電子書籍
波乱万丈の人生
2017/06/28 08:31
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ME - この投稿者のレビュー一覧を見る
江戸時代はよく言えば隣近所も含めて面倒見がいい、義理人情に厚い、悪く言えばおせっかいというのが非常に感じられた。どんなに苦しいことやひどいことがあっても自分の信念を持ち、貫き努力して生きるということが最後には幸運を呼ぶ、という小説だろうか。
今から50年以上も前の小説なので、表現も古く、読む際には辞書を多用した。その点は電子書籍は便利である。
投稿元:
レビューを見る
くらい、暗い。人生への希望を求めて読書する人には暗すぎるだろう。たとえば宮部みゆきの書く下町物に比べて、舞台も語り口も似ているのになんと貧しくてくらいのか。でも庶民のひたむきな姿に、いつか幸せになってと必死に願いながら読み進めてしまう。
投稿元:
レビューを見る
柳橋物語の方ですが、悲恋…というのでしょうが、とても悲しくてとても苦しくて、涙が止まらなかった。たしかNHKドラマでやったような記憶が…。ただ私自身は、こんなまどろっこしい恋愛は、ヤです。
投稿元:
レビューを見る
滝田さんが長屋に住む浪人・松村信兵衛役で出演したTVドラマ「柳橋慕情」の原作本。しっとりとした良いドラマでした。
投稿元:
レビューを見る
山本周五郎好きなのですが、これはイマイチ。だって、辛すぎます。両方共、思いが届いた時が遅すぎると思う。もっと早く気付かなきゃダメなんじゃ…
投稿元:
レビューを見る
やばい超泣いた。
おせんの健気さに、幸太の熱い想いに、 庄吉の心の弱さに、涙があふれて止まりませんでした。
一緒になっている『むかしも今も』 の直吉の人間性にもまた涙しました。
これぞ山本文学って感じで本当におすすめです!
投稿元:
レビューを見る
「柳橋物語」が好きです。本当に感動します。ボロボロ泣きました。こんなに泣いたのは初めてです。こんなにも悲しい、女性が他にいるでしょうか。
投稿元:
レビューを見る
山本周五郎の時代小説がなぜ魅力的なのか。それはその時代を生きる人々の美徳を、本当に美しいものとして書き上げているからだ。分不相応なものを求めない、けれど決して諦めているわけではない。与えられた世界の中で、いかに幸福を求め、五感をフルに使い、人間らしく生きるか。心が豊かであるとはどういうことか、読み返すたびに思い知らされる。
投稿元:
レビューを見る
山本周五郎さんは、文章が上手ですね。ただ文字が並んでいるだけなのに、まるで江戸時代にタイムスリップしたような気分に浸れます。火事の描写なんか本当に経験したんじゃないかと思ってしまう程リアルです。
物語は、おせんという女性がただただ酷い目に遭う話なんですが、前向きに生きていく。これを読むと優しい気持ちになれますね。
それにしても、幸太は本当にいい男だ。自分もこんな人間になりたい。
私は、『さぶ』より好きですね。
投稿元:
レビューを見る
『柳橋物語』はハッピーエンドを期待して、つらい思いをしましたが、忘れられない作品です。
『むかしも今も』は辛い時期を我慢した主人公にも読者にも、素敵なことが待ってます。
投稿元:
レビューを見る
おせんの心情の変化はともかく(ここがメインな気もするのだけれど)
おせんを取り巻く人たちの優しさが本当に心にしみた。
現代日本ではありえない(だろう)。
江戸時代の日本なら、見ず知らずの人に
(同じく貧しい人が)援助の手を差し伸べるなんて
普通のことだったのかしら。
当たり前のように親切にする人たちの姿に心を打たれた。
投稿元:
レビューを見る
江戸時代の下町に住む人々を描いたものであり、二つの作品が収められられています。
最初の『柳町物語』を読み終えた時点での感想ですが、あまりにも悲運な定めをもつ主人公おせんのリアルな描写に、思わず顔をしかめる思いで読みすすめていきました。
苦労に苦労を重ねたその中から見出だすことのできる確固たる信念のようなものを感じつつ、女性の真の強さというものを感じました。
二つ目の作品『むかしも今も』は、少し間を空けて読むつもりでおります。
投稿元:
レビューを見る
柳橋物語は読んで、むかしも今もが積読←
学校の宿題で読んだのですが、描かれてる人間の生活がとてもリアルで、日本語も綺麗で面白かったです\(^o^)/
投稿元:
レビューを見る
「柳橋物語」
読み始めて何となく知ってるようなストーリー。。と思ったら、
昔、宝塚歌劇で見た「川霧の橋」の原作だった!
でも幸さんは本当に死んじゃってるのね。。
どこかで生きてるんじゃないか。って最後まで期待したんだけど。。。
切ない。。
「むかしも今も」
最後は鈍くさくてもまっとうに生きた者が幸せになれる。
実際はそうじゃなくても、物語のなかだけでもそうであってくれるとホッとする。
山本一力さんの本のレビューで山本周五郎の作風に似ている。とあったので手を出してみたが、
レビュー通り私好みかも。。
これからも読んでいきたい作家さん1人増えました!
投稿元:
レビューを見る
昭和39年に初版が出ているので、字が小さい上、印刷が薄く、ぱっと開いて読むのが嫌になるほどだったが、読み出せば、グイグイと引き込まれた。
まっすぐに生きるっていいなとしみじみ思えた1冊。