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基本、アンソロジーを読んだ感想はかもなく不可もなくなことが多いのだけれど、これは今の心にピタリとはまったのか、初めから好きだと思い読み続け、最後まで好きのまま読み終えた一冊です。
7人の作家が明日町こんぺいとう商店街という架空の商店街にお店を出します。定年後に仲間たちと始めるカフェ、何でも預かる盲目の店主が営むあずかりやさん、野球部の息子がイケメンになつて帰ってきた土鍋で炊くおにぎりが売りの米屋さん、ちょっぴり切ないチンドン屋、埃と誇りが入り混じる呉服屋の店主、長い長い実らない恋が漂うキッチン田中、そして量り売りの砂糖を売る店で悶々と下宿する大学生。
個人的に初めて読んだ大山淳子さんのあずかりやさんと、大好きな彩瀬まるさんの伊藤米店が特に好きでした。なんかいつのまにか涙腺刺激されてたし。
こういう元気になって愉しく読める夢みたいなアンソロジーをもっと読みたいな。
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ほのぼの温かいお話が多くてよかった。
初読みの作家さんが多くて、のれなかったものもあったけど、
基本は好きな部類に入ると思う。
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どの話も、少しお人好しで人間味のある登場人物たちが出てくるのが素敵。
軽い読み心地で楽しく読める。
七編すべて読むとチンドン屋が商店街を「ぬるったい」って言う気持ちがなんとなくわかった。「あったかい」だとか「安心する」と言うには少し照れくさい。
すべて作者の異なるアンソロジーだけど、連作短編のようだった。
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今年初めての本を読み終わりました!!
どのお話も良かったです。。
タイトルも表紙も可愛いかったです♡
招きうさぎ…招き猫みたいで縁起がいいですね(〃ノωノ)
今年初めに読むのいいかもしれません♪♪
こんぺいとう商店街、私も行ってみたいな(〃▽〃)ポッ
切なかったけど「キッチン田中」「伊藤米店」好きなお話です(ノω・、) ウゥ・・
ひなぎくという名前の子がいたのですが、
竜宮ホテルのひなぎくちゃんを思い出しました////
こちらのひなぎくさんもカワイイです♡
片思い…辛いよね(´・ω・`)
修ちゃんと呼ぶとき、愛しくてもう切なかったです。。
実って欲しいと思いました
「チンドン屋」のお話が出た時
何だか。。ごちそうさんの主題歌のゆずの曲が流れて来そうでした(#^^#)
「砂糖屋綿貫」の最後。。あの人の名前が出た時は、びっくりしました!笑
どのお話も例えば「カフェスルス」に出てた方が、
違うお話にも出てたりというのがあって
そういうのが何度もあって楽しめました壁|▽//)ゝテレテレ
まるで村山早紀さんの作品の世界みたいでした♡
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この路地を曲がれば、そこはもう、すこし不思議な世界の入口―。ひとつの架空の商店街を舞台に、七人の人気作家がお店を開店し、短編を紡ぐほっこりおいしいアンソロジー。商店街のマスコット「招きうさぎ」がなつかしくあたたかな物語へと誘います。
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一軒目「カフェ スルス」大島真寿美
二軒目「あずかりやさん」大山淳子
三軒目「伊藤米店」彩瀬まる
四軒目「チンドン屋」千草茜
五軒目「三波呉服店-2005-」松村栄子
六軒目「キッチン田中」吉川トリコ
七軒目「砂糖屋綿貫」中島京子
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表紙を開くと目次には、こんぺいとう商店街のマスコット・招きうさぎと、商店街の絵地図が載っていて、読み始める前からワクワクする。明日町から少し歩いたところにある、アーケードもない煉瓦敷きの道路沿いにあるこんぺいとう商店街は、古くからある商店街だが、シャッター通りになるわけでもなく、上手い具合に循環し、スカイツリーの開業とともに、下町を特集する雑誌にときどき取り上げられたりしながら、なんとか成り立っているのだった。全体が家族のような商店街の店々から七軒がクローズアップされているのがこのアンソロジーである。それぞれに歴史があり、さまざまな事情を抱え、屈託もないわけではなく、それでも毎日店を開け、日々を過ごしている。読んでいるうちに、アンソロジーということを忘れ、こんぺいとう商店街をきょろきょろしながら歩いているような錯覚に陥るのも愉しい。命名当時は、こんぺいとうの角と同じ24店舗あったという商店街のほかの店のことも、もっと知りたいと思わされる一冊である。
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7人の作家さんで、一つの商店街を作っているアンソロジー。同じテーマというものはあっても、一つの町を作るものは今まであまりなかったのではないかなと思う。
どの作品も、人の温かみというか人情があふれていてよかったです。読み終わった後、胸が温かくなる作品ばかりでした。
大島さんと大山さんの作品は、このお店がどうなるのか、続きが気になる。できれば長編で読みたいなと思う。彩瀬さんの作品は、女の性がどういうものなのか、というところで面白かった。
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スカイツリーのお膝元、昭和の雰囲気漂う明日町こんぺいとう商店街。
7軒のお店の物語を7人の作家が綴るアンソロジー。
連作短編集のように少しづつ他の店の内容も織り込んでいるのがいい。
彩瀬まるさんが目当てで購入したがやっぱり良かった『伊藤米店』。
“深刻になり過ぎない薄い不幸と自慢になり過ぎない薄い幸福を上手く分かち合うのが女同士の付き合いのコツ”正しくその通り!
何でもない日常を的を射た言葉に変換できてしまうのは流石。
何と言っても焼きおにぎりがすごく美味しそう。
他の7編も温かい気持ちになる。初作家さんは4名。
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アンソロジーなので仕方がないのかも知れませんが、作品にばらつきがあるので星は少なめに~。
個人的には『キッチン田中』が好きかなぁ。
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こんぺいとう商店街の店を舞台にしたアンソロジー。
カフェスルス、あずかりやさん、伊藤米店、チンドン屋、三波呉服店、キッチン田中、砂糖屋綿貫。
店がメインのもの、人がメインのもの等作家さんにより色々です。
伊藤米店(彩瀬まる)は主婦視点の話の中に米店が出てくる。
日常から逃避したくて非現実的な事を想像しがちだけど、想像に使ってる相手も結局は普通の日常を生きてるんだよね…その辺の表現が上手いなぁと。「さらりと乾いた親しさ」とか。
キッチン田中も恋愛色強め。そして切ない。
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ある商店街を舞台にした7人の作家による7編の物語。個々の物語には特に繋がりがないのか、それとも緩く繋がっているのかわからないまま読み始めたものの、そのあたりまではあまりきちんと企画されてはいなかったのかなという印象。それぞれは悪くなかったですが。
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7人の作家たちが同じ設定で書いた商店街物語。作家の違いが意識にのぼらないほど作品同士がリンクしている。続篇がありそう。
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”明日町こんぺいとう商店街”を舞台に、商店街に連なるお店の日常を描いた7編のアンソロジー作品。
大山淳子さんの『あずかりやさん』のみ既読。
彩瀬まるさんお目当てだったんですけど、いずれも良かった。
彩瀬さんの作品はどこかピリッとしたものを感じさせ、やはり巧いなあーとしみじみ。
「頭の中のいちばんくだらない、誰にも言えない恥ずかしい空想を、馬鹿にしないで大事にした方がいいよ。それは、どんな瞬間でも必ずキリちゃんの心を守るから」という丸川さんの言葉が印象的。
松村栄子さんの『三波呉服店ー2005-』も良かったです。
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本屋で一目ぼれ。でも買って良かった(^^♪
最近こういうアンソロジー本が続いてるなぁ・・・
でも、この本で気になる作者が増えました!読むのが楽しみだな(*^_^*)
下町の片隅、明日町にある『こんぺいとう商店街』が舞台。
そこにあるお店7軒の話。
作家7人がそれぞれの話を書いてるのに、他のお店の話に名前だけ登場したりとか他の店のその後が知れたりとかリンクがあって楽しかった!
開店準備が楽しそうな「カフェスルス」、ちょっと不思議な「あずかりやさん」、おにぎりがおいしそうな「伊藤米店」、展開に驚いた「チンドン屋」、ちょっとワケありな商品を抱えた「三波呉服店」、ひな菊のせつない片思い「キッチン田中」、大家と気になる女の子の関係を怪しむ下宿人に笑ってしまった「砂糖屋綿貫」。
どれも面白かった~
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いい塩梅のアンソロジー。
商店街の話なので、いろいろなお店があるように、いろいろな作家サンの味わいが楽しめる。
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【あらすじ】
この路地を曲がれば、そこはもう、すこし不思議な世界の入口―。ひとつの架空の商店街を舞台に、七人の人気作家がお店を開店し、短編を紡ぐほっこりおいしいアンソロジー。商店街のマスコット「招きうさぎ」がなつかしくあたたかな物語へと誘います。
【感想】