謎の大学院生が活躍
2024/03/22 10:18
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投稿者:yyyy - この投稿者のレビュー一覧を見る
地上からは見えにくい暗渠(あんきょ)を流れる水脈にまつわる殺人事件を謎の大学院生がシリーズお馴染みの刑事と紐解いていくプロットが秀逸です。
伊岡舜の仕掛けたトリックを早い時点で見破るために、頭の中で水脈の流れ図をイメージすることが要求されます。
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
おなじみのシリーズです、この二人の組むお話は、けっこうスイスイ進むのですが、今回は、ラストがねえ。なんだか、警察にしてはやり過ぎみたいな捜査もあったし。無関係な人がここまでするのかなあ、とツッコミたくなったりしました。
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投稿者:あや - この投稿者のレビュー一覧を見る
伊岡瞬作品では1番好きかも!
いつもラストで失速する感じがあって、
不満なことがあったんですが、
この作品はそんなこと一切なく最後まで楽しめました!
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2024/02/02リクエスト 9
土地勘のある場所で事件が起こっているので、距離感などがつかみやすく、その点は楽しめた。
神田川の排水口から、遺体が発見された。台風の影響で、遺体は地下水路の「暗渠」を流れてきた。
和泉署に合同捜査本部が立てられ、 宮下は久しぶりに真壁と組む。
簡単に闇バイトに手を出し、それに引っかかる軽度認知の女性。この女性が善意で手助けしたことが仇となり…
急に初登場の人物があり、犯人と言われてもついていけなかった。
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ん?ん?現代と過去?
入り乱れてるの?朝乃さん、生きてたん?別人?過去?なんだかわからんよーになってきた^_^
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最後まで犯人わからず わかった時もふーん…という感じ
警察がそこまで潜入させるかなぁ???
いくらなんでもちょっと…
朝乃さんの弟も犯人たちに直接会いに行くってありえない
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何とも苦い感じの読後感。読んでいる間も始終思っていたけれど救いのない話だった。
いや、最後の最後数行がせめてもの救いなのかな。
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特殊詐欺は現在の社会問題にも
なって居て、その全貌解明には
現実の警察も手を焼いている。
小説の中の警察の事件隠蔽は
見えない暗渠と同様、特殊詐欺も
元の水源を断たなければ無くならない
のが現実だろう。
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神田川護岸の排水口から発見された若い男性の遺体。特殊詐欺から現代の若者の持つ罪悪感の希薄さなど、犯罪を犯すことへのハードルが低くなってきている。警察組織の在り方や公安の得体のしれない不気味さなど面白かった。
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Amazonの紹介より
神田川の護岸に設けられた排水口から、遺体が発見された。
台風の雨で増水した影響で、遺体は地下水路の「暗渠」を通って流れ着いたようだ。死後数日経過しており、猛暑で一部は腐敗も始まっていた。和泉署に合同捜査本部が立てられ、
宮下は久しぶりに真壁と組むが、そこには“お客様”も加わることになった。暗渠に妙に詳しいその客は謎に包まれていた――。
(登場人物)
宮下真人 警視庁高円寺北署、刑事課所属。
奥多摩分署時代、真壁と組んでいた。
・真壁修 奥多摩分署から警視庁捜査一課へ
引き抜かれる。現在は特務班所属。
シリーズ本ですが、この作品から入っても全然楽しめると思います。クセある真壁に振り回される宮下の2人のコンビが面白く、今後も活躍を読んでみたいなと思いました。
物語は、刑事と、ある主婦の物語の2つが、交互に進行していきます。最初は独立しているのすが、次第に2つの物語は一つへと集約していきます。
普通だと集約した瞬間、「繋がった!」という爽快感があるのですが、今回は繋がってほしくなかったなというのが第一に思いました。たしかにミステリーとしては、繋がったことによる爽快感はあるのですが、内容を知るにつれて、最悪の真実に繋がります。暗い言葉しか見つかりませんでしたし、善意って何だろう?と疑問や悲しみが込み上げてきました。
もう被害者が不憫で仕方がありませんでした。事件の背景にあるのは、詐欺などによる魅力ある悪事があります。一度経験したら最後。狂っていく人物描写は読んでいてムカっとするばかりでした。そのあたりは、伊岡さんの文章力による真骨頂であり、今回もムカっとさせられて、上手いなと思いました。
表の顔は愛想良くても、もしかしたら裏の顔は別の顔を持っているかもしれません。その人達に巻き込まれる被害者が襲われる描写は読んでいて辛かったです。
色んな欲望を欲しすぎた人達の末路は、あっけなく感じました。人を信じすぎないことも大切なのかなと思ってしまう一方で、そういった悲しい現実を知るのも嫌な世の中だなと思ってしまいました。
この作品の題名「水脈」ということで、「暗渠」に関する知識も紹介されていて、ブラタモリを読んでいる感覚もあって面白かったです。
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増水した水路から遺体が発見され、暗渠から流れ着いたらしいのだが、遺棄地点の特定に難航する捜査陣。所轄刑事の主人公は、大学院の研究のため、捜査に同行している警視庁幹部の親戚のお供をしている捜査1課の遊軍刑事とともに調査を始めるが・・・
捜査の章と並行して語られる、ある女性のエピソード。時間軸をずらすことで、事件の謎が解明したときの爽快感は増しているなとは思いますが、不幸な未来が見えているのに、そこに至ってしまうのが辛いところ。
あと、犯人の登場の唐突感もありますね。矛盾はないのですが。
このまま主人公の2人を「相棒」にはめ込んでもドラマにできそうです。
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宮下・真壁刑事コンビシリーズ第二弾。今回のテーマは「暗渠」。
読んでいても、なかなか没入できない面がある。読後感も余韻があるものでもなかった。まぁ普通かな。
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宮下刑事&真壁刑事再び。
神田川護岸の排水口で若い男性の遺体が発見された。
地下水路の暗渠を通って流れ着いた遺体には殴打の痕跡があり殺人事件と認定される。
両刑事は謎多き女性・小牧未歩と共に事件を追う。
捜査状況と交互に描かれるのは認知症を患う老女の日常。
川が合流していく様に点と点が線で繋がり事件の背景が見えて来ると、これは復讐劇だと理解する。
だが真相は更にその先をいく。
警視庁公安部に所属していながら、使い捨ての駒として利用された男の暴走。
特殊詐欺を絡めながら社会の闇を暴き出す。
まさに外からは見えない暗渠の世界。
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警視庁捜査一課の真壁と高円寺北署の宮下が、神田川に流れ込む排水口で拷問を受けた痕跡のある遺体が見つかった事件を追う。
警察幹部から大学生の姪が論文を書く為に、宮下と真壁に同行する事となってゆく。
が、彼女は暗渠や地下水流に意外な知識を持つのは何故か?2人の刑事の違和感はそこから大きく残忍で救いようのない問題へと繋がってゆくのだった。
後半で明かされる事実の為に、少し長めの特殊詐欺犯と高齢女性との件や、発見された遺体の身元に関する事実は、読者をある方向へ誘導させるが本作の結末には意外な展開が用意されていた。
予測を覆された事が満足感を充足させてくれた。
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真壁・宮下 刑事にまた会えたー!!
今回は女子大院生というお荷物を抱えての捜査で新鮮だった。
暗渠を通って流れ着いた水死体。
夫に先立たれ一人で暮らしている老婦人。
家庭内暴力に苦しむ母娘。
三つの事がどう繋がるのか、また女子大院生の謎が知りたくて一気読み。
読んでいてルフィ事件を思い出した。
連載中にちょうどルフィ事件が取り上げられたとのことでびっくり。特殊詐欺、犯罪についてやり切れない思いを感じた。
人間の不満や鬱屈が最初は小さな雫から、小川となり地下に流れやがて大きな川となる…
大きな川となってからでは流れに逆らえない。