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#読書記録 2024.6
#恐怖を失った男
#M・W・クレイヴン
友情に厚くタフでしたたか。ザ・ハードボイルドな主人公ケーニグ。
作者が趣味全開で少しずつ書き進めてきたという作品。銃器使用の描写が精緻で緊迫感が凄い。#ワシントン・ポー シリーズより、ハードでアクション満載。シリーズ化も確定で次が楽しみ。
#読書好きな人と繋がりたい
#読了
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ワシントン・ポーシリーズが大好きなので、
同作者の作品を。と手に取りました。
うーん…正直、残虐で痛々しすぎて、読むのが辛い所が多く、上記シリーズほど、のめりこんで読むことが出来ませんでした。ハードボイルドすぎて合わなかったのかなぁと。
これからはワシントン・ポーシリーズひとすじで行きます。
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映画『ジョン・ウィック』さながらのアクションと強すぎる主人公。
恐怖を感じないせいで独特の気配をまとう。故に相手は理由のわからない不安と恐怖を感じる。
無敵といってもいい強さなのに、結構満身創痍になりながら戦う様がやっぱり『ジョン・ウィック』な感じがした。
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連邦保安官局時代に頭部に銃弾を受け、その影響で恐怖の感情を失ったベン・ケーニグは上司から行方不明になった娘の捜索を依頼される。そこからどんどん広がりを見せる展開と緊迫感あるアクションは読み応え十分。恐怖を感じないことで躊躇いがなく危険にも飛び込んでいき突き進んでいくのもいい。著者の〈ワシントン・ポー〉シリーズとはまた違った面白さのある作品でこちらも楽しみなシリーズになっていきそう。
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イギリスの刑事小説「ワシントン・ポー」シリーズの作者M.W.クレイヴン氏の新たなシリーズが開幕。
本作の「恐怖を失った男」を読んで一番印象深かったのはなんといっても主人公のベン・ケーニグ。この主人公、アクション小説の金字塔である、ジャック・リーチャーのキャラクター性を継承しつつも彼のように「完全無欠」ではないのです。
その理由は主人公が患う病に起因するのですが、その症状である「恐怖心の極端な欠如」がベン・ケーニグを魅力的なキャラクターに昇華しています。
例えばロシアンマフィアに追われている身の上だというのに派手にドンパチを繰り広げたり、敵に追い詰められて危機的状況でありながら皮肉を言って事態をより悪くしたり、夜の視界が制限された崖から走り下ったり…
恐怖心が無いが故に命知らずにも危険地帯に突っ込んでいっては思いもよらないミスを犯してしまうことが最大のご愛嬌。
「え!また?!?!どうなっちゃうのベン!?」とページを捲る手が止まらなくなり、しかしそんなミスさえも、ある人物の言葉を借りるならば「頂点に立つ捕食者たる」フィジカルと直感・経験値で補ってしまうのがにくい。
彼だけでなく、他のキャラクターも魅力的です。SOG時代の同僚であり不倶戴天の敵であるジェン・ドライパーや上司であり友人でもあるミッチ・バリッジ、何かとベンの世話を焼く退職警官のJ.T.
ストーリーテリングも秀逸で、エッジの効いた驚愕の展開とベンの緩やかな話長がいい味を出しており、長編でありながらも中弛みせず読者を最後のページまで一気に連れていってくれる力強さがあります。
また、これはクレイヴン氏の執筆した他の小説にもいえることですが、洋書にありがちな「名前と役職と人物」の情報が頭の中でマッチングせず統合できない現象が不思議と起こりません。
本書を読んでいると彼らと一緒に難事件の捜査に奔走している気分になれます。
本国では今年の10月に続編である「Nobody´s Hero」が刊行予定らしいので、腰を据えて楽しみに待とうと思います。
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【2024年ー48冊目】
久しぶりの大興奮〜
冒頭から6人の警官に囲まれる主人公
そして主人公は思う…
「たった、6人とは、おれもずいぶんなめられたものだ。そんな人数ではとても足りない…」
ひぇ~!なんてヤツなんだ
今作の主人公・連邦保安局のベン・ケーニングはぶっ飛んでる
ワシントン・ポーもなかなか個性的だったが、今作はなんたって「恐怖を失った男」…
彼はとても珍しいウルバッハービーテ病のせいで恐怖の感情がない
調べてみると実在する病名らしく、
非常に稀な遺伝性疾患で 1908年に発見されて以来これまで400例ほどしか報告されていないらしい…(2019年時点で)
こんなベンと一緒にいたらおそらく身も心もズタボロだ…
しかしそんなベンを魅力的に思うのは私だけか?…(笑)
ちょこちょこ出てくるベンのうんちく!
私は好き…
だって結局
私は賢くて強い男が大好きだから…
とにかくそんなベンの特徴を活かした…
と言っていいのか分からないが…そんな作品なのだ!
もちろん、ワシントン・ポー同様、この新シリーズ、ベン・ケーニングとも人生を共にするよ
あっ!結局内容については触れなかったけど、おもしろいことは間違いなしですわ!
ところで…
ジョアンさんは奥様なのかしら?…(笑)
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先行する「ワシントン·ポー」シリーズが、推理を積み上げて物語を進めていくのに対し、こちらは言うなれば、娯楽作品。バンバン撃って、ドッカンドッカン爆発して、結構爽快
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2024年の15冊目は、M・W・クレイヴンの「恐怖を失った男」です。ポー&ティリーのシリーズ新作ではなく、新たなシリーズとなります。しかもアクション小説です。主人公は、恐怖心のない男、ベン・ケーニグです。元連邦保安官局の局員で国内外の様々な組織で、接近戦や暗殺方法を学んでいます。ある理由により世間から隠れて、町から町へと流れ者の生活をしていますが、自分の顔が「最重要指名手配犯」としてテレビニュースに流れているのに気付きます。誰かが自分を探している。わざと拘束されたベンの前に、かつての上司である連邦保安官局長官ミッチ・パリッジが現れ、娘のマーサが行方不明である事、娘の行方を探して欲しいと依頼されます。恩義有る元上司の為に、ベンは行動を開始します。
何よりも登場人物のキャラクターが素晴らしいです。ピンチになって、蘊蓄を語る主人公のベンは勿論、クレイヴンの描く登場人物は、他の作品含めて、魅力的です。ベンが拉致されたマーサを救出する為に、単身、敵のアジトに乗り込むシーンから、クライマックスに至るまでは、手に汗握る展開でページが止まりませんでした。
クレイヴンは、アクションにおいても一流である事を証明しました。
☆4.8年間ベスト級です。
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最初に次回作はアクション小説と見た時は、え〜大丈夫?って思ったけど安定の面白さ!
相変わらずテンポがいい、クレイヴンの小説は区切りが多くて、場面の切り替えには必ず挟まれるから読みやすい。
今回の主人公は恐怖を感じる部分が壊れてしまっているから、躊躇がなく思い切りがいいので、普通こうなるはずと思っている敵が混乱する所が面白い。
中盤で殺し屋2人に捕まり、誰にも見つからない所までトランクに入れられた絶体絶命の状態でも平気で居眠りし、平常心というかリラックスしているように見え、殺し屋が囮捜査官だと勘違いしてしまうなんてことになる。
ポーシリーズにもあった細かい雑学の披露も随所に挟まれ、これを読むのがほんとに楽しみ。
時間の経過を確認するのにミシシッピを唱えたり、細かい所が楽しい。
これもシリーズになるみたいなので、出たら早めに翻訳してほしい!楽しみなシリーズになった。
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連邦保安官局のベン・ケーニグは頭部へ銃弾を受け、恐怖の感情を失った。さらにマフィアから懸賞金をかけられたベンは、任務に支障をきたし逃亡生活を余儀なくされる。ある日、彼は連邦保安官局に拘束され、かつての上司から行方不明になった一人娘の捜索を命じられる。死地へ向かうことを躊躇しないベンは、不倶戴天の敵ジェンと事件を追うが…。
新シリーズ開幕。蘊蓄満載のジャック・リーチャーといった感じ。次作も楽しみ。
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元連邦保安局の凄腕ケーニグは6年間逃亡中に元上司の長官から行方不明になった娘を探してくれと頼まれる。極悪な組織を見つけ、孤独な闘いに挑む。
アクションと銃器蘊蓄の嵐。すごく好み。ラストでなんでこんなことになったのか種明かしされると、それもまた巧い。ワシントン・ポーシリーズとは全然違うけどいい。
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『ジャック・リーチャー』を彷彿とさせるアクション小説。おそらく作者も意識はしているのだろう。同著者の「ワシントン・ポー」シリーズと比較するとちょっと粗さが目立つような気もする。
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何度も窮地に陥りながらも対応していく様に
ハラハラドキドキする。
ただ主人公の蘊蓄が興味深くありつつも、
少し鬱陶しく感じてしまった。
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ハードボイルドで渋く、非情な面もありながら優しさも持ち合わせている主人公ベンは、数々の特殊部隊で経験を積んだ銃器・格闘のスペシャリスト。「恐怖」の感情を失っているので、淡々と戦闘の準備をし、淡々と敵を倒していく。しかし感情そのものを失っているわけではないため、味方が殺害されれば憤るし、相手に対する同情心や憐憫も持ち合わせている。恐怖を感じないからこその無敵感が痛快。
著者のキャリアに裏打ちされた詳細な描写、手に汗握る戦闘シーンと息の詰まる隠密行動、ウィットに富んだ会話など、この方だからこそ書けるストーリー。ワシントン・ポーシリーズとはまた違った面白さ。
ただ、邦題がちょっとチープな印象を与えてしまっているように感じる。
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連邦保安官局の元指揮官ベンが主人公の一人称語りのアクション満載小説。
ベンは過去に頭部に受けた銃弾のせいで、恐怖を感じない病気になっていた。崖っぷちに立とうが銃口を向けられようがまさに、怖いものなし!元上官の娘の捜索に向かうが、、、兎に角、敵が強い。しかも賞金稼ぎにも狙われている。調子が良すぎる様に描かれているが、ちゃんと戦い作法の蘊蓄が彼の強さの正当性を表している。アメリカを舞台にしたシリーズみたいなので楽しみ。イギリスを舞台にしたポー刑事とは真逆の作品。