何を目的に書いたのだろうか
2024/05/09 21:27
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投稿者:けんけん - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトル通りの親たちについて、公式発表等をもとに論じている1冊。事件について読むと、胸が痛むが、児相のシステムについて紋切り型の批判が多く、それを指摘して何になるのか?ということが疑問に残る。
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これまでに起きてしまった虐待事件を事例として取り上げ、虐待はなぜどのように起きるのか、どう対処すべきなのか、何が足りなくて事件が起きてしまったのかなど、いろいろ考えさせられた。さらに、子育てにおいて正すべきところはないかと自問した。
虐待事件の事例が詳細に記載されているため、読みながら不快な気持ちになってしまう。真実を知るということはそういうことなのだろうが。
また、虐待によって子どもが受けるダメージも最後には記載されている。データに基づいたものであり、いかに虐待が子どもの成長に負のダメージを与えるかを知ることができる。
読了後には、自分の子にもっと愛情を注ぎたいと心から思った。
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ジャーナリストで
ノンフィクション作家の著者が
事件取材した虐待事件について
書かれている
はじめに(抜粋)
実際に現場を体験するために、
児童相談所で働き、
一時保護や家庭復帰のための
面談などの仕事を目の当たりにしてきた。
そこで虐待問題の根深さを、
あらためて思い知ったのである
第一章
虐待が起こりやすい家庭
第二章
目黒女児虐待事件
第三章
野田小4女児虐待事件
第四章
札幌2歳女児衰弱死事件
第五章
富田林女児置き去り死亡事件
第六章
公的機関は何ができるのか
第七章
内側から見た児童相談所のリアル
第八章
虐待する親、虐待される子どもの脳
第九章
発達障害と虐待
表面しかわからなかった虐待事件の内側
「連携」の言葉だけが使われ
実際は情報共有さえできていない
縦割り行政の弊害が「命」を救えなかった
うぅーっと胸が苦しくなった
怒りや悲しさやいろんな感情がでてきた
虐待を受けた子どもを家庭に戻すことが
子どもにとって望ましいだろうか?
虐待事件が報道されるたびに
何度繰り返せばよいのか?
DVと虐待は同じ家庭で起きているのに
実父や義父からの性虐待も
実際に起こっている
他の虐待に比べて
トラウマをより多く
与えてしまうのが性虐待
子ども自身が性虐待だと自覚するまで時間を要し
なかなか表に出ない場合が多いと実感する
おわりに(抜粋)
子どもは養育される環境はもちろん、保護者との関係性、生育歴によって、ほぼ将来が決まってしまう。
まだまだ日本の社会では虐待に関しての意識が低いといわざるをえない
⬆️本当に。
日本はあらゆる暴力に対して、意識が低すぎると心底思う!
この本を読んで
子どもには(女性も!)生きにくい社会だと感じてほしい
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法改正のきっかけになった虐待死関連の事件を中心に、児童相談所の役割や、法律改正の歴史、虐待と関連した先天的後天的障害などについてかなりシンプルに読みやすく、まとめられた本。各機関が連携できていない節や親の虐待心理など、「いやなんでよ、、、」と思いながらも、その理由についてはもちろん明言されていないので、何ともモヤついてしまうのであった。