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凄く良かった。
新興宗教の話はリアルだから凄く怖い。
どこかのレビューに性描写がキツいみたいな事が書いてあったから、いつそんなの来るんだろうとヒヤヒヤしてたら、なかったから拍子抜け。
ノブみたいな人が一番怖いかなぁ
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暴力描写と性描写がキツかったです。解説に述べられいるとおり「この作品はこわい」。それでもページを捲る手を止められなくなったのは「登場人物のほとんどが誰かのために、自分のためでなく誰かを思って戦っている」からかな。
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安定の面白さ。
どろどろとした内容だが、登場人物がみな純情だったように思う。なので、感情移入できたのかなーと思う。
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首無しの死体とか怖いなぁと思うものの重苦しすぎる事なく軽すぎることもなくスムーズに読ませるのは作者の実力の高さだと思う。面白く読めました。
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様々な人の視点で事件が進み、後半に焦点が合い、事件が一つに繋がる、ストーリー構成もさすがであり、非常に面白かった。
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感想
深淵を覗く時。誰かのために怪物になれるだろうか。法を犯し、誰かの尊厳を踏みにじる。その手は汚れ、きれいなものに触れられなくなる。
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描写や言葉がキツくて少々読み飛ばす箇所もあった。
「薄っぺらな信者体質の人間」
この似非宗教の信者に対する容赦ない指摘は、今まで皆口を閉ざしてきたことなので、ある意味そうだよなと思った。
潤平があまりにもいい人で、ほっとする反面、ちょっとリアリティがとも感じたけど、唐津の人間性と同様この怖い物語のそれが救いなのかも
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「殺人事件」×「宗教」×「アウトロー」
「警察組織」vs「悪魔と呼ばれる男」vs「カルト教団」vs「キックボクサー」
文庫帯や新刊案内チラシを見ただけで、ハズレなしの予感...
怖いのに、不気味なのに、気分悪いのに面白かったー。重くてドロドロした展開ではなく、460ページもあるのにサクッと読みました。後味の良い終わり方もさらに良かった。
唯一、五郎さんのことはショックだったけど...
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おもしろかった。フィクションとは思えない感じ。
純粋さゆえに引っ張られたりするんだろうな
フェイクフィクションっていうタイトルはどんな意味がこめられてるのか
いまの時点ではわかんないけど
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首なし死体がすべての始まりだった。
警察組織vs.悪魔と呼ばれる男vs.カルト教団vs.元キックボクサー。
囚われた“彼女”の奪還。愛する人を失った者たちの復讐劇――。
疑いなき信仰心に警鐘を鳴らすセンセーショナルな長編小説。
東京・五日市署管内の路上で、男性の首なし死体が発見された。刑事の鵜飼は現場へ急行し、地取り捜査を開始する。死体を司法解剖した結果、死因は頸椎断裂。「斬首」によって殺害されていたことが判明した。一方、プロのキックボクサーだった河野潤平は引退後、都内にある製餡所で従業員として働いていた。ある日、同じ職場に入ってきた有川美祈に一目惚れするが、美祈が新興宗教「サダイの家」に関係していることを知ってしまい……。
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誉田さんの描く緊迫感を久々に堪能しました。いきなり首から上がスッパリとない遺棄の仕方は猟奇の域の幕開けでした。凶悪な人達なのに何故か正義感を感じる雰囲気も著者の特徴でしょうか。
常軌とはかけ離れた教団は、弁護士を襲ったり、薬を使って××したり、色々で癒着をしたり。狂気の沙汰のオンパレードだった。信じる者がすくわれるとは、金銭や頭脳や平穏な生活を根こそぎ失うことだ。一握りの幹部の私利私欲のために洗脳された信者は悪行を善と誤解し多くの命を犠牲にする。
格闘の場面はつい顔を逸らしてしまう程の残虐さがあった。弱くても強かな女子は勇敢な戦士として大活躍。大陸の戦地ではそんな状況が増えていると聞く。短絡的な悪人を手懐けて最後に勝つのは弱き勇者なのは読後感が良い。
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なかなかに愉しく読んだ。「続き」が凄く気になって夢中になる。大きく3者、主要視点人物が設定されていて、事態が動く中で3者が交錯して行くという感じだ。何か映像コンテンツが頭の中に思い浮かぶような造りである。
物語の冒頭部では、この主要視点人物となって行く3者が現れ、事態が少しずつ動き始めて行く。
鵜飼道弘警部補が在る。五日市警察署の「刑事生活安全組織犯罪対策課」、縮めて「刑生組対課」の係長だ。「東京都」とでも聞いた時に思い浮かべる様子とはかなり異なる、地方の然程人口規模が大きくない地域の、農村部や山村部を管轄区域に含む警察署のような様子の場所である。鵜飼警部補は当直勤務に就いていた。五日市署では、当直の時間の中で2回も現場に出るということは思い当たらない程で、当局が始まるか始まらないかのような夕方から、深夜を経て早朝に至る迄、数え切れない程に現場に出る繁華街を擁する都心の警察署のような様子とは大いに異なった。この五日市署の管内で、早朝に通報が在った。農業を営んでいる住民が遺体を発見したというのである。鵜飼警部補は、辺りの駐在所で活動する警察官を動かしながら、自らも現場に出た。遺体は首が無い異様な様子であった。やがて特捜本部も設けられた。本部の捜査一課から乗り込んで来た捜査員の中に、嘗て同じ署で仕事をした経過も在る梶浦の姿が在った。
河野潤平が在る。キックボクシングでの成功を夢見て、地方の高校を中退して東京に出て来た。プロ選手になって順調にキャリアを重ねていたが、或る時に試合に敗れて負傷した。そして思うように動けなくなり、プロ選手を退いてしまった。仕事を探していた中、製餡工場のベテラン職人と出会い、仕事を始めた。ベテラン職人に仕事を教えてもらい、職人になっていた。やがて趣味として格闘技のジムで身体を動かすという程度のこともするようになっていた。自身を含めて数人が働く製餡工場に、或る時新たなアルバイトが入って来た。可愛らしい若い女性だった。19歳の有川美祈である。潤平は彼女に興味と好意を抱いた。
鵜飼警部補は「首の無い遺体」を巡る捜査を懸命に進めている。潤平はと言えば、美祈と仲良くなりたいと懸命だった。やがて潤平は美祈が【サダイの家】なる、キリスト教の流れを汲むらしい新興宗教に関わっているらしいことを知ってしまう。そしてその【サダイの家】に深い関りを有する人物が現れる。
唐津郁夫は【サダイの家】の「裏の仕事」というようなことに関わっている。教団の小牧哲生総本部長とのやり取りで色々と動くが、実は暴力団幹部である。若き日に知り合った牧師が、【サダイの家】になって行く教団を起し、件の牧師の娘である現在の教祖もその頃から知っているという縁が在った。唐津は牧師を慕っていて、その縁を大切にしていたということになる。この唐津に「首の無い遺体」の件が伝わり、遺体は【サダイの家】に敵対する弁護士ではないのかという話しになった。
こういうようなことで主要視点人物となって行く3者が現れる。「静かな農村部で異様な遺体が発見」という事態が如何に進んで行くのかというのが本作の物語である。「首の無い遺体」を巡る警察の捜査という話しと、職場に現れた若く可愛らしい女性と仲良くなってみたいという青年の話しというのが、或る団体の“裏”に纏わる事柄で繋がって行くということになう。色々な角度で強く引き込まれる物語だ。
主要視点人物となって行く3者は各々に面白いと思う。鵜飼道弘は、「東京都」というようにも思い難いような長閑な署で飄々と勤めているようだが、秘めた思いを如何にかしたいと思っている。河野潤平は不器用で真面目な若者ということになるのであろうが、異常な者達と関わった人達と知り合って、それを如何にかしたいと奮戦する。唐津郁夫は、暴力団員であるというようなことを度外視して温かく接してくれた人物への敬愛、義理で活動を続けて来て、色々な秘密にぶつかることになる。本作を読んでいると、こういう主要人物達や、周りの人達が如何なって行くのか、何時の間にかかなり力が入る。また個人的には、唐津が振り返る牧師が語った話しというのに、何か凄く惹かれたということを記しておきたい。
本作の様な感じは、如何にもこの作者らしい感じだ。一見、無関係な話しが絡まり合って行くような様子が凄く面白い。広く御薦めしたい。
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やはり、誉田哲也の作品は面白い。
最近、初めての方の作品もたくさん読むようになってきています。どこかで読むペースが落ちるところが出てくるのですが、誉田さんに限ってはそういうところが全くない。今回はこれまでのシリーズものの姫川さんや歌舞伎町セブンが登場しないのでどうかなと思いながら読んだのですが、逆に新鮮で一気読みしてしまいました。
誉田さんでよく用いられるグロテスクな表現が今回も登場しますし、圧倒的に強いファイターも登場しますし、ちょっと道を外れた刑事も登場します。読んでいる最中から誉田さんいいわ〜と思いながら、あっという間の数日でした。
並行して読んでいた他の本よりも後に読み始めて、先に読み終わってますからね。それだけ、自分が読みたいと思ったんでしょう。
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それぞれの視点が途中で交わり、白熱のラストへとつながる構成はさすが誉田哲也だった。宗教から抜け出した女性が救われてほしい。
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誉田哲也の長編ミステリ警察小説。
東京郊外で発見された首無し死体の捜査をする警察組織、関係が噂されるカルト教団、さらに元キックボクサーの若者が入り交じり展開されるストーリーを、スピーディー且つドラマティックに描いています。
いや~・・誉田ワールド全開の快作!超絶楽しく、面白かった!!
絶対オススメです(^_^;)