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影の探偵シリーズの第一弾。
前回読んだ「ベートスンの鐘楼」で不明な部分が色々と消化されました。
登場人物の説明本のような感じです。
二冊しかシリーズ読んでいませんが、お子様にはお奨めしにくい内容ではあります。
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こうと言って気持ちのよいシーンが無い小説。それでいて、嫌になるほど不快感を覚えるでもなく。
『現れる美形探偵』が誰かと言うのが最大の見せ場だった気がしますが、正直、そのキャラクターもどうでもいい。
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よっしゃ、このネタは読めたっ! ……と思ったものの完全に甘かった~。「影の探偵」が誰かということもさながら、一番の大トリック(?)にもかなり驚愕。
このシリーズ、続くみたいね。かなりの異色シリーズになるかも。今まで「探偵」やってた根津愛が助手だしね……。
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“先生は眼を細め、白い歯を見せた。飛び切り素敵な笑顔だった。
(きっとあれが、本格的な恋の始まりだったんだろうな)
心の中でそうつぶやく。相手が三歳年上だけれど、そんな恋愛は世間にいくらでもある。好きで好きでたまらないのだから、仕方がなかった。
(ぼくはまだまだ子供だけど、でも……)[P.46]
最後の展開が楽しかった。
“「ところで、一つきいてもいいか」
「はい、どうぞ」
「いつ、おれの正体に気づいたんだ」
「そうねえ。最初はやっぱり、ウサちゃんの名前を聞いた時よ。ただ『ナオ』というだけなら、偶然の一致ということもあり得るけど……敦己君はウサギが『自分で名乗った』と言った。それを聞いて、もしかして、と思った」
「まったく、あのガキ!よけいなこと言いやがって」
おれは大隈敦己の頭を二、三度、殴りつけてやった。
「乱暴はまねはよしなさいよ」
「大きなお世話だ」”[P.190]