面白いところ満載の最高の物語
2024/11/03 02:06
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:金俊永 - この投稿者のレビュー一覧を見る
毎回思ったのですが、この小説は巻を重ねる度にその面白さが増すってことです。狐騒ぎから呪い騒動、そして前回のユグドラのエピソードもそうでしたが、今回は更にその上をいく感じでした。とにかく面白い。高機動要塞コードでの物語は一見陳腐な王位争いのそれでしたが、そこにクライというジョーカー混じったらとんでもないことになることがよく分かりました。特にクライから教わったスキルで無双?するおひいさまがとても可愛いでした。後の本でコードの王族たちがどう関わるかがすごく楽しみです。
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レベル九昇格試験のためにクライがコードに潜入してからの、十一巻に続く後編。観光しているうちにおひいさまがきょうだいたちといつの間やら仲良くなって、何がどうしてそうなったのか分からないのに全部が全部いい方向に不思議と向かう、いつも通りの勢いがとても楽しかった。たくさん笑って元気が出る。次巻も楽しみ!
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クライがいい加減すぎて、適当すぎて、流されすぎてヤバい。
飄々とやりたい事をやって、行きたい所に行って、言いたい事を言って、コミュニケーションを取ってるようで、まったく意思疎通が出来ていないままで、まったり過ごすクライ。
働かなくても生きていける、衣食住が全く困らない都市で、クライは食っちゃ寝して、お姫様の話し相手をして、王様に怒られて、王子王女を怒らせて、クラヒたちに迷惑をかけて、でもそんな周りの喧騒なんて全く気が付かずに過ごしている。
それにクライ、王様に人の心が無いのか!と何度も怒鳴られるくらいに、お姫様に対して対応がドライなのだ。
姫が泣いているのを見ているのがツライと言う王様に
「見なきゃいいじゃん」
と言い、外に出られないと知った姫が泣き出したのを見て
「出してあげるなんて言ってない」
とぶった切る。
確かにそうなんだけど、期待させた態度や心配をさせるような行動をしたのはクライ、君だろ、そこにたいして申し訳ないとか思わないのだな。
責任感が無いと、こういう受け答えになってしまうのか。
コードが墜落したことで、コードの中でしか生きてこなかった王族たちがどうなっていくのか、先行きが不透明だし、お姫様との「約束」をあっさり反故にして、というかすっかり忘れて帰っていった事実にコードの王族たちはどう行動するのか、不穏ではある。
クラヒたち、元気そうで良かった。
クラヒだけが元気で、他のメンバーは引きずられっぱなしで大変そうだ。高レベルハンターとは、一般人とは生物の種として違うぐらいに違うらしいから、引きずられるか、振り回されるか、そんな関係しか築けないのかもしれない。
嘆きの亡霊は、クライが極端に弱いのにパーティの中心にいるから、纏まっていられるのかも?
クライの魅力がよくわからん。
でも、危機的状況において、咄嗟に一緒にいる弱い立場の人を庇おうとするところは、善性の人なんだなと、そう思った。カイザーとサラとレベル8の即席パーティを組んだことになるのだろうけど、二人は楽しかったのかな?特にサラは一人じゃない楽しさは味わえたのかな?クライ、クラヒ、カイザー、サラのカルテットを見たい気がする。団体行動とれないだろうけど。
最後に、嘆きの亡霊メンバーが迎えにきた所は、ほっこりする。一人も楽しいけれど、パーティのリーダーに戻ろうって戻っていくクライは幸せなんだろうな。
彼らがいるからクライは不運でも生きていけるし、クライがいるから彼らは孤独じゃないのだろう。
僕の飼い主はエヴァって言っていたクライ。え、そういうポジションなのか。
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高機動要塞都市コード攻略の巻。クライの面白い事したい感が、十二分に発揮される。便利だが娯楽を知らないコードを面白楽しく(ある意味怠惰に)染めていくクライ。そして全てを一変させる結末に…。それにしてもクライは天然の女たらしだな。パーティメンバーのみならず、地底人のリューラン、ユグドラのセレンそして今回のアリシャと王女たちを無意識にたらし込むの才能?