紙の本
上品、分かりやすい文章で源氏物語を解釈しています。
2023/11/03 14:29
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投稿者:広島の中日ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
大昔の日本のベストセラー『源氏物語』を解釈した1冊です。
源氏物語を解釈する書籍は多数ありますが、当書はですます調の上品な、かつ分かりやすい文章で解釈しており、難解な内容を少しでも理解しやすくしている点が特徴的です。全部で15章構成ですが、各章の紙幅がかなり薄い、スモールステップ式なので、読み進めやすいです。途中あるコラムでは、実際の文章を現代語訳して解釈する様子が著されています。あらかじめ知っておくと、大学入試の古文対策になるかもしれません。
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岩波ジュニア新書にしては意外と重厚である。源氏物語の翻訳系譜を述べるなど大学1年生向きである。源氏物語を読まなくてもこれを読んだだけで大体あらすじが理解できる。
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今年のNHK大河ドラマ「光る君へ」を観る前にまず理解を深める必要のあった『源氏物語』。まずは入門書からと思い読んだ『源氏物語入門』。千年読み継がれてきたその魅力を平易に解説している。好色・多情で一面では不誠実にしか見えない光源氏だが、権力者が一夫一妻に生きないことで救われる女性がいたという当時の現実、決定的な身分差を前提にして光源氏をめぐり意識し合う女性たち。現代と大きく異なる当時の制度や慣習と、時代を超えて共通する人間心理を解き明かし、長く人々を魅了してきたその秘密に迫る。
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これまで何度も源氏物語にチャレンジしてきたけど、なかなか難しくて完走したことはなく。これも簡単ではないのだけど、かなり読みやすくて、あ、この人物ってこんな感じだったのねとだいぶ理解できました。
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未読の源氏物語を少しでも理解できるようにと
ジュニア新書に手を出してみました。
ただ、さすがに未読の人間には厳しいものがあり。
『あさきゆめみし』からとりあえず入ろうかな…。
源氏物語が出来た歴史的な背景や、どのような扱いを歴史的にされてきたか、という点は改めて勉強になる。
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ある程度知識があって初めて理解でき、楽しめる内容。
ジュニア新書というには難しすぎるような気がする。入門というのは研究入門のことかな?
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源氏物語について、研究を重ねた作者が作品の概要を俯瞰しつつ解説した入門本。
基本的に現代語訳された上で中身の解説が為されているため、初心者でも受け入れやすく興味深く読むことが出来た。
作者・紫式部の意識や当時の異文化に触れつつも、いつの世も変わらない男女関係について確認している。直前に牛車についての本を読んでいたため、平安時代の貴族意識などもあまり突っかからず読むことが出来た。
源氏物語は登場人物がとても多く分かりにくいという印象が強かったものの、今作で時系列を追ってそれぞれの関係性に触れたため、案外と個性が目立ちわかりやすい人物像となっているのだなと思った。男女関係が主題だと思っていたのだが、政治的謀略を巡らせる男貴族や、男に振り回され続けて遂に自立の道を選ぶ女なども出てくるのが印象的。
ただ、相変わらず光源氏の印象は若干悪い。いくら高尚に語られていても、一夫一婦制の現代においては、何人もの女に目移りし、挙句の果ては情愛を捨てる光源氏の姿は、どうしても悪く映ってしまうのではないだろうか。そこら辺も含めて現代との文化差を感じた。