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教育研修を手掛けるアチーブメント株式会社の取締役によるマネジャー向けの本。
すべての行動は自らの選択であるという選択理論をベースにしたリードマネジメント(導くマネジメント)の技術を紹介。
マネジメントは技術が9割で、習得可能であう。
身につけるべき技術は5つ。
「リーダーシップの技術」
「個人の成長支援の技術」
「水質管理の技術」
「委任する技術」
「仕組み化する技術」
マネジャーとしての免許証を取得し、組織パフォーマンスを最大化させることができ、好業績と良好な人間関係の両立を目指す。
それぞれの技術の解説だけでなく、実際にアチーブメント社がそれらをどう体現しているのか、具体的な実例も紹介しているため、転用する際のイメージが湧きやすかった。
この本1冊に、マネジメントに必要な技術がギュッと凝縮されているため、自身のマネジメントの振り返りだけでなく、マネジャー育成における教科書・チェックリストとしても活用できると感じた。
マネジメントの体系化は様々な書籍で試みられているが、技術であると割り切って体系化しているため、育成には活用しやすい。(人間性と言われていしまうと、育成には転用しづらいため)
ただし、本や研修は、読んだだけではできるようにはならない。
できるようになるには、経験を振り返り、学びを蓄積していくことが不可欠である。特にマネジメントは一朝一夕にできるようになるものではないため、辛抱強くこれらを実践していくことが重要だと感じた。
うまくいかなくても、振り返りが面倒くさくても、やり続けるための伴走型メンターとして活動する際に、この本は次の目的地を示すナビゲーションとして使えそうだ。
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新人の頃からアチーブメントの考え方に触れてきたので、新しい発見や学びが多かったわけではないという意味で3だが、自分が後輩育成に携わり始めたばかりの頃に出会ってたら、間違いなく肌身離さず持っていただろうと思う。それぐらいテクニックの話も多く、実用的だった。
橋本さんの失敗談も赤裸々に記載されており、失敗してもいいんだ、もっとトライしたいな、と背中を押されるような本だった。
後日公演にて「マネジメントほど重い仕事はない。でもその分人間的な成長を遂げることができる」とおっしゃっていた。確かに営業は大変な仕事だが、あくまでもサービスの提供であり、どこか形式の中でニーズを満たしている感じがする。一方でマネジメントは正解がないし、ましてやお金を払ってもらってマネジメントするわけでもない。ただただそのメンバーに向き合い、人生を共に考える。もしかすると自分の言動でメンバーの人生が悪くなる可能性もあるかもしれない。そんな重責を経験させてもらえるなんて、ものすごく尊いと思う。リーダーは孤独であるが、その代わりブレない心を手に入れることができているのは素晴らしいことだと感じた。
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マネージャーは、部下の育成を通じて組織の結果を出すこと、人は変えられない でも人は変われる といったフレーズが印象に残った
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タイトル通り、マネージャーになりたての人もそうだが、マネージャーとして苦しんでいる人にも学びがある本だと思います。
マネジメントは技術だとし、5つの技術についてまとめられた本。
以下メモ
諸悪の根源はマネージャーの頭の中にだけある(個人の正しさや思い込み)べき論
リードマネジメントとは、メンバーの成長を通して組織パフォーマンスを最大化すること
人の行動は外部からの刺激では変わらない、自らの選択が必要。
モチベーションの根源は、人が生まれながらにもつ基本的欲求、それを満たす上質世界=願望を手に入れようとすること
・生存
・愛、所属
・力
・自由
・楽しみ
その人の好きな人、モノ、コト、場所、シチュエーション、価値観、信条などが蓄積されている
選択理論では、人は常に自分の欲求を満たすために最善を尽くしている
⚪︎リーダーシップの技術
メンバーは今のある未来が見えた時に内発的に同期づけられる、だからこそマネジメントには未来を示す力であるリーダーシップも不可欠。
メンバーの上質世界を知り、自分をその中に入れてもらい、仕事や会社が入るように拡張すること。
・尊敬する人、憧れてる人は?なぜか?
・言われて嬉しい言葉は?
・なぜこの会社を選んだか?
尊敬を得るためのポイントは、メンバーが今後の業務の中で獲得したい目標の領域内における卓越性を示すこと。スキル、知識、成果、継続している習慣
上質世界を理解分析する
5つの基本要素は十五の詳細に分かれる
0を含めず1〜5でパラメータ化
コミュニケーション、観察から推測
カルテを作りながらコミュニケーションを変えていく
マネージャーらメンバーの上質世界を否定したり阻害したりしない
⚪︎個人の成長支援の技術
目指すべき達成型の組織にするためには、メンバーの中で目標目的が明確になる状態を作り、マネージャーはその達成を支援する
目標に対して、チームの数字の計算ではなく、メンバーの成長からの逆算を行う
目標設定を伝えるとき、目標を達成する行動の過程でメンバーが成長すること、その上で各々の目標を達成してもらえるよう期待を伝えること。
自己評価によってしか自分を変えることはできない
・フィードバック面談では何を目指しているか?それに対して今どんな状態か?の確認のプロセスが必要
・ギャップを明確に認識できれば埋めたいと思う
Iメッセージだと主語が私なので相手は否定できない。ただし、感情的になると感情だけが伝わり批判になる。
⚪︎水質管理の技術
組織文化とは、目に見えない当たり前の基準
・人として当たり前に大切にした方がいいことを大切にする
・人の育たない文化は、誹謗中傷わ不信不満が蔓延し、恐れが生まれる状態
・人が育つ文化は、感謝応援、チャレンジなど肯定的な発言や態度がたくさん出ている状態
⚪︎委任する技術
メンバーがふえて��たら、右腕になるようなメンバーが生まれ、こうしたリーダークラスに仕事を委任する技術が必要になる。マネージャーが行なっていた仕事を上手に委任して自分の時間を作り、本当にやるべきことにシフトしていく。
プライオリティマネジメントにおいて大事なのは、重要度が高く、緊急度が低いもの
・L字型行動からZ字型行動に変えていく
⚪︎仕組み化
完璧な上司はいない、完璧な部下もいない、良くしていくことを諦めない
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本書は、研修などを手掛ける企業の出版物である。「リードマネジメント(メンバーの成長を通じて組織パフォーマンスを最大化すること)」というマネジメント手法について、学ぶことができた。マネジメントは技術で誰もが習得できるものであること、言い換えれば、習得には正しい努力が必要であることがわかっただけでも読んでよかったと思う。
1. 最優先でやるべき「リーダーシップの技術」
・リーダーシップとは「未来を示す力」、マネジメントは「未来に向けたプロセスをコントロールする力」
・メンバーの上質世界(生存、愛・所属等の要求)を知り、自分、最終的には仕事そのものを入れてもらう→部下と信頼関係を築く
・信頼を得るための習慣:①傾聴する、②支援する、③励ます、④尊敬する、⑤信頼する、⑤受容する、⑦違いを交渉する
・メンバーは有能であり、能力が高いと考える
・基本的要求は個人によって異なる
2. マネジメントの両輪を回すための「個人の成長支援の技術」
・メンバーの目的・目標の達成→チームや組織の目的・目標の達成
・左手(目的・目標)を明確にし、右手(行動)のギャップを埋める
3. 組織効率を向上させるための「水質管理の技術」
・水質=組織の文化、風土
・組織や企業を水槽と捉え、働く人々を魚に置き換える
・人が育つ文化:感謝、応援、チャレンジなどの肯定的な発言や態度がたくさん
・水質は少しずつ変える(ソフトランディング)
4. マネジャーが自分の仕事を実行するための「委任する技術」
・「任せること」も「育成すること」が目的
・「任せて任せず」(松下幸之助)→適時、報告を受ける、指導・助言する
・プライオリティ・マネジメント:自分の行動に優先順位付けをしていく技術
→重要度×緊急度マトリクス(第2象限(重要度高・緊急度低)が重要)
→マネジャーが委任する技術を使って本当にやるべきことを実行する
・優れたマネジャーはZ字型(重要度軸)の行動(1→2→3→4象限)
→2の例:新商品開発のための考察、マニュアル作り、オフィスの環境整備
・1の仕事を委任する→委任の目的は、メンバーの成長機会につながること
・メンバーへ委任するためのポイント
→①意味づけ、動機づけ、②量と基準を明確にして伝える、③あなたに委任する理由、④実現できる未来、⑤途中経過で求める報連相を伝える
・マネジャーがその場にいないのに、存在しているかのような現場を作れる→人を介して仕事をするマネジメント=リーンマネジメントを実現できる
・委任が怖い(自分がやったほうが早い、メンバーを無能扱い、お客様に迷惑)→3年後の自分を想像。人を育てることのほうが大事
5. 好業績と良好な人間関係を両立させる「仕組み化する技術」
・チーム会議で目的・目標達成をアシスト&サポート
・チームでどういう価値観を大切にし、どういうチームを作っていきたいかを描き、言葉にする。スライドにするなどして見える化して発信
・週一でも隔週でもよいので、やってみる。おすすめは週初めの月曜日の朝
・内容:一人ひと��の目的・目標への立ち返り、好事例の共有、大切にしてほしい価値観のメッセージ、各メンバーの進捗共有、アクションプランへの落とし込み、組織として取り組む課題をその場で実行する時間(書類提出など)
・仕組みを作るためにはまず始めてみて、継続し、習慣化して「やることが当たり前」にしていくことが必要
・完璧なマネジャーもメンバーもいない。最善・改善を追求し続けることが大事
・マネジャー次第でメンバーの人生が変わる→より良い自分に成長し続けるマネジャーになる
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「人は変えられない。でも人は変われる」
リーダーシップは未来を示す力、マネジメントは未来に向けたプロセスをコントロールする力、といいのが、色々な人が両者の違いを語る中で一番わかりやすかった。
汎用的な内容が多いが、マネジメントを学んだことのないことを「無免許運転」と言ったり、組織の文化や当たり前の基準を「水質」など、要所要所で参考になる表現が多かった。
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要は他者のモチベーションを上げて組織力を向上させる、それを属人化させずに仕組み化することを実践するといった内容。
マズローの5段階欲求とは少し違う「5つの基本的欲求」が紹介されているが、マズローのやつを意識しても相手の心理的安全性を下げ信頼が築けそうかなと思う。
一番刺さったフレーズは「メンバーにも親御さんなど、メンバーの後ろに大切に思っている人がいる。と考えろ。」といった部分。当たり前のことだけど確かにっと思った。
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ハッとしたこと・経験はあったけどこういった意味合いがあったんだなというのに気がついたことがたくさんあった。
初歩的かもしれないけど、リーダーシップとマネジメントがセットで、リーダーシップ「未来を示す」➕マネジメント「未来に向けたプロセスをコントロールする」という概念は初知りだった。まずは未来(進む方向)を明示したいと思った。
また、先に読んだ「任せる技術」に引っ張られ、委任ではなく放任になってないかというのもハッとしたし、過去に言われたメンバーを甘やかしてないかという発言の意味合いもなんとなくわかった気がする(指導の仕方的な話ではなく、依頼するタスクの難易度・期日)。
読む中で「こうしたい」「こうしなきゃいけない」と思うことが湧き出してきて、考えが進んだ。
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叱って成長させるのではない、自ら目標を立ててそれに向かって行動し、成長するために上司や先輩はしっかりとフォローする。このようなリードマネジメントは断片的に触れたことはあるが、しっかりと学んだことはなかった。具体的なテクニックの記載があるので、すぐに取り組みやすい。早速、年明けの仕事で試してみます!!
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中間管理職になって間も無く1年。
マネジメントについて考えてきた1年間だったが自分に足りていないものやできていることの振り返りとして読んでみた。
マネージメントの型を知る上で非常にわかりやすかった。
特に「委任」や「育成支援」について教えてくれる人が現場にいないため学びが多かった。
チームの目標達成はメンバーの成長の先にあるという事をつい忘れてしまいがち(意識が薄れがち)なので定期的に読み返したいと思った。
仕組みかについては業種や現場によって再現性高く実施することは難しい場合もあると思うので、その考え方を知ることがまずはスタートになると感じた。
どの章についても中間管理職初心者については考え方の基礎を学ぶという意味で大変勉強になりました!!
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マネージャーになり1年半経ちました。部下は1人ですが、中々折り合わず、自分もまだ成長したい、足りないと思いもありプレイヤー思考が解けず、上司から部下を成長させて欲しい。もう1人の私のように育てて欲しいと面談で言われ、どうしたらいいのかわからず本書を買いました。
初っ端から当てはまりすぎて思わず笑ってしまいました。べき論やイライラを隠しててもオーラとして伝わってしまっている。私はすごい。あー思い当たるなあ、と。反省しても日常に戻れば直ぐに忘れてしまうので何度も読み返したいと思います。
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面白かった。
マネージャーが考えるのは目標達成ではなく育成。
今ではなく3年後の組織と自分の役割を考える。
任せられないマネージャーはメンバーからの不信感を買う。
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4月から課長職になり、半年以上経ちました。部下の育成に日々悩み、ストレスの種になっています。
会社が提供している課長職に向けた研修はどちらかというと、「管理」を重視したものになっていて、実践的ではないですが、この本は部下の育成を通じて成果をあげるということに重点を置いているのが良かったです。
記載されていることを実践してみたいと思います。
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さすがアチーブメントの方だなぁと思った。
リーダーの必要な技術
•リーダーシップの技術
•成長支援の技術
•委任する技術
•水質管理の技術
•組織化する技術
以上を詳しく説明してくれる本。
マネジメント従事者は相手の五大欲求の中に入れてもらわないといけない。
だからこそ、日々のコミュニケーションや徳、実績を積んでいこうと思った。
マネジメントは技術であることを教えてくれた。
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部下のモチベーションを維持しつつチーム運営できる具体的な手法や考え方は詰まった本。何度も立ち返って読みたい本。