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投稿者:hid - この投稿者のレビュー一覧を見る
ちょっと抜けたところがいい味出してるなあなんて思って読んでたら、
最後はとんでもなかった。
「時計泥棒と悪人たち」を読んでからのほうが、より面白かったのかも。
大正長編ミステリ
2024/03/27 21:02
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投稿者:くみみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
冴えない画家とイケメン泥棒が謎解きに奔走する、大人気大正ミステリシリーズ第4弾。
突如として盗作疑惑を突き付けられた画家・井口と、何故か井口を慕う掴み所のない元泥棒・蓮野の凸凹タッグ。盗作犯の捜索が大掛かりな贋作ビジネスに繋がり、戯曲『サロメ』に見立てた殺人事件へと発展していく、予測不能の冷酷で切ない長編ミステリ。
500ページ弱の中に細かく丁寧に点と線を忍ばせ、それがラストに向けてじわじわと浮き彫りにされていく、衝撃の連続の作品。思いがけない謎の数々は、はっきり言って推理出来るものではないと感じるレベルだが、すべて違和感(無理)がないのが凄い。盗作、贋作、謎の女優…情報量が多く詰め込み過ぎに感じる部分があったが、何故それが必要だったのかを最後にすべて知る事が出来る。キャラの容姿含めた個性が本作でより活きていて、どちらを先に考えたのか、用意周到さに感服。
ちょっと長いし、入り組んでいるから、このシリーズ初めてって人は『時計泥棒と悪人たち』みたいな連作短編集から入ると、キャラに親近感もわいて読みやすいと思います!
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
画家と泥棒が登場します。そして、いろいろかくと、ネタバレになってしまうので、書けませんけど、個人的には、この作家さんの方舟とか、ほかの作品の方が良かったなあ、でした。でも、こういう終わり方も大正ミステリーだからこそ…
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画家の深江龍紅という中野のバラック小屋に義妹の深江時子と住んでいた男が自殺をし、その後戯曲『サロメ』になぞらえた連続殺人事件が起こります。
以下、ストーリーは書くのが込み入っていて私には難しいので書かずに感想のみ書きます。
最初は大月という画家をとりまく白鴎会という画家数名のグループの誰が深江龍紅の描いたモデルで舞台女優の岡島あやの絵を盗作したのか、犯人を捜す話で、あまり私にはピンとこなくて、面白くなく前半を読むのに3日間もかかってしまいました。
後半では戯曲『サロメ』をなぞらえた殺人事件が3件おきますがそれもあまり面白いと思えませんでした。
しかし、最後にこの一連の事件の黒幕がわかってからの解決編は非常に面白くなりこれは星5つをつけざるを得ないと思いました。
やはり、誰が犯人かより、なぜ犯人となったかの方が数十倍面白いのです。
最後に印象に残った一文を。
欲しかったものは手に入った。
もう一つの欲しかったものは、絶対に手に入らないってことがはっきりした。
愛する者はみんななくなってしまった。
憎いものは憎めるだけ憎んだ。
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エピローグは良かった。そこから、何度読み進めようとしても入り込めない。時代背景がいつだこれって思ったら大正。そのせいか?なんせ、全然面白くならない。ワクワクしない。我慢して読み進めるもんじゃないなってことで積読確定。
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なかなか読み終わらなかった…
大正ミステリーという設定のせいか、読んでも読んでもなかなか内容が頭に入ってこない。
500p弱のボリューム、大変だった。
でも、強烈なインパクトを受けたところが一つ。
ラストの断頭台のシーン。映像がリアルに浮かんで、なんとも恐ろしい。こんな怖いこと、犯人はよく思いついたなぁ。
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なかなかヘビーでした、、
どうやら「絞首商會」などと同じシリーズのようです。
そちらのシリーズは今まで読んだことがなかったのですが、大正時代が舞台となっていて、言い回しや、普段使わない漢字などが出てきて、少し読みづらさを感じてしまいました。
やっぱり自分は夕木さんの作品では「方舟」や「十戒」のようなテイストの方が好きでした。
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終盤で何度も「そういうことか…!」と気付かされました。いろいろなパターンを考察しながら読んでいましたが、あの結末は想像できませんでした。
背景にあった出来事や人物の気持ちを思うと心にズンとくるものがあります。
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しっかり真相は解明され、伏線は回収されたのさ。でもこんな文量いるのか…?となってしまった…時代や言葉の違いがあり、事件の概要を理解するのも大変だったせいか、その努力を差し置いてもあっと驚く真相が無かったことにがっかりする(日本語が下手)という、贅沢な悩みを感じた。
最後のリアルな断頭台(ギロチン)の描写、からくりのリアルさが、頭から離れず、かなり読了感悪めでした…
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久々に読んでいてとても大変だった。なにしろ長い、でも先が気になる。
枝葉の如き伏線が大量に出てきて(一部本当にこれはただの枝葉では…と思うものもあり)正直『方舟』『十戒』からこの作者に入った身としては、別人の作か?!と思うくらい。
一方で結末の衝撃性は帯の煽りを超えてきた。これもし映像化したら凄まじいインパクトだけど、未だおじさんが権力を持つことが多い放送・映画界では厳しいかなあ。
「美とは何か」「美とは所有し得るか」が裏(?)テーマであるがゆえに、もしぴったりのキャスティングで・もう少しテンポ良く構成して映像化したら傑作になりそうだと思った。
かなーりお腹いっぱいになったので、本シリーズの続編よりは、できれば『方舟』の”あの人”をもっと読みたいというのが本音です。時間にゆとりある夏休みの読書としてはよかったかなと思います。
【追記】ピンと来なかった理由の1つ、本作とは関係なしに私がサロメに結構思い入れ強いからかも。サロメをモチーフにするならばもう一声頑張ってくれぇ感が否めず…
(原田マハ氏の『サロメ』と塩野七生氏の『サロメの乳母の話』。特に後者は、確か中学生くらいの時に読んで私が歴史創作物に目覚めるきっかけになったんでした)
(あと松浦だるま氏の『累』における劇中劇としてのサロメ、そしてそれを舞踊含め見事に映像化してくれた土屋太鳳嬢にも、強い憧憬があって本作への期待値高かったのだな)
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重い、兎に角重かった。内容も重量も。背景が少し昔のお話の影響なのかも知れませんが、今までの夕木作品に比べて文章が読み辛く。読むスピードも遅かったように感じました。
そして衝撃だったのは断頭台!自分ならと考えると震え上がるどころではありません。怖気が走りました。あやは綾川の母親なんて事有りませんよね!
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『方舟』、息を呑むほどおもしろかった。『十戒』、そこそこおもしろかった、けどちょっと。この先夕木春央さんの作品が出版されたらすぐ読むかどうかを本書で決めるとしよう
#サロメの断頭台
#夕木春央
24/3/14出版
#読書好きな人と繋がりたい
#読書
#本好き
#読みたい本
https://amzn.to/49InPEd
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最後の場面にはグッと惹きつけられるものがあったが、そこに辿り着くまではテンポが悪く冗長な感じがした。登場人物たちにもいまいち感情移入できなかったかな。大正時代、画家というクセのある設定のためだろうか。方舟、十戒シリーズのほうの続編を期待してます。
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方舟と十戒をついこないだ一気に読んだばっかりだったので、作者の最新作だと知り手に取りました。
前の2作と違い500p近くのボリュームがあり、読み応えバツグン。数日に分けてたっぷり堪能できました。面白かった。
読み終えた後に調べてわかったのですが、本作の登場人物である井口、蓮野が過去作にも登場しているとのこと。
シリーズものだと考えるのが普通ですが、前の2作でやられているため、何かあるのではと関連作品も読みたくなる。。
すでに夕木春央の罠に掛かっているのかもしれない…。
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サロメと大正を掛け合わせるミステリをとても楽しみにしていました。
今回も容赦なくて、とても面白かった。
自分の絵を買ってくれるという人が、実はこの絵を見たことがある盗作ではないと証明してくれと言われ、その犯人を探し出す間に主人公の周りで殺人事件まで起き両方の証明をしなくてはならなくなった主人公。
がんばれ