紙の本
話題になってほしい
2024/05/14 14:49
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投稿者:hid - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本は、いろんなところで話題になってほしいなあ。
日本の政治が、いかにジジイ連中に牛耳られてるか。
女性を含むマイノリティがいかに虐げられてるか。
意表を突く展開もだけど、そういう基本的な部分も上手に書けてると思う。
気になるのは、野党から出馬させて当選させた女性議員のことか。
自分が与党に行っちゃったら、後は知らんぷり?
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男と女。同じ土俵に上がれなくても、同じ舞台に立とうとする意地と根性と気迫に満ちた作品でした。かと思いきや同じ土俵なんてまっぴらごめんとばかりにしなやかさとしたたかさで突き進んでゆく軽やかさもあり、グイグイ読めます。
男だからとか女だからとかいうものを取り払えない忸怩たる思いを引きずって、それでも這い進んでいこうとするどうしようもなさがしんどくもあります。でも根底にある誰かのためでなく自分が知りたい、納得したい、変えたいという情熱、「憤慨して」いるのだ、怒っているのだと声を上げるエネルギーに元気をもらいました。高月さんにバシッと背中を叩いてもらいたい!
国会のマドンナ"お嬢"の死の真相を軸に謎に迫っていくミステリ要素にもあぁっ、というラストが待っており大満足の一冊でした。
#プルーフ
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4人の戦う女性の話。
どの人もカッコよかった。自分も頑張ろうと思ったし、何より選挙にもちゃんと行って政治に関心持とうと思った。
この人たちみたいに本気で国民が生きやすくなるように問題と向き合ってくれる政治家が増えてくれたらいいな。
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ブクログピックアップで「統合失調症の一族」という題名に目が留まり、その流れでこちらの本にも。
前者は海外のノンフィクションの話らしく大体のあらましは理解したものの、細かい内容と最後に少し読み取れるという救いを感じる結末というのが気になって読もうかどうかと迷い中。でも直訳調&暗い内容で読むのが大変そう、、、、実際興味本位で読みだしたことを途中後悔したという人の感想もある(笑)
迷いの中で目にしたこちらは、エッセイか揶揄した小説かと思いきや、まさかのミステリ×政治モノらしい。そういう意味では多少重かったとしてもこちらの方が気兼ねなく楽しめるのかな、、、
そう迷う中で目に留まった「同志少女よ敵を撃て」は大分前にその存在を知って一旦は借りたものの時間のなさから読めずに返した本だったな。
とりあえず三冊くらい候補があれば、一冊くらいは実際に読破する、、、かも?
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ただでさえ封建的な政治の世界にジェンダーの発想を持ち込むと・・・
いろいろな職種の女性の視点から政治家を見つめる小説。
最近話題のネタあり、実在する政治家がモチーフになっていると思われ、想像しながら読み進めていくのも面白い。
一気読みできる!
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今回の新川帆立は池井戸潤を思わせるような展開。市会議員・間橋みゆきが国政への出馬を決意する場面は名シーン。
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政治にかかわる女性たちの奮闘の物語。
女性議員や大臣はともかく、総理大臣がいないのは日本特有の問題ではなく、アメリカだって女性の大統領がいないのだから候補者や世論も成熟度がまだ低いのだと思います。
ただ、ガラスの壁といわれるような障壁はあってはいけないし、そのような言い訳ができる雰囲気はなくさないといけないです。
で、物語はミステリー部分は面白いもののどんでん返しもないのが残念ですし、女性陣の奮闘も気持ちがよいけど、ラストの党の鞍替えは、もう一人の新人国会議員に対しても道義的に問題有と思いました。
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まあまあ面白かった。
ミステリーのどんでん返しも中々。
途中で読むのが面倒になる中弛みはあったが、総じて面白かった。
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ミステリーなのだが、謎解きよりも女政治家というテーマで心に突き刺さるお話だった。この国が一番先に変わらなければならないのは、こういうところなのでは。
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政治家と新聞記者って大変…。
高月、沢村、和田山、間橋、朝沼、三好顕太郎。
立場も境遇も違う女性が政治の世界に揉まれ悩み苦しみ奮闘する姿に元気を貰えた。
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政治家や新聞記者といった男社会で働く女性が主役の話し
女性視点の様々な奮闘があるが何より男性女性に関わりなく仕事に向かう姿勢に共感でき自分も頑張ろうと思える本だった。
結末の意外性もあってかなり楽しめた。
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永田町では本当にこのような世界が繰り広げられているのではないかと思うほどリアルであった。法案なんて国民というよりも自分のため、本音なんか言ったら負け、自分には勤まらないだろうなと思いながら読んだ。テンポの良さ、先が気になる感は新川さんのいつも通りの作風で楽しく読めた。まさかのラストには、いつも以上にびっくりした。
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多作の新川帆立さんの中でも、代表作になるのではないかという一冊。ミステリーでありつつも、ジェンダーや政治参画、格差社会といった様々なテーマが内包されている。
物語は主に4人の女性の視点から進められていく。野党国会議員の高月、その新米秘書の沢村、新聞記者の和田山、地方議員の間橋という、立場も住む場所も違う女性たちが緩やかに連帯していく。そのきっかけとなるのは、「お嬢」と呼ばれる与党マドンナ議員の不可解な死からだ。
国会議員、政策秘書、新聞記者、地方議員、、と、政治を取り巻く職業はすべからく男性中心社会である。とくに高齢男性による年功序列が徹底されているため、現状維持や異分子排除といったバイアスが働き、結果として衆議院では女性議員が10%以下、地方議会でも15%程度とマイノリティになっている。
出色なのは間橋が国会議員への出馬を決意するシーン。それまでは地方議員で目の届く範囲でゆったり暮らしながら身近な地域を良くしていきたいと考えていたが、お嬢の遺志を知ってそれを自分事として捉えはじめ、選挙に挑んでいく姿は圧巻である。そういえば裏垢の伏線は回収されなかったな。