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自分にとっての悲劇は他人にしたら喜劇にうつるとはまさに。潔癖症って辛いなあとしみじみ。母を捨てるとついで読みたい一冊。
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https://kosho-mitsuke.com/news/unemployed/
編集者の熱量がすごい
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辛く思い出したくない記憶でも、その深い底で、優しさや温かさは砂金のように煌めきながら沈んでいる。
それらを掬って見つめるとき、どんな経験にも必ず意味がある、ということを実感するのだ。
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1983年神奈川県生・千葉県育ちの方の、日本の普通の中流階級の家庭・家族環境のひきこもり女子の極私的物語です。
親の職業、兄弟・姉妹の人数、住み育った地域、年代などは違っても日本中に同じような人たちがたくさんいるはずです。
この本を読みながら、わたしとは生まれた世代が10年以上違いますが、この世代の本当にごく普通の中流階級の一般家庭に当たり前にある話なのだなと考えました。
とても重い内容でもあります。
普通の生活スタイルの日本人家庭育ちでありながら、「ひきこもり」「無職」で40代まで来てしまったわけですから。
わたしの仮説として、日本に「ひきこもり」が世界で一番多い原因の一つが、日本の中流家庭、一般家庭の人たち誰もが、理想とする、憧れる、目標とする「生活スタイル」がおかしい、そして理想とする「生活スタイル」自体が、殆ど無いということがあるのかなと考えました。
例えばわたしはまったく観ないのですが、韓国ドラマは東南アジアとかで大人気だと聞きました。
それは韓国ドラマの「生活スタイル」に強く憧れることが大きな理由だそうです。
一般家庭・中流家庭の人たちの誰もが理想とする、憧れる、目標とする「生活スタイル」を持ち、育って、働いていくこと、そしてその国の中流家庭の生活に憧れる。
その話を聞いたときに、だから韓国ドラマが大人気なのかと、つい納得をしてしまいました。
日本人家庭には「誰もが憧れる中流家庭の生活スタイル」がない、おかしいから「ひきこもり」になってしまった人たちがとても多くなってしまったのではないのかなと考えてしまいました。
親や社会、国のせいばかりではいけないのですが、自分の親の場合には、「人生いろいろだ」「それもお前の人生だ」「上を見たら切りが無い」とか言うとても脳天気で無神経な親でした。
「あとがき」では、いまお父様が特別養護老人ホームへ入られているお話も書かれています。
P.193に [35] 「障害年金」の受け取り方のお話があります。
制度を知らない人や家庭・ご家族の方たちがとても多いので、経済的にとても助かりまから、必ず調べて役所と医療機関に申請をして少しでも早く受給するべきです。
制度に該当する人でしたら、「障害年金」か「特別障害給付金」を受給することができます。
わたし自身も受給していて、とてもありがたくて助かっています。
https://www.nenkin.go.jp/service/jukyu/shougainenkin/jukyu-yoken/index.html
日本年金機構 障害年金(受給要件・請求時期・年金額)
※障害基礎年金
障害2級
昭和31年4月2日以後生まれの方
816,000円 + 子の加算額※
昭和31年4月1日以前生まれの方 813,700円 + 子の加算額※
※障害厚生年金
https://www.nenkin.go.jp/service/jukyu/sonota-kyufu/tokubetsu-kyufu/tokubetsu-kyufu.html
日本年金機構特別障害給付金制度
障害基礎年金1級相当に該当する方:令和6年度基本月額55,350円(2級の1.25倍)
障害基礎年金2級相当に該当する方:令和6年度基本月額44,280円
プロローグ 私の「部屋」は綺麗
8050問題
ひきこもりや無職といった50��の子の生活を支えるために、80代の親が経済的にも精神的にも負担を強いられる社会問題。「9060問題」へと移行しつつあるといわれている。
第1章 潔癖
バイト経験も皆無・・・・・気がつけば40年間無職だった
いじめ、不登校、潔癖症 引っ越しが人生を暗転させる
破壊衝動に暴力行為母の手には包丁が
父から受けた虐待殺意を覚えた瞬間
芽生える殺意加速する潔癖
14歳、初めての「部屋」と出会う
少年Aとは同学年「部屋」にとらわれる私
父から受けた言葉の暴力
「強迫神経症」「氷食症」
無職、潔癖、ひきこもり、そして初恋
第2章 部屋
10代最後の日 自分は無価値
与えられた病名は「強迫性障害」
友達いないコンプレックス
そして、事件が勃発する
抜け落ちた記憶 新天地へ
「家」と「部屋」との別れ
平山夢明との出会い
スリランカ人に告られる
第3章 学校
初めての”サクラサク”
同学年で大人はひとりだけ
担任教師からの罵倒攻撃
かっての不登校児がおくるスクールライフ
初めて楽しめた文化祭
援助交際だったのか?
九九すら覚えていなかった私
友人なのか母親なのか
自分の「部屋」に戻れない私
我が家の家計簿
認められた作文
私の履歴書には大きな空白がある
毎日駅まで送り迎え父と娘の関係
34歳、高校を卒業する
第4章 完璧
受からないバイト
医師から下される「就労不可」
「障害年金」の受け取り方
薬の副作用によるぽっちゃり化
男子に間違われた私と女子に間違われた兄
仲良しの姉にも精神障害が
心配性で過保護なお母さん
不器用だった お父さん
出会ったノンフィクション賞
部屋とトラウマと私
エピローグ
初めての「給料」
あとがき
編集後記
古書みつけ宣言
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一気に読める。文章が簡潔でうまい。
40年間無職、強迫性障害持ちと、それだけ聞くと深刻そうだが、文章に自己憐憫が薄いので、さらっと読めてしまう。けっこうな生きづらさを抱えてるが、突き放したユーモアも持ち合わせている。
30歳過ぎての商業科高校通いの話は興味深かった。
強迫性障害の当事者でなくても、「たしかにこれで職場に通って働くのは無理だわ」、と納得させられる。
自分とは異なる人間の半生記は、やっぱ面白い。
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ものすごく苦しい話でもあるけども、淡々と書かれている。折々で前を向いて頑張る筆者の姿が救いになった。
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冷静なのか感情的なのか、ちゃんとできているのか出来ていないのか、いま一つわからなかった。でも生きづらさをここまでまとめられるのはすごい。
定時制高校を30歳過ぎて、総代として卒業したあたり、やはり地頭のいい人なのだろう。
うちにも不登校から、精神障害の後、発達障害の診断を受けたほぼ引きこもりの子どもがいるので、空気感はぞっくり伝わる。
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なんというか、確かにタイトルは目を引くので読んでみたい気持ちにはなった。
でも、この人は自分から心療内科に通うこともできるし彼氏もいたし友人も作れたし学校を卒業することもできた。
長いこと通院していたことと、両親が高齢なことから障害者年金を貰うこともできた。恐らく文章が書けるだけの知力も持っている。
そしてなにより労働の夢も叶えた。
果たしてこのタイトルのインパクトに見合う内容だったのかは定かではない。
やはり一口に「引きこもり」や「精神障害」と言っても様々あって、この人のようにはいかない人もたくさんいる。
生まれ持った遺伝的な精神障害、環境からくる障害、性格による障害、人間の数だけ大なり小なり生きづらさはみんなにあることだよなと思った
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強迫性障害と爆発的な感情を抑えられないことで苦しんでいる気持ちがありのままに書かれています
生きるの大変だなって思っている方は共感できるはず
時々苦しくなりますが未来への可能性を信じさせてもらえるようなラストなので是非最後まで読んでいただきたいです