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投稿者:tamayo04 - この投稿者のレビュー一覧を見る
いわゆる弱者や下層に位置するものの悲哀や切なさを容赦なく描く作品が多い南綾子さんの作品、今回もずしりと来ました。
昔の作品のように素直に大笑いはできないけれど、読み進めると止まらないです
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これから足を踏み入れる40代。一体どんなことが待ち受けているんだろう。
この本は、40代〜50代の10年間を過ごす男女4人が主人公。
いくつになっても人間の性格は変わらないが、「行動を変えれば人生が変わる」ことはあるんだなぁと、そのお手本を見せてもらった気分。
女性陣が更年期や癌と闘いながらも、新しい趣味や推しを見つけて人生を楽しんでいる姿はとてもキラキラしていて、強い!
一方の春来(はるき)は10年経っても「嫁さんがほしい」とうじうじしていて、「そういうところだぞ」と思ってしまう。
悪いことも起こるけれど、良いこともある。人生の教科書になるお話でした。
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4人の中年男女の話。
それぞれ未婚だが置かれている環境は少しずつ違う。程よい距離感を保ちながら付き合う4人。
印象的だったのが、男2人と女2人でやっぱり違うところ。女2人は苦しい時に他の3人と距離を置く。苦しい時に特に同性のもう1人とは顔を合わせたくない。一人でもがき苦しみ、逞しく立ち直る。そして、女2人は1人での生活を楽しんでいる。
この本の良いところは4人が仲良くなりすぎないところ。4人で共同生活しようとか言い出さないところ。それぞれのみっともなさがリアルに描かれていた。
春来が一番みっともなくて頼りなくて心配になってしまったが、ちゃんと彼なりに成長していった。そして、その成長ぶりが劇的ではなく嘘くささがなく良かった、
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皆んな色々なものを抱えながら頑張って生きてるんだよね‥と、しみじみ。
主な登場人物は4人。それぞれの人生の悲哀がほろ苦く、重くなりそうな内容ではあるものの、所々にユーモアがあり暗さはない。
独り身の孤独や不安はあっても、こんな仲間がいるのはいいな。
文章も読みやすくて面白かった。
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4人の男女の視点で恋愛、結婚、子供、孤独、寂しさ、不器用さ…が描かれていました。
「まだ若いから」「本気出せば…」って会話が増えてるのは事実。そんな「若さと時間」を盾にしても、孤独や寂しさを無視できない、そんな感情が身に迫る…
登場する4人の男女は全員不器用だが、そんな人間の生きざまや、つながりを丁寧に描いた本で、30歳40歳…50歳になっても読みたいと思いました。
最後の一文が『俺はこのままひとりぼっちで、いつかおかしくなってしまうんだろうか』に対する答えな気がして、その一文を2回読んだ…
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面白かった!今日、勉強したかったのに、つい最後まで読んでしまった。
生涯、独身でいることは決して不幸じゃない。結婚している人だって、なんだかんや色々それぞれある。おじいちゃん、おばあちゃんになった時の不安は確かにあるけれど、寂しく思うときもあるとおもうけど、周りと助け合いながら自分を1番に考えて自分のために自分らしく生きていく。案外、理想の生き方かもしれない。
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2024/04/28リクエスト 8
『みんな一人でがんばる。困ったときは支え合いながら。そんな関係なかなか作れない。私は今、すごく幸せ。』
将来一緒に住もう、とか約束しない
確かにリアルな現実味のある幸せのカタチ。
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中年独身者の悲哀を上手く描けていて、文章も読みやすくあっという間に読了。
メインの男女4人の登場人物が同じくらいの年齢で、就職氷河期だったり、共感するポイントが沢山あり、ネトフリの『First Love 初恋』みたいにキラキラした感じではないけど、時代背景と共に生きてきた登場人物達と自分を重ねてしまった。
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独身に限らず既婚の人も起こり得る出来事がたくさん出てきます。
面白いだけでなく少しリアルで、4人の登場人物の心情に共感する場面も多かったです。
人に頼るのではなく、今から積極的に自分の人生を楽しむことが老後の備えかなと読みながら考えました。
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感想
孤独。1人でいることは本当の孤独ではない。友達がいて、大事な人がいて。なのにその人とは距離があって。だけど何もできない。それが寂しい。
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非常に面白かったです!!
私自身は登場人物の年齢になるまでまだちょっとあるけど、おそらく一瞬でその年齢に達するので、身につまされる思いでした。
相対的に見れば恵まれた立場にいるのに(特に一番(?)の主人公であるコンビニ店長がそうかな)、どうしても他人と比べてしまって不幸を感じてしまう。
羨んじゃいけないのについつい羨んでしまったり。
この本ですごくよかったところは、それぞれの登場人物たちが、最終的には前を向くところ。
前を向くまでに至る経緯がすごく人間臭くて、自分の醜さに目をそらしたくなるけど、いちいち同感してしまって。過去の出来事にひきづられて、「ああすればよかった」「こうすれば今はもっと違ったはず」と後ろ向きに考えちゃうあたりは首がもげそうになるほど頷きながら読みました。
世間はGW。
長期休みに、自分を見つめ直すような本を読めてよかったなと思います。明日から腰を据えて将来のこと色々考えようと思いました!
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氷河期世代ということで、自分と同世代の話だった「死にたいって誰かに話したかった」よりは刺さらなかった。
でも、こっちの方がリアルなのかもしれない。生きづら会みたいな自分の過去だなんだを話せる相手なんてそうそういない。友達でも嫉妬したり、話したくないことがあったり、ムカついても言えなかったりして。それでも40代になって、集まろうってすぐ集まれる友達がいるのっていいなあと思う。
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登場人物と年齢も離れてるし、共通点もあまりなかったけど、
それが逆に普段話を聞く事ができない人達の心の中を少しのぞけてるみたいで勉強になった
50代は少し先のことだけど、それまでにどんな自分になりたいか、どんな幸せを形を選びたいか、考えていけるようなきっかけになった気がする!
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一気に読み終わってしまうほど、久しぶりに面白い作者さんと本に出会いました。
結末はメインの登場人物のうち3/4人が一人で生きていくという形で終わったけれど、人生って本当に長く、辛く、苦しいものだなぁと大学生ながら実感できる細かな描写に圧巻されました。
また、その苦しさや不安を感じることすらも生きているからこそだと言うことも真冬さんのストーリーから学びました。
色々な人生の形があるのだと考えさせられる、思ったようにはうまくいかない、何かを取るなら何かを捨てないと、なんて複雑で、面倒臭いんだろう。
でもその中でもふとした時にする友達とのやりとりとか、大好きになった人に振られた悲しみとか
時間にしたら一瞬の出来事が、振り返ってみたら人生のハイライトだったなと思えるような気がします。四人の人生に幸あれ〜!!
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おすすめされて読みました。
共感できる悩みがいっぱいでした。
それぞれが悩みながら選択してきた道を後悔するのか、過ぎた事でも今からの行動次第なんですね。
年を重ねると心配事も増える一方ですが、最後は背中を押してくれる一冊でした。