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割とベーシックな内容ではあるが、事例でUUUMとAnycolorを取り上げるなど、読者の興味を引く努力が至る所で見られる。
PL/BS/CSの三表から始まり、PER/PBR/PSR、ROEなどの主要KPI、NTTにまつわる財務戦略解説が続き、情報量としてはこれで一通り理解できるという内容。
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分かりやすい財務諸表であるとともに、ビジネスモデルや中計などの点まで分かりやすく記載されているのが特徴。
esgやコーポレートガバナンスなど比較的新しい論点も一般書で記載されているのも良かった。
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財務三表について最もわかりやすく、説明している本ではないか。
BSにおいて、
どこからお金をひいてくるか=CFO目線
資本をどう活用して利益を作るか=COO目線
その上位にCEO目線として、何をする会社なのか。
PLにおいて、
顧客から得たお金を
原価と販管費として従業員とサプライヤに払い
営業利益となり、
ここから、営業外損益として、金利を銀行へ払い
経常利益となり、
税金を国に払うと当期利益となる
この当期利益が、株主の利益となる
だから、株主視点での分析における
利益は税引後当期純利益
この当期利益純利益が、BSにいき
利益剰余金として積み上がる。
株主のお金は、純資産であり、株主視点の分析で
大事な資本は、純資本。
だから、
PERは、時価総額/純利益
PBRは、時価総額/純資本
キャッシュフローは、
営業CF、投資CF、財務CF
でお金の動きを把握する。
分析においては、
ROE=純利益/純資産
で、株主視点での効率性をみる
これは、
ROE=純利益/時価総額x時価総額x純資産なので
PBRxPER
ROICは、税引後営業利益/有利子負債+純資本
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財務3表だけじゃなくファイナンス視点や図や表もあってわかりやすかった。
最後に索引があるとより見返しやすい
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【メモ】
■企業分析:7つの定石
◎材料
①企業の一次情報を取得する
②決算書の裏にいるステークホルダーを意識する
③企業のKPIは何かを把握する
◎分析
④決算書をグラフ化や図解してシンプルに表現して大局的に捉える
⑤時系列や他社の観点から比較を行う
⑥会計視点とファイナンス視点の両方を持つ
◎考察
⑦決算書の裏側に隠れているビジネスモデルを見つけ出す
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財務3表の読み方や解釈の仕方などをとてもわかりやすく具体例を交えて解説してくれる。それら財務3表内の各情報をどこにアクセスすれば取得できるのかも教えてくれたのがめっちゃ役に立った。
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いわゆる財務三表だけではなくファイナンス視点の解説もあり、とにかくわかりやすい。Ch.1〜3は必読でCh.9も読んでおくと良いと思う。個人的には今までCH.7や8あたりはあまり関心がなかったが読んでいて知らないことも多く面白かった。
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財務諸表の見方だけでなく、ファイナンスや非財務情報の観点から企業を評価するポイントが非常にわかりやすく説明されている。
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これまでに会計、財務などのビジネス書はそれなりに手にとってきている為か、サクサク読み進めることができた。
個人的に、この本を読んで良かったと思える点は、事例の分かりやすさや面白さ、網羅感、そして何より、丁寧な言及による理解のし易さにある。
他の本でも登場していて、「少し覚え難いな」「曖昧だな」と思ってたものがスッキリ入ってきた感覚。
その代表的なのが、「ROE」「フリーキャッシュフロー」「EBITDAマージン」「資本コスト(の簡易計算)」あたり。
とにかく何度も活用して慣れようと思ったのが、
・有価証券報告書の最初のページ
・損益計算書やキャッシュフロー計算書の滝チャート化
・決算広告(特に非上場企業の情報収集)
以下、読み返し用の抜粋↓
◎企業において重要な数字は何か?これは極めて本質的な問い。企業が公表しているKPIを抑えることが最も大切。
◎企業のエッセンスは、有価証券報告書の最初のページにまとまっている。
◎P/Lを滝チャートで表現することで、決算書の裏側に隠れているビジネスモデルを見つけ出すことができる
・オリエンタルランドは固定資産が71%で、売上の8割を占めるテーマパークのもの。建設仮勘定とはまだ完成していない建物及び構築物を意味し、今後新たなアトラクションの予備軍があると言う事。
・特定の活動を外部に依存することで、外部に対して交渉力が弱くなるという問題も出てきます。経済学ではホールドアップ問題といいます。
◎決算広告とは、株式会社がバランスシートを広告することを意味します。その目的は株主、債権者、取引先等に対して会社の財務状況を周知して、取引の安全を確保することにあります。有価証券報告書とは違い、非上場企業の株式会社でも提出が義務とされていますが、ホームページ等でバランスシートを公開する場合には、決算広告の義務が免除されることになっています。大会社の場合は損益計算書も含みます。
・企業が倒産する理由は、債務超過になったからではなく、キャッシュがなくなった場合です。
・企業の生命線であるキャッシュの動きは、損益計算書とバランスシートだけを見ていても、なかなか把握できません。
◎期首と期末のキャッシュの残高を滝チャートでみると、キャッシュの動きが把握できる。
・営業CF、投資CF、財務CFは、それぞれのプラスマイナスの2パターンで、8パターンしかない。それにより、どんな状態かがわかる。
・短い時間で企業の決算書を見て、企業の状況を判断しろと言われたら、筆者はまずキャッシュフロー計算書を見るようにします。それぐらいキャッシュフロー計算書は重要だと考えています。
・会計上の利益と営業キャッシュフローが異なる場合、減価償却費等の現金支出が伴わない費用が多額に発生しているケースが多いです。それだけ多くの設備投資を過去に実施してきたからに他なりません。減価償却費を足し戻したことで、確かに営業キャッシュフローは大きくプラスになっ���いますがその分設備投資をしていたらキャッシュは減っているはずです。
・ここで厄介なのが、設備投資については、損益計算書には全額計上されず、減価償却費のみしか計上されないと言う点です。では、どのようにして設備投資の金額を見れば良いのでしょうか。それを見るのがまさに投資キャッシュフローです。そして、営業キャッシュフローと投資キャッシュフローを合算したフリーキャッシュフローを見ることで、本業を通じて稼いだキャッシュからどれだけの投資をした上で、どれだけ企業にお金が残るかを見ることができます。
・アマゾンはフリーキャッシュフローの最大化をKPIとしていて、キャッシュフローを重視した経営を行っているからです。
・利益が出てるにもかかわらず、純資産が減っていると言う謎を特にはキャッシュフロー計算者の理解が不可欠です。Appleは潤沢な営業キャッシュフローを生み出しているとともに、財務キャッシュフローが大きくマイナスになっていると言うことです。実はAppleは、稼いだキャッシュをせっせと株主に還元していると言うことです。Appleが借り入れをしてまで株主還元をしている理由は、こうすることによって、資金を効率的に使えるからです。
・アマゾンもAppleと同様、潤沢な営業キャッシュフローを見出しています。そして、そのキャッシュの多くを投資キャッシュフローに回しています。このように生み出したキャッシュの使い方は、AppleとAmazonとでは全く異なるのです。財務戦略の違いは損益計算書やバランスシートを見ていても気づくことができません。キャッシュを重視するキャッシュフロー計算書を見ることで、初めてわかるのです。
・負債比率が高まると、健全性が損われると言うのは一般論としてはその通りなのですが、たとえ自己資本比率は低くても、これだけのキャッシュを生み出せるAppleなら全くリスクにならないということです。
・スターバックスのバランスシートはなんと債務超過なのです。損益計算書が赤字で債務超過になっているのではありません。ずっと黒字が続いている中で、積極的な自社株買いを続けて、結果的に債務超過になっているのです。
・将来のキャッシュフローを生み出す源泉は、売上高成長率とROICの2つです。そして、このキャッシュフローを資本コストで割り引くことで、事業価値もしくは企業価値が生まれることになります。
ROIC=税引き後営業利益÷投下資本(有利子負債+純資産)
・資本コストは、CAPMと言う手法を用いて計算することもできますが、実務でも細かくは計算しないことが多い。資本コストは多くの場合、6〜8%前後で見積もられることが多い。
◎資本コストはPERの逆数としての割引率を簡易的に使う手法がおすすめ。
例えば、時価総額が100億円で、当期純利益が10億円の状況だとしましょう。PERは100億円÷ 10億円= 10倍となります。この10の逆数、すなわち10分の1が簡易的な資本コストになるのです。
当期純利益を今後仮にずっと10億円生み出す企業があるとして、割引率10%とした場合に、時価総額は100億円になるというDCFモデルから計算されることと同義。
◎ROEを極大化すべきか否かは、議論が分かれるが、最低限、資本コストを超える水準を目���にすべきとの考えは共通している。8%を超える水準で、約9割のグローバル投資家が想定する資本コストを上回ることになる。
・8%と言われても、正直ぴんとこないかもしれません。より明確にイメージするには、投資利回りの逆数を考えると良いでしょう。8%の場合、分数に直すと100分の8となりますが、この逆数を取ると100 ÷ 8 = 12.5となります。この12.5と言う数字は、現在の当期純利益と自己資本の額がそのまま持続すると、12.5年で自己資本の分の額を回収すると言う意味になります。8%の利回りが12.5年続くと100%と言うことになります。つまり投資においては何年で投資資金を回収できるのかをまずはベンチマークとして考えることが重要だと言えるのです。
◎ROEの逆数を取ると、何年で投資資金を回収できるかがわかるようになります。1%なら100年、50%なら2年。
◎PERの逆数は株主資本コスト
◎ROEを分解することで、エクイティジャーニーがわかる。強みも弱みも多角的に分析することができる。
ROE=当期純利益/自己資本
=財務レバレッジ×総資産回転率×売上高当期純利益率
=財務レバレッジ×ROA
・財務レバレッジでは日産、総資産回転率ではホンダ、売上高当期純利益率ではトヨタと、3つの指標の首位の座を3社がきれいに分け合う形になった。
・財務レバレッジを上げて、ROEを高めると言うのは、ハイリスクハイリターンの手法
◎EBITDAとは「金利、税金、減価償却、無形固定資産の償却を控除する前の利益」を表し、企業が生み出す本質的なキャッシュフローの源泉を知ることができる。
EBITDA=営業利益+減価償却費
・減価償却費とはキャッシュアウトを伴わない費用です。そのため、仮に営業赤字があったとしても、減価償却費用が多額に計上されたことが原因で、営業赤字になったのであれば、実際にはキャッシュは手元に残ることになります。
・EBITDAマージンとは売上高に占めるEBITDAの割合のこと。
・投資すべきお金を踏まえても、まだ残っている自由に使えるお金という意味で、フリーキャッシュフローなのです。
◎フリーキャッシュフローの定義は2つ存在する
1つは営業CFと投資CFを合計する。
2つ目に、
税引後営業利益+減価償却費-設備投資額-運転資本増加額
⇨企業価値評価
・キャッシュフロー計算書から過去の会計データから計算したものと、税引後営業利益から始まるものではフリーキャッシュフローの数字が一致することはほとんどない。
・事業会社や金融機関はキャッシュフロー計算書から計算、企業価値算定では税引後営業利益から始まるフリーキャッシュフロー。
・PBRの1を超える部分は財務諸表上に反映されない価値であり、非財務情報と考えることができる。
・エーザイは統合報告書において非財務情報を定量化することで、ESGの指数のそれぞれがPBRや企業価値にどのような影響があるかを分析している。
・
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投資が注目されているが、どうやって会社を選んだらいいのかと悩んま時に目を通すと良い本。投資家としてもビジネスパーソンとしても、どういった目で企業を分析するかわかりやすく書かれている。
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P\Lを把握する際には
定石①
企業の一次情報を取得する
・有価証券報告書「過去に関する情報」
・決算短信 「未来に関する情報」 業績予想など
・決算説明資料「過去に関する情報」
有価証券報告書は1ページ目が一番大事。
定石②
決算書の裏にいるステークホルダーを意識する
定石④
決算書をグラフ化や図解してシンプルに表現して対局的に捉える
赤字の理由は企業によって異なるが、滝チャートによって赤字の要因を探ることができる。
定石⑤
時系列や他社の観点から比較を行う
定石⑦
決算書の裏側に隠れているビジネスモデルを見つけ出す
企業価値は「企業が生み出すと予想されるキャッシュフローの現在価値」で決まる→売上高成長率とROIC、将来キャッシュフロー、割引率などで!
ROIC=税引き後営業利益÷投下資本(有利子負債+純資産)
資本コストの計算はCAPMやスリーファクターモデル等の手法があるが手間かかる。
そのためPERの逆数としての割引率を簡易的に使うのがいい。
PER10倍の場合は1/10となり簡易的な資本コストは10%。
そのため時価総額が高い企業と低い企業を比較すると、①売上高成長率が高く、②ROICが高く、③資本コストが低いことが考えられる
ROE=PBR(時価総額/自己資本)÷PER(時価総額/当期純利益)
ROE=当期純利益÷自己資本
ROEは8%以上が望ましい。
ROEが8%を超えることでPBRも上がるという統計データがある。逆はない。
日本企業のROEが低いのは単純に利益率が低いため。欧米の企業に比べて3倍〜4倍低い
EBITDA=営業利益+減価償却費(無形固定資産の減価償却費も含まれる)
ROEやROAよりもROIC(Return on Invested Capital)を指標として採用している会社が多い。
なぜかというと
ROEは財務レバレッジを上げることで上がるため、過度なレバレッジにより歪められてしまうから。
ROAは分母を総資産としているものの、本業のビジネスに投下した資本からどれだけのリターンを得たかを正確に把握できないため。
非財務情報は2020年には企業の時価総額の90%を占めるまでになった。
そのため、環境問題や人材育成の取り組み、知的財産などといった、非財務情報が掲載された統合報告書の重要度が増している。
SaaS企業の分析では「SaaSメトリクス」が必須。
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財務分析および決算書等の見方に慣れしたしめる入門書。対話形式の疑問の提示や、さまざまな企業の実際の決算書などを使いながら解説されており、非常に読みやすい。
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職場近くの本屋で見つけ、気になる企業の名前が帯にあったのと、財務諸表を読めるようになりたいと課題感がマッチして即購入。
知っている企業を例に解説してくれるのでわかりやすかった。読んでいるうちはわかっている気になってしまうので笑、また学び直したいときに読もうと思います。
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財務3表だけでなく、非財務情報を読み解いてビジネスモデルを視る技術を解説する一冊。7つの定石も合わせて、各章で財務情報、もしくは非財務情報のいずれかに着目してビジネスモデルを視ている。財務3表以外では、時価総額、ROE、中期経営計画、ESG、統合報告書、上場目論見書、SaaSメトリクス、コーポレートガバナンスなどが取り上げられているため、気になる章から読み進めるのもおすすめ。
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普段YouTubeでこういったジャンルは見ているため本で読むことがあまりなかった分野であったが、これは久しぶりの読んでよかったと心から思う一冊。
キャッシュフローとかなんとなくわかったフリしてたものがしっかり理解できて、これまでよりもYouTubeで見るこういう分野の動画から得られるものが増えそう。