないか
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昭和初期の大阪で、名家蒔岡家の四人姉妹、鶴子、幸子、雪子、妙子を巡る長編小説。
舞台版のCMを見て面白そうだな〜と思って読んでみました。
雪子役が檀れいさんなのですが、繊細で可憐な雪子像が
檀れいさんとぴったりです。
文字が非常に小さいので、最初は読みづらかったですが
面白かったのですぐに読めました。
中巻に期待です!!
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お見合いはいかにして場が設けられるか。
いかにしてお見合いは決裂するか。
なかなか結婚できない女性は、
周りからどう思われているか。
お見合いのシーンだらけです。
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読みごたえのある作品でした。
なかなか物語が進行しないのでペースが上がらず読みきるのに時間がかかってしまったが、昭和初期の上流階級の人の生活模様をうかがい知ることができるのみならず、歌舞伎座や、見合いといった今ではあまり目立っていない習慣、文化と古人がどのようにかかわってきたかを知ることできた。
雪子のような理想的な女性の美しさと生活の中で人々が織り成す何気ない美しさがかかれており、その点が作品をただの風俗小説から脱却させている。
『痴人の愛』ほど強烈な印象を受けなかったが勉強になった作品であった。
最後の雪子の縁談が決まるまでがあっという間で今までこんなにも苦労したのにあっけないなと感じてしまった。
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細雪。
谷崎作品の中で有名な作品と言えばこれかな。
毎晩、半身浴のお供でした。
ある家族の些細といえば些細な
それでいてどこか普遍的な物語。
隣の家の噂話を耳にするような作品。
女性はスキかも。笑
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2010.03.02. 久しぶりに読みたくなって、書庫から3巻セットで出してもらった。こいさん、いとさん、御寮さん…流れるような大阪弁(関西弁)で、すっと世界に吸い込まれる。(もう没落したけど)上流階級4姉妹の生活というのは、読んでいてなんとものびやかな気持ちになる。「B足らん。」と言ってビタミンの注射をし合ったり、見合い話にやきもきしたり。当人たちは忙しいんだろうけど、傍から見てると羨ましい生活を送っている。4姉妹それぞれの個性もおもしろいし、当時のエエトコの暮らしが存分に楽しめる。
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読んでいるときは、ただダラダラと4姉妹の暮らしを読むという感じ。退屈じゃん?みたいな。読み終わった後に凄さを感じる小説と思います。
美しい情景がずっと心に残るのです。
そして、皆が変化していくのです。
3女の雪子が一番残るような。
上中下と行くにつれて、☆が増えるわけです。
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1948年(昭和23年)。
しっとりとした日本情緒と、瀟洒な昭和モダンの雰囲気、双方が味わえる風雅な風俗小説。前者の象徴として雪子が、後者の象徴として妙子が配置されていて、その対比も面白い。それもステレオタイプに美化されているのではなく、内気な雪子が実は強情で口論となると舌鋒鋭かったり、怖いもの知らずにみえる妙子が案外意気地がなかったりと、人物造形がリアルで生き生きしている。世間体を気にする所や、金銭的にガッチリしている所も、関西人らしくて楽しい。幸子が桜に思いを馳せるくだりでは、日本人なら誰もが感じ入るところがあるのでは。
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はじめの一文が群像めいていて、挫折する人があるならばきっとそこだろうとは思います。一文一文を線香花火のようにいつ終わるかもわからない細い調子でもってずるずる引っ張ることで、『ですますである、だ、過去形の〜た』のように文末が非常に単調になりがちとなる現代口語の致命的な弱点を見事に克服している細雪の文体は、僕にとり驚異であり、およそこれ以上はないと思わせる無二の作家はこの谷崎潤一郎をおいて他に考えられません。
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たとえば男一人、女三人でドライブに行くと想定しましょう。運転するのはもちろん男です。助手席はこいさん、後ろに幸子と雪子を乗せましょう。さあ出発。芦屋をでて、とりあえず西へ西へと走らせよう。女たちは始終おしゃべりです。中巻に、庭から蜂が飛んできてみなできゃッきゃするシーンがあります。ああいう感じで、うわさ話をし、ぐちをこぼし、人物批評をしたり、世相を語ったりします。男は、黙々。ときにつられて笑い、ときに聞かなかったことにしたり、基本は聞き流して、ハンドルに集中。。
こういう読書をさせてもらうことは、なかなかありません。その意味でも貴重な作品だと思います。また、四姉妹の物語として味わうのもいいですが、私は幸子と貞之助の、ある夫婦の物語として読んでしまいます。私は女ではないので、女たちの会話の中心にズカズカと入っていくわけにはいきません。貞之助が物語の説明をしはじめると、妙な安心をおぼえます。
上巻なのに中巻の例をだすのはおかしいですが、都合がいいので先ほどの蜂のはなしといきましょう。
「あ、来たで来たで」
わあッ、わあッっと云う声を挙げて、…
「何やねん、お母ちゃん」
五人は蜂と鬼ごっこでもしているように、…
「何やねん、あの騒ぎは」
「お春どん、何やねん」
「蜂に追いかけられてはるねん」
「何と云う派手な…」
五人が一とかたまりになって駆け足の練習でも
しているように握り拳を両脇に附けながら走って~
さて、蒔岡三姉妹のドライバーに任命されたその男、はなしをふられるとどうももじもじしてしまう性質なのか、ついつい、「何やねん…」といってしまいます。そのくせ、このドライブをもっとも楽しんでいるのでありました。。
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谷崎って女?女なの?
なんでこんなに女のことわかってんの?姉妹とか女ばっかの家族の雰囲気とか!
上・中・下とあって長いから読むのめんどくさいなーと思いながら読み始めたんだけど、谷崎大先生の女描写に驚愕しながら、あっという間に読んだ気がする。
さっすが文豪はちげぇや!ってかんじ。
蛍狩りでの雑魚寝のエピソードがあったのですが、ほんと風流で美しくって、ちょっと汗ばみながら、ウウンやぁね、誰の腕よ・・ンもう!てなったりするのがね…イイよねー。ウン。
タイトルは細雪だけど細雪が降るようなシーンはありません。
でも細雪って雪がつく言葉の中で一番きれいな音だよね。
それから加山又造の絵の装丁も、すっごくイイ!
谷崎大先生はなんか美についてエッセイを出されていて、それを読んだ人たちはたいてい日本の美ってスバラシイ!私たちこんなすばらしい日本の美を忘れません!みたいな感想をもつんだけど、それはこっちよんで感じろや!!!
あと、本読む前に日常で思うだろ!
って、エッセイをよんだ人のレビュー読んだとき歯がゆく思った。
エッセイの300倍美しいっつーの!!!
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大阪の四姉妹の物語。
最近の小説は下手に伏線ばかりで、このような純粋な物語性に若干最初はなれなかったが、次第にどんどん引き込まれた。当時の様子や美徳がわかり面白い。
Nov 2010
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おもしろかったのですね~、これが。
「細雪」というのは国語の授業で名前だけは知っていました。
だけど昔の文学ってやつだし、読みづらくてきっとおもしろくないだろうと思って、今まで手に取ったこともありませんでした。
だけどいざ、手にとって読んでみると……。
おもしろい。
鶴子、幸子、雪子、妙子の4姉妹の話で、主に幸子と貞之助夫婦が、妹たちのことを心配したり世話をやいたり、という話なんだけどおもしろかったです。
なんか自分というものがないような雪子にイライラしたり、妙子はさすが末っ子だなぁと思ったり。
結婚するにも家柄が…とか家長の許しがないと…とか、昔の結婚は大変だ。
しかし谷崎潤一郎という人、この名前と「細雪」というタイトルの印象からもっと繊細っぽい人を想像してしまってましたが、写真は全然違いますね。
どうしても似た名前の谷川俊太郎さんを想像してしまうからか。
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キンランドンスな大阪弁と、育ちの良いお嬢さんたちの、まったりだらだらモードが不思議と心地よい。しかし最後下痢ってのがなあ・・・。
幸子=わたし 雪子=しず 妙子=カト
(2005.1読了)