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待ってましたの沼駿新作「超巡!超条先輩」。
誠に勝手ながら、「左門くん」は意に沿わないバトル展開が多めになってしまいつつあったので、覚悟を持ってやめたのだと思っています。勝手ながら。
まあ、悪魔バトルは大好きなので楽しみにしていましたが、作風じゃあないんだよな、と思っていました。新作は、交番のお巡りさんということで、カス公務員のお仕事日常超能力者漫画になるのだと思っています。バトル展開はないでしょうね。
いや、好きですけどね。
全国のお巡りさん集めて、なんか逮捕術大会とか、鑑識大会とかさ。少年ジャンプのバトル展開とは違うけども。
超能力者と脳筋柔ちゃんと配膳ロボットのトリオで送る「超巡!超条先輩」。
ちょこちょこ前作の小ネタが仕込まれていてくすくすしてしまいます。
なぜか巻末のおまけコーナーで劉禅と孫権について熱く語っています。なぜ?
劉禅が暗君第一人者であることは、他にも多く候補者がいるけども否定しないのですが、降伏後に処刑されなかったことは特筆すべきじゃないのかな、と思います。革命による打倒ではなかったし、蜀漢滅亡後も呉は健在だったので、蜀漢の反乱分子を刺激しないという判断もあったのかもしれません。
よく引き合いに出される宴席での空気読まない発言ですが、あれも蜀漢皇帝だった頃を思い出す、となると、司馬一族に対する反乱の兆しありと言われかねないので、保身としてうまく切り抜けたという見方もあります。
『国家の存亡なんて、個人の自由と尊厳に比べたら大したことではない』という言葉に従えば、劉禅の生き方も単純に非難するものではないのかもしれませんね。
と、おまけコーナーに乗っかってみました。
なにはともあれ、楽しみな「超巡!超条先輩」なわけですよ。