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なんか自然に、捕まった泥棒が仲間に入ってるなと思ったらそもそも蓮野さんがメインのシリーズものなのね。
『方舟』→『十戒』から来ての今作だったので全く知らずにみなさんの感想で知った。
なので最初は時代背景も現代だと思ってたのに、宝石入った時計が五千円〜とか言い出したあたりで急いで描く脳内背景を修正した。
盗作犯を見つけるはずが次々と殺人事件も起こり、これは盗作と関係あるのか?なぜ『サロメ』に屍体がなぞらえてあるのか?
推理パートはちょっと読むのがだれてくるところもあった。
たまに出てくる岡嶋あやはなんでこんな絵のモデルになったくらいで高飛車なの?と思ってたけど解決パートでめちゃくちゃ事件の中心人物だとわかって吃驚。
解決パートはすごく丁寧に井口くんがアホ役でいろいろ聞いてくれたおかげで同じくアホなわたしにもついていけた。
井口くんと大月さんのやりとりが愉快だった。
「おい、変なもんがきたぜ」「見りゃわかるよ」「俺のことじゃねえよ」て掛け合いが2人の仲の良さが出てて特に好き。
あやを襲った3人への報復のギロチンは残酷だったけど、笹川医師って別に肉親でもないのにそこまでする気持ちをあの3人に向けるか?とちょっと違和感。それまでにも3人も殺してるし…。残酷な描写を書きたかったためだけのシーンに思えてしまった。
『方舟』ほどの衝撃はなかったな…あれは尾を引く衝撃だった…
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「方舟」「十戒」 が面白かったので、読み始めたものの、どうもシリーズもののような雰囲気。だってものすごい容姿端麗な泥棒って、キャラがシリーズモノっぽい。調べたところ、大正時代設定のシリーズものみたい。
「方舟」「十戒」と雰囲気違いすぎ。
個人的にこの時代の話好きじゃないし、シリーズ途中から読むのもなぁあと、途中で挫折。
シリーズならシリーズと入れておいて欲しい!
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話がなかなか進まず、途中から飽きてきたけど頑張って読んだ。
そしたら最後が悪趣味すぎて、読んだことを後悔した。
自分に合わない本を頑張って読むものじゃないね。
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面白かった!
著者の小説は「方舟」「十戒」しか読んだことなかったけど、この本はシリーズ物だったのね。。。
でも前の作品読んでなくても全然ついていけたので良かった。
はじめの方からちょっとずつ謎は出ていて最後にすべての謎が解き明かされる感じが好き。
けど、やっぱり方舟、十戒には及ばないかなぁ
方舟で受けた衝撃が強すぎた。
今後も夕木先生の作品は追いかけていきたい。
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筆者による大正ミステリ第3長編となるらしい。
来日した米国大富豪に自らの絵を売ろうとしたところ、以前に彼の地で酷似した作品を見たとの指摘が。
盗作の疑いを晴らそうと動く主人公が連続殺人事件に巻き込まれていく。
犯行の展開は幾重にも練られたもので、大正を舞台にした本格ミステリの傑作と言って差し支えない。
連続殺人の動機や結末は目を疑うが。
一途に家庭を守ろうとする細君や、その破天荒さが災いして事件の遠因となる友人、元泥棒にしてすべてお見通しの絶世の美男子、冷静な狂気を秘めた医師、なぜか二階から逃げる羽目に合う姪など、外連味に事欠かない登場人物たちも魅力的。
時代に相応しい文体も相まって、読み応えも十分だった。
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前作の短編集もNetGalleyで読みました。
打って変わって、今回はかなりの長編。
正直、「方舟」「十戒」と比べると、
ちょっと冗長な雰囲気も感じますが、
そんな部分も含めて、近代を舞台にした探偵小説っぽい。
(乱歩をはじめとする先達たちと同じ匂いがする)
かなり手の込んだ犯行でしたが、
これ、読者に謎を解かせる気があるのかな、
という点は若干気になりました。
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しまった、シリーズ物だと思わぬまま手を出してしまった。そのせいもあったのか前半なんとなくとっつきにくくて、真ん中あたりから面白くなってきた。奥様好きだな。最後はちょっとエグみでつかれました。
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後半、なるほどーと思って読んでたけど、もう一度読まないとちゃんと理解できないな。
キャラが好みでした。シリーズものらしいので前作も読んでみたい。
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方舟、十戒のような、ハラハラ系を期待していたので、展開を地味に感じてしまった…
推理小説としてはしっかりできていると思うが、犯人探しの目的がもっと惹きつけられるものだったらさらに良かった。
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自分の絵が盗作されていた。犯人を捜すと親しいグループの中に贋作犯がいることがわかる。盗作犯と贋作犯を特定しようとするうちにサロメの連作を見立てた殺人事件が次々に起こり、最後は猟奇的な断頭台へと収斂する。悪人が裁かれるとはいえ最後は怖すぎる!理屈はわかるがスッキリしない読後感。
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画家の井口は、ある時自分の未発表の絵画が何者かに盗作されていたことを知る。さして有名でもない自分の絵画が誰に、何のために盗作されたというのか。元泥棒の友人・蓮野の力を借りて調べるうち、それは連続見立て殺人へと繋がっていった。レトロな時代を舞台にした本格ミステリです。
おそらくこれ、シリーズものだったようです。過去に何かがいろいろあったらしくて、気になるので読まなきゃ、という気にはなりましたが、前作を読んでなくても大丈夫そうです。盗作事件から端を発し、贋作事件からさらに殺人へと。出だしは地味で緩やかに思えた物語が、ぐんぐん加速していくさまに惹きつけられました。やっぱり見立て殺人って魅力的です。
犯人、動機ともまったく考え至らず、完敗。首切りの理由、見立てをした理由が考えもつかず、しかし分かってみれば実に論理的で見事でした。そしてなんといっても圧巻のラストが……このタイトルとそして装丁が表すものの凄まじさに絶句してしまいました。本当にこれは凄い。
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面白くなかった!!久しぶりに途中で挫折しそうになる。こういう明治大正昭和のあたまくらいの、ちょっとグロいミステリーは、もう確固とした作家さんがいて、敵わないと思う。読んでてもどっか比べてしまって。抜かしてきおった!みたいな感動に至らないなあ。
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「絞首商會」や「時計泥棒と悪人たち」同様、蓮野シリーズ。前作は大正期の混沌としながら新たな文化の時代をうまくミステリーに溶け込ませていた。が、今作はグロさでお腹いっぱい状態。登場人物はしっかり描き分けられていたが、内容が冗長でテンポがなく終わり方もしっくり来なかった。本当なら☆2だけど、好きな作家さんと言う事で忖度して☆3、次回に期待したい。
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読了。
犯人の気持ちはわからなくはないが、、
読後は後味が悪いかも。
しかし、最後の終わり方とやり取りには
温かいものを感じた。
まぁ悪いことはしてはダメよという話です。
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夕木作品第3弾。前作「十戒」のプロットが簡単過ぎたためか、今回は練りに練っている印象で、プロット自体は面白いし、舞台設定もなかなか良い。サロメを題材に取っているのも好印象ではあるが、兎に角長すぎる。絶対途中で読むの止める人が多数いると思う。長い割に中心人物以外の周辺描写が今一つで、冗長な割に必須描写が足りない印象。多分文量は半分でコンパクトにスピーディに描いたらもっと面白い作品になったと思う。残念な作品。