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丸紅に勤めていた妹がこの本に出てくる山中さんという方が設立した会社の秘書として採用されました。丸紅を退職しその会社へ入社しようという時に大規模詐欺事件が発覚しました。
偽の会議にお茶出ししたり知らないうちに関わっていたようで、事件後に事情聴取を受けるなど巻き込まれたようです。そんなこんなでこの事件には興味を持っていましたが、読み始めて途中から周辺の方々の金銭感覚についていけず、なんとなく飽きてしまいました。
それにしても大きな契約締結を副社長の印鑑で押捺って絶対に無いと思いますけどね…何故騙されてしまったんでしょうか?
この事件に関わったにも関わらず唯一逮捕されなかった(逮捕されたのにすぐ釈放された?)方は創価学会の熱心な信者だったそうでおそらく公明党が動いたものと思われますが、その話しはまったく出てきませんでしたね。裏にはもっと言えない秘密が沢山あるんだと思います。
期待外れの内容でした。残念。
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三菱重工転換社債 CB
p23 政治家に配るのは野村、総会屋に配るのは山一と日興
p131 遊女の誠と四角い卵は、ありえないことのたとえ
p140 丸紅はもともと山一と近しい芙蓉グループ
p147 東海地方の医療機器販売会社 村中医療器、栗原医療機会、そして八神製作所 八神純子の実家
p188 アリストテレス 無限とは一つの欠陥であり、完全ではなく限界の欠如である
p220 刑務所をみれば、その国の文化が分かる ドストエフスキー
p223 馳星周 走ろうぜ、マージ
p244 チャックプリンス 音楽がなり続けている限りは踊り続けなければない
p262 バーバムの森 マクベス
バーナムの森が立ち上がって動き出さない限り、汝が戦にまけることはない
ありえないこと、ブラックスワンだっていつか起きる
p372 刑が確定して未決囚から既決囚になると、昔は赤い囚人服を着せられた。赤落ちという
p374 腸液10年以上は囚人番号4桁、未満は3桁で、重罪犯とすぐわかる
p402 カミュ 自らの中に自らの幸せを見い出せ
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ある時テレビを見てると著者が情報番組の特集か何かでインタビューされているのを観てこの本を知った。すぐ読みたくなり買った。もちろんリーマンショックは知っている。しかしまさかそのリーマンブラザーズの破綻の引き金となっていたのが日本人でそれがしかも詐欺だったなんて知らなかった。著者は元々はただのサラリーマン。その山一證券時代のひどい日常は、今となっては信じられないようなことばかりで、なんちゅうー会社や?ってかんじ。。
著者がいつのまにかマネーゲームに巻き込まれていくさまは、読んでいてまさしくあれよあれよという間にという感じ。逃亡生活を描く途中で知っている会社名が出てきてびっくりした。本書の特徴はこんな風にできる限り実名が使われてるところだと思う、それがまた生々しさを増長させてる。
なんか映画化されそうな匂いがする。
著者は間違いなく詐欺の、加害者なのだが、しかし一つわからないと思いながら読んでたことが、著者が主張するようにほんとうに被害者でもあるのかということ。最後から二行目の文「この理不尽、野放しでいいのか。」を読んでますますわからなくなった。。。
でも「時代」の被害者であることは間違いないかもしれない。。
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サンジャポでリーマンショックの引き金を引いた男としてインタビューされていたので即ポチ。
『オマエだったんかい』という怒りにも似た感情、でも一見詐欺師には見えないその風貌から、この男がどんな風にあの世界金融不安の引き金を引いたのか…に興味をそそられ一気読み。
政治、医療改革、金…
色んなことが連鎖し、著者もその先頭を走り、受刑者となり今に至るのかと。
正直この能力は本当に日本の経済、構造改革に使われるべきだと思ったし、これから第二の人生で何かしらの改革をやって欲しいとさえ思えた。
重厚な映画を見た後のような感慨に浸る。
面白かった。
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金融詐欺事件当事者の独白 経済犯罪の初犯ながら懲役15年と殺人犯並みの量刑
①371億円という巨額事件
②金の使途を完全黙秘
裁判官の心証を害し、詐欺の最高刑懲役10年とインサイダー取引の併合罪で1.5倍を適用された 被告は受容し、控訴せずに判決確定。数億の金を守るためだったが、受託者は隠匿の雰囲気。何のための15年だったのか?虚しい・・・
人生の価値を最後まで間違えてしまったように思う。本書のメッセージはそれだけ。
ただバブル経済からの社会史とみると色々勉強になる。
医療Financeに丸紅が最終リスク保持者のスキーム、「No Risk」で「バブル化」
リーマン・ゴールドマンが絡むとあっという間に数億円、数十億円と規模が巨大化
「金融」膨張のエネルギーと瓦解の怖さ
現代の「AIバブル」にも通じるものがある。「新たなAI世界」を創り出せるのか、1度足踏みで「破裂」の機会を必要とするのか、誰も分からない。
ただ$基軸通貨の米国覇権体制を根底から揺るがすことは間違いないだろうが、今すぐ、その代案が用意されているとも思えない。
尊敬する岩井克人先生が推薦の言葉を寄せている。作中でも先生の理論・Text「経済学の宇宙」を紹介。なかなか不思議な大作本だが、一気に読める。
監修を「阿部重夫」氏 日経出身-2006年4月に調査報道を主眼とする月刊誌FACTAを創刊 この方も超著名人
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前半は読みごたえがあるが、後半になるとここでは語られていない部分があるように感じられ、その反動か、語り口も冗長になり読み続けるのがしんどくなった。
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生きて行くには金がいるってことなんでしょうな
ちょっと無理でした
真ん中くらいまで読んであとはエピローグを読んで終わりにしました
リーマン・ブラザーズから371億円を騙し取った著者の告白ってことなんですね
まずとにかく読みづらい、自分の分身が自分をインタビューするという構成が中学生か!っていう
自分で自分に「よく知ってますね〜」とか語りかけてるのが、中学生か!(二回目)って感じでキモい
それなりの単価にしたかったんだろな〜っていうのが見え見えで無駄に長い
もっとぜんぜんシュッとまとまったと思う
ほんともうちょっと何とかならなかったんか?
お金取っていいレベルの文章じゃないよ(払ってないけど)
大丈夫講談社?とまで思う
ちゃんと会議した?
だいぶ時間もたってるからそこまでセンセーショナルじゃないし
巨額詐欺事件の記録としてそれなりの意味があるのかもしれんが…読み物として成立してないと思う
講談社〜
つかもう今はリーマンショックより海舟ショックですよ!
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経済、金融は難しく、本当の意味は理解できていないと思うが、バブル時特有の勢いとか、活気があって、分からないながらも引きこまれた。
丸紅は昔から良いイメージがなかったが、いまも一等地に建つビルを見ると、なるほどな、と妙に感じる。
時代は変わり、手段は変わって、動画配信サイトで荒稼ぎしているような人たちは同じ種類の人種なのではないかと思う。
事件よりも真実を明らかにする場ではないという、日本の検察、裁判のあり方の方がショックかも。
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長い本だった。
扱う金額が大きいと、その手数料も大きいということなのかな。
作り出す価値と、手元に入ってくるお金のバランスが崩れているように感じた。
金融工学とやらで、富を生み出しているということはうっすらと分かったような気もするが、そこから簡単に蛸足配当自転車操業になってしまっているように見えて、価値創造と詐欺行為のミシン目がよく分からなかった。
お金って本当によく分からない。
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バブル経済の通史、裏面史というよりは、ただの詐欺師。
丸紅の保証が嘘だとわからないわけないし、金の使い方がひどい。
著者に誠意が感じられないので、読後感はあまりよくない。
【目次】
第1章 原点は山一證券
第2章 大洪水のあと
第3章 カネは蜜の味
第4章 「丸紅案件」の魔物
第5章 破局の足音
第6章 コンゲーム
第7章 海外逃亡
第8章 檻の中の蛙
第9章 われ深き淵より
エピローグ クロサギとのこと
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丸紅の保証を謳い、破綻した米投資銀行リーマンから371億円を詐取した「アスクレピオス事件」の首謀者のひとり、齋藤栄功氏による手記。
「アバターサイトウ」なる謎の存在を介してのインタビュー形式。だが客観性や中立性は皆無。しばしば用語の正確性を欠き、都合のいいように解釈・講釈している。
内容はバブル当時の金融業界の異常な熱狂や複雑かつ高度な金融スキームを活用した経済事件の裏側など、見知らぬ世界の話題が盛りだくさんでその部分は非常に面白い。ただ、著者の承認欲求と自己弁護の嵐が続き、富豪自慢や愛人談義、恨み節などなかなか読むに堪えない内容が続く。
「丸紅」の名前を連発しているが、単なる山中氏が丸紅の印鑑偽造をしたポンジスキームの詐欺事件にも関わらず、その核心については「知らなかった」と最後の最後まで詳述を避け続けている。自身も詐欺に大きく加担したにも関わらず「自分も被害者で外れくじを引いた」的なニュアンスが色濃く出ている。
結局、最後の最後は詐取した裏金を服役中隠し通し、それを黒崎に詐取されたことに対する復讐を誓って終わる。判決文の「盗人猛々しい」そのままである。時系列や体系もぐちゃぐちゃだし、言行不一致が散見されて支離滅裂だし、400ページ近い本であるが、読んでいてあまり気持ちのよいものではない。
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リーマンショックの頃に発覚したアスクレピオス事件について、張本人が事の顛末を記した一冊です。
これが全てなのだろうか?被害金額の巨大さと比較すると、話の展開が軽く、現実感が湧かない。何故、もっと確認しないのだろうという感想しか出てこない。
巨額詐欺事件だから、もっと手の込んだ仕組みがあるのかと想像していたが、、こんなもんなんでしょうかね。
それと、とにかくアバターさんとの会話形式に最後まで慣れなかったことが、この評価の理由です。
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リーマンショックの引き金か微妙ですし、ノンフィクション且つ当事者がなので仕方ないかもしれませんが言い訳じみていて、後半は読み飛ばしてしまいました。
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自分の就職活動時代から、マーケットに身を置くようになった2000年代初頭、その後のリーマンショック、、、、
懐かしく読ませてもらった。
すべてのスキームや商品に触れたことがあり、臨場感はそれなりにあったが、もう少し、スピーディーに書けたのでは?と思うくらい、冗長な部分もあった。
著者は不倫相手に会社を持たせて救ってあげたり、車の話とか、山一時代の復習とか、いろいろカッコいいこと言ってるけど、結局は、偽造された丸紅の債務保証書を元にした投資商品詐欺。。。
欲望は無限
無限とは一つの欠陥であり、完全ではなく限界の欠如である