投稿元:
レビューを見る
何となく、藤田嗣治の5番目にして最後の妻・君代夫人のことを思いながら読みました。君代夫人も著作権を盾にずいぶん強硬であったと、著作権学の教授から学生時代に聞いたことがあったので。でもこの作品のラストはもっと哀しいものでした。
投稿元:
レビューを見る
久しぶりに篠田作品を読了しましたが、、、
あれ、篠田節子ってこんな地味な作品も書くんだっけ。
余りにも地味過ぎて、少しばかり苦痛でした。
「人間の業を描くミステリー」としては、いささか大袈裟なのでは?
投稿元:
レビューを見る
今まで読んだ本とは、何かが違っていた。その不思議な感じは、あとがきを読んで納得した。
今まで好んで読んできた「物語」よりも遥かに「リアルな」感じがするのと、物語の最後まで、淡々とした日常が彩られている気がするからだ。
淡々としすぎて、ちょっと味気ない感じもしたけれど、たまにはそういう物語があってもいいと思う。
個人的には、主人公の奥さんがすごい好き。主人公が辛かった時期にあえて知らんふりをして、がんじがらめに、させない。器の大きな女性だと思った。
投稿元:
レビューを見る
2017.7.14ー51
地方で埋れたまま死んだ画家の妻の執念と、絵画に値がつく裏側との双方から楽しめる。
投稿元:
レビューを見る
地方で埋もれた画家があるエッセイがきっかけで注目されるようになる。
でも、遺された画家の妻智子はその作品の一部を「偽物」と言い張り画集に掲載するのも、展覧会で展示するのも認めない。
妻の言動が段々と常軌を逸してきて、途中から「これはホラーじゃないよね?」と、困ったお婆ちゃんだと思いながら読んだ。
妻はなぜその作品を「偽物」と主張するのかを巡るミステリーであり、美術品を巡る様々な事情も絡んできて、興味深いけど、あまり先が気にならないのは何故だろう?
最後には画家がブレイクした裏側も明かされ、世の中こんなものなのかもといった、モヤモヤとした感覚が残った。
投稿元:
レビューを見る
素晴らしい作品。話はこう展開するだろうという予想を何度も覆され、話は2転3転。最後の展開は素晴らしかったが、4分の3ぐらい読んだところで、再読だったことに気付いた。どうやら一度目は、ななめ読みしていたようだ。
投稿元:
レビューを見る
7月-14。3.0点。
新潟県出身の画家。無名で亡くなったが、ある雑誌の編集者の手で紹介され、一躍有名に。価格も高騰。
しかし、作家の妻が一部の絵は、夫の絵ではないとクレームを。
7月-14。3.0点。
新潟県出身の画家。無名で亡くなったが、ある雑誌の編集者の手で紹介され、一躍有名に。価格も高騰。
しかし、作家の妻が一部の絵は、夫の絵ではないとクレームを。
無名の作家に対する、地元の支援や人間関係が克明に描かれる。読み応えある600頁。
まあまあだったかな。