ちゃんとミステリー
2024/08/13 17:04
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投稿者:mk - この投稿者のレビュー一覧を見る
ミステリー要素にひかれて読み始めましたが、政治の世界の厳しさと女性議員の生きづらさが印象に残りました。特に、性同一性障害に関する法案を巡る議論は考えさせられるものでした。
読みやすい政治ドラマ
2024/07/31 11:33
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投稿者:はぐらうり - この投稿者のレビュー一覧を見る
サクサクと読める女性政治家の奮闘ミステリー。面白かった!
男性政治家がステレオタイプに感じられるのは、まさにステレオタイプだからなのだと思う。なんとなく、まだ小話が残っているような世界。それだけにドラマチックでもある。
最後は投票率どのくらいだったんだろう。ネタバレしたくないけれど、謎は溶けたが登場人物の政治活動はこれからな気がする。
このまま終わりだと尻切れな感じがするから、何年後かの続編構想があるんじゃなかろうか。政治が焦点ではないとは思うものの、単純に読みたい。
闘争心、胆力、強さ
2024/06/08 06:59
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投稿者:あゆみん - この投稿者のレビュー一覧を見る
政治の世界で女性が生きていくのかが、いかに過酷であるかが分かりました。
登場する女性達の闘争心・胆力・強さに魅せられました。
国会が男性で牛耳られているから、日本はどんどん国力が弱ってきたんだろうなあ。。
新川帆立さんの書籍はほぼ読んでいますが、帆立さん!あなたは最高、これからも読み続けていくぜ!!
話題になってほしい
2024/05/14 14:49
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投稿者:hid - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本は、いろんなところで話題になってほしいなあ。
日本の政治が、いかにジジイ連中に牛耳られてるか。
女性を含むマイノリティがいかに虐げられてるか。
意表を突く展開もだけど、そういう基本的な部分も上手に書けてると思う。
気になるのは、野党から出馬させて当選させた女性議員のことか。
自分が与党に行っちゃったら、後は知らんぷり?
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投稿者:チップ - この投稿者のレビュー一覧を見る
女性と政治の世界をエンタテインメントとしてうまくミステリーにまとめてある
オチは少し疑問に感じるが、国会銀・地方議員・マスコミの世界の女性がよく描かれていると思う
新川さんの成長には驚くばかりです
政治小説と思いきや
2024/10/22 20:22
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投稿者:ポッポ - この投稿者のレビュー一覧を見る
出だし、二人の性格も容姿も違う女性議員が登場し、政治的な話を含みながら展開するのかと思いきや、自殺、他殺のどちらともとれる展開に、更に犯人と思われる人物がまさかの方向にいったりし、先を考えさせる作品です。ただ、女性議員の本音や考え方、日本社会が抱える問題点が浮き彫りにされていました。
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読みながら理不尽な女性の立場・地位に憤慨してたけど、テンポ良い流れからラストまでの着地点は痛快!
政界のドロドロだけじゃなく、しっかりミステリ。
帆立さんの小説に間違いなし。次作も楽しみ。
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弁護士を目指していた沢村明美29才。諦めて政策担当秘書の資格をとる。憤慨おばさん、高月薫46才に雇われる。地元では高月は懇親会で着物をきて踊る。沢村は地元有力者に膝を触られる
男社会にうんざり。
ウソ泣きお嬢、浅沼侑子46才が自殺。父は総理大臣、双葉東大法財務省エリートだが頭はからっぽ
都合が悪くなるとすぐ泣いた
遺書を女新聞記者和田山怜奈33才にメール
女に生まれてごめんなさい。議員宿舎自室のワイングラスから青酸カリ発見。化学系の支援団体から入手していた
婚約者三好顕太郎42才に自殺の理由を問い詰める
学歴詐称、遺書の存在をちらつかせるが答えない
朝沼の空いた議席に参議院の顕太郎がでる
裏で動いたのは父謙造83才三好派ドン?
和田山記者がスクープを狙って地元懇親会に深酒つきあう。異臭がする。謙造が倒れる。刑事がらシアン系の処置をきいていた。救急隊員にそれを伝えたのが幸いして謙造助かる。和田山は同じ病院に入院。謙造に呼び出されて褒美に何が欲しい
朝沼を殺したんですか?朝沼に部屋に呼ばれた。
特別な記念ワインをあけた。毒をもられることに気がつきワインを入れ替えた。結果、朝沼死亡
朝沼が謙造を殺す動機が?
謙造は高齢で逝去。息子顕太郎が弔い選挙出馬
朝沼に世話になった元女子アナ市会議員、間橋みゆき39才が朝沼の議席の選挙に出場。
高月が応援し当選。
顕太郎は実は顕太郎の双子の妹由香里。性同一性障害だった。自分が男なのは知っていた
顕太郎はサンフランシスコ地震で死亡。その時に入れ替わった。男性ホルモンをとりながら男として生きることにした。
母と姉は顕造には秘密。男性ホルモンを朝沼が代わり買っているのは男になろうとしている?
真実を隠す為に朝沼は謙造殺害を計画するが返り討ちにあう。
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とっつきにくい政治家の世界を政治家秘書や政治担当新聞記者、市議会議員等政治に関わる職業の女性たち視点で描いてくれている。
女性だと言うだけで、ちょっと目立った発言をすれば「ヒステリック」だの、ただの「議員」ではなく「女性議員」と冠をつけられたりだの。着物を着て大物政治家をもてなすだけでも「性を使って仕事している」と言われたり...ああ、面倒くさい世界。
さぞや大変だろう。
ライバルの死を悼み、その真相を探っていく物語は面白く、主人公の女性たちは時に脅されたり、仕事で窮地に立たされたりするが、彼女たちはバイタリティがあり、なかなかへこたれなくて格好良い。
冒頭から気になっていた手記の謎も最後に全て明らか(しかも予想外の事実で驚いた)になり、読後は清々しさが残る。
ただ、根幹には、政治社会で生きていくには自分の性を隠した方が良いと考えてしまうような環境の悪さが横たわっている。
別に女性をもっと議員にしろと言ってる訳ではないが、男性優位のこの風潮は本当にどうにかならんかね。
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典型的な男性社会の政治の世界。
そこで戦う女性達。国会議員、秘書、記者、地方議員…仕事は違えど、みんなプライドを持って理不尽なことにめげる事もなく頑張っている。
カッコいいなぁ。
それぞれのキャラもたっていて、頭の中に映像が浮かんでくるようだった。いつか映像化される予感。
ミステリー色は弱めな印象だけど、ラストはしっかり予想を裏切られ…楽しませてもらった。
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著者の小説が好きで読了。
今回も斬新な、そして法律も絡まってのストーリーで面白かったです。最初は登場人物の多さに戸惑いもありましたが、
最後の方では物語がどうなるのか気になって一気に読み終えました。
物語のオチが単純ではなく、
著者の小説では毎回ですが、
今回も相変わらず考えさせられる内容でした。
昨今の性の多様性をこのように小説に落とし込む発想に感嘆してしまいました。
また次作も楽しみです。
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男と女。同じ土俵に上がれなくても、同じ舞台に立とうとする意地と根性と気迫に満ちた作品でした。かと思いきや同じ土俵なんてまっぴらごめんとばかりにしなやかさとしたたかさで突き進んでゆく軽やかさもあり、グイグイ読めます。
男だからとか女だからとかいうものを取り払えない忸怩たる思いを引きずって、それでも這い進んでいこうとするどうしようもなさがしんどくもあります。でも根底にある誰かのためでなく自分が知りたい、納得したい、変えたいという情熱、「憤慨して」いるのだ、怒っているのだと声を上げるエネルギーに元気をもらいました。高月さんにバシッと背中を叩いてもらいたい!
国会のマドンナ"お嬢"の死の真相を軸に謎に迫っていくミステリ要素にもあぁっ、というラストが待っており大満足の一冊でした。
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新川帆立さんの作品、初!!!登場人物たちが複雑に絡んでいて、これどんなふうに終わるの!?と思っていたが、さすがの展開だった。どんでん返しとはこのことか…リアルで、面白かった。
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政治かぁ〜、と思ったけど、面白くて一気読み!
さすが、帆立さんだわ♪
そうそう、女ってだけで理不尽に傷つけられたり、怖い思いをしたり、虐げられたりしてストレスになることって山程あるのよねー。。。
私には気の好い異性の飲み友さんが何人かいるけど、性的な目で見たり、女性を軽視したりするヤツとは絶対に一緒に呑みたくない!!
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このミステリーがすごい大賞の『元彼の遺言状』で初めて新川帆立さんの作品を読み、『ワンナイト推理』以来この作品が僕にとっては3冊目。
若干の無理があるものの、こちらの作品は前作を上回ったと感じました。
女性議員の難しさは日常報道を見ていても感じますし、男性上位の政治社会でどのように地位を向上し、どうしたら対等になるのか考えさせられました。
秘書、政治部記者、地方議員それぞれの苦悩と苦労を、高月が絡んで…是非読んで欲しいです。