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再会(過去編)
2021/12/29 20:09
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投稿者:透子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
呪いを受けて森の別邸に隔離され、絶望と共に日々を過ごしてきた坊ちゃん。
ある日、ロブが新しいメイド・アリスを連れてきた。
彼女は彼が呪いを受ける前に仲良くしていた少女だったが、彼はそれを忘れていて……
凍らせていた心をアリスの一途な心が溶かしていくところがとても好きです。
あの健気で純真無垢な少女が何故ああも変わってしまったのかが不思議でもありますがw
ところで、勉強会のシーンでアリスたちがお馬鹿さん扱いされてましたね。
でも、書物やら何やらで呪いについて調べられるアリスが今更?
愛の力は偉大ということなのか、それとも何か理由が……?
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幼い頃の話や、アリスが仕え始めた頃の話、クリスマスなど。
コレ、アリスの母親が呪いを掛けたんじゃなかろうか。
(まぁ、誰しも考えるベタな推理だとは思うけど。)
理由は、幼少期の出会いでアリスに恋心が芽生えたためにアリスの魔力が消失、その腹いせに、とか。
母親の呪いだから実はアリスには効かず、だからあんなギリギリの大胆行動が取れる、とか。
おふざけの手違いでアリスが死んでしまったら坊ちゃんは二度と立ち直れないだろうし、からかうにしてはリスクが高すぎるからね。
サバトのときのことを考えても、アリスは魔女と無関係ではなさそうだしね。
アリスが黒い服しか着ないのも、その辺りが理由なのでは。
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死の呪いを背負わされている少年が主役で、なおかつ、死に通じる数字である(4)だけど、内容は、相変わらず、バカップルがイチャイチャしているのみ、もちろん、良い意味で
純愛ってタグが最適な恋愛漫画は多いが、間違いなく、この『死神坊ちゃんと黒メイド』も入っている
主人公が厄介な体質である点や、ヒロインが露出多め、色気たっぷりけど、淫乱じゃなく、出している肌の分、相手が好きだって証明しているトコも、そう感じる理由だ
質が良い恋愛漫画を読めば、大抵の人は思う事だろうが、ほんと、坊ちゃんとアリスは、二人でハッピーエンドを掴んでほしい、と願ってしまう
これまでも思ってきたが、この(4)で強まった
それは、やはり、坊ちゃんがアリスを好きだ、と自覚した瞬間が描かれている過去編が、この(4)に収録されているからだろう
こんだけ、イチャつける二人だから、恋に落ちた瞬間は、結構、ドラマティックだったんだろう、と予想していたが、こんなにも劇的だったとは
アリスの「本気」もまた、伝わってくる過去編だった
しかし、今でこそ、アリスの逆セクハラにパニクってばかりの坊ちゃんだけど、魔女から呪いを刻まれた頃は、随分と尖がっていたと言うか、やさぐれていたと言うか、すげぇ酷かったんだな
まぁ、こんだけ、自暴自棄になっている坊ちゃんの「痛み」に寄り添おうと出来るからこそ、アリスはイイ女なんだろう
けど、ふと思う事はある、アリスと『猫のお寺の知恩さん』のヒロインである知恩さんは似ているな、と
知恩さんは、アリスと違い、意中の相手にセクハラしない。まぁ、時たま、ラッキースケベは起きていたが
似ているな、と思う点は、相手が好きゆえに、年齢や立場、将来を慮って、一線を越える事に躊躇する臆病さだ
そういう意味では、未熟ながらも、いざって時は男らしさが発揮できる坊ちゃんと源も近いのか
アリスが本当に好きだからこそ、魔女の呪いを解きたい、アリスと一緒に人生を歩いていくためなら、家すら捨てる覚悟も持っている坊ちゃん
しかし、アリスは共にいたい、と望みながらも、坊ちゃんには家を捨てて欲しくない、その時が来たら、自分から消える事も考えていそうなアリス
素直すぎて不器用なトコも似ている、このバカップルには、ほんと、幸せになって貰いたい
この(4)で特筆すべきは、過去編だが、それ以外の日常パートでも、坊ちゃんとアリスは相思相愛っぷりを遺憾なく発揮し、読み手に萌えを与えてくれている
シャイな男に惚れている女性の読み手が、アリスを参考にしやしないか、と不安を覚える反面、こんな好意のアピールをされたい、と思っている男も多そうだ
また、ザインとカフ、ヴィオラとロブの仲にも、胸がトキめく
セクハラばかりだけど、カフに関しちゃ本気のザインは、何気に良い男だ
ロブはロブで、ボケているようで、カッコ良い年の取り方をしている男の余裕で、ヴィオラをもっと、ドキドキさせている
いや、もしかすると、ロブの方も、ヴィオラに異性を意識しているからこそ、逆に余裕がなくて、それが却って、ああいう紳士的な態度に繋がっているのか
次巻も楽しみだ
この(4)では、坊ちゃんとアリスの過去が描かれたから、(5)では、できりゃ、若い頃のロブが見たい
え、どこのマフィアに雇われている殺し屋、って思うくらいに、ギラギラした風貌だったら、余計に惚れちゃうなぁ
・・・・・・ウォルターに関して、何か、コメントはないのか、って?
うーん、正直、鬱陶しい、って印象しかない。次男コンプレックスが拗れすぎ
兄も妹も、それぞれ、ちょっと残念なトコはあるが、次男のウォルターが、残念さに関しちゃ、一番だ。喜べ
どの回も、甘酸っぱさに血糖値が上がりかねない
その中で、私が推すのは、ハロウィン特別編だ
この切なさがあるからこそ、坊ちゃんとアリスの恋模様が一層に彩られ、二人の進展が楽しみになる
この台詞を引用に選んだのは、アリスの坊ちゃんへの本気が、これでもかってくらい、それこそ、Jカップの胸よりも伝わってくるからだ
ここまでの事を言われ、ここまでの事をされたら、その女性に惚れない男はいない
確かに、命は自分だけの物、自分の好きなように使っていいものだ
けど、大事にしない事で、悲しむ人がいるのも、また、事実だ
自分だけの命を、この人がいるから捨てられない、そう思える相手に出逢える、それは間違いなく、幸せ
「なんで・・・っ・・・なんで、命を投げ出すようなことをするんですか。これで、頭を冷やしてください。坊ちゃんは、幸せになるべきです。途中で諦めて欲しくない。それに・・・残された方の気持ちも、考えてくださいよ。貴方のこと、愛してる人もいるんです・・・!!子供の頃、私は病弱で、ずっと、独りぼっちでした。毎日、不安と心細さに、打ちのめされそうで・・・そんなとき、坊ちゃんに優しく接していただけて、心が救われました。貴方のおかげで、今日まで生きられたんです。私は、手を貸せないので、傘を掴んで起き上がってください。ゆっくりでいいですから。家に帰りましょう。生きましょう、一緒に」(byアリス)