散歩の達人による東京散歩のヒント集
2024/11/17 21:52
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投稿者:キック - この投稿者のレビュー一覧を見る
散歩の達人による東京散歩のヒント集。例えば、パン屋さん巡り、銭湯巡り、贔屓の文人ゆかりの地巡り(聖地巡礼)、図書館巡り、大学キャンパス巡り等々。ただ漫然と散歩するのではなく、テーマを決めて散歩すると、より楽しいですよということ。個人的には、公園や庭園などの「年間パスポート」を購入し活用すると、今までと違う散歩ができるというのが、とても参考になりました。
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知っている街は「そうそう」と共感し、知らない街は「そういう街なんだ」と興味を持つことが出来た。
ただ東京は広い。まだまだ書ききれない街はたくさんあるはず。それが残念。
そういう場所は、自分で出掛けて確めろってことなのかな?
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<目次>
第1章 ひとり散歩は楽しいことだらけ
第2章 気ままに歩いて、ときどき乗って
第3章 「好き」を求めてどこまでも
第4章 見たい、知りたいと向き合う時はひとりで
<内容>
もと「東京人」編集者の著者。ひとり散歩は自分もしょっちゅうにしているので、この本にはコースなどを参考にしたくて購入。面白かったが、コースデータの距離数とかを知りたかった。地図も小さくて見にくかったかな?
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ひとり散歩:
ひとり散歩・それなりのノウハウ
ひとりで歩いて見えるもの
自分の歴史・街の歴史と対話
気ままに歩いてときどき乗って:
神楽坂ー石畳の路地
美食の町
花柳界の雰囲気
銀座ー深掘り散歩
本物と歴史的深み
新宿ー60年代若者文化の中心
神保町ー古書店街
都電荒川線ー昭和の懐かしい街
東急多摩川線ー鉄道マニア入門
好きを求めてどこまでも:
下町の洋食屋・孤独のグルメ体験
小田急線・東京世田谷線沿線パン屋さんめぐ
銭湯を目的地にお風呂も散歩もゆったちろ
一生もののコーヒーテーブルを探して小道具店
見たい・知りたいと向き合う時はひとりで:
人生で何度も読み返してきた漱石作品と向き合う
荷風の「日和下駄」に倣って東京をひとり歩く
あこがれの人向田邦子の面影を上がシテ
建物も楽しむ東京の美術館
空坂を上っての陣じゃ詣で
水辺を訪ねて心と精神を浄化
概要:
本ブリーフィングドキュメントは、鈴木伸子氏の著書「大人の東京ひとり散歩 いつもの街をもっと楽しむ」を読み解き、本書の主要なテーマ、重要なアイデアや事実をまとめたものです。著者の豊富な知識と個人的な経験に基づいた東京の街歩きの魅力が、多様な視点から描かれています。引用元は特に明記がない限り、本書からのものです。
主要テーマ:
ひとり散歩の推奨とその魅力:
本書は、誰かと一緒ではなく、あえて「ひとり」で街を歩くことの楽しさ、自由さ、そして新たな発見の可能性を強調しています。「いつもよりわがままに街を歩いて、とっておきの東京を見つけよう。」という冒頭の言葉が示すように、自分のペースで、気になる場所に自由に立ち寄り、心ゆくまで街を堪能することが推奨されています。
著者自身も長年のひとり散歩を通じて、多くの発見や喜びを得ており、その経験が本書全体を通して語られています。
友人や夫婦との散歩も楽しいものであると認めつつ、「散歩の楽しみを深めていくには、断然、ひとり」であると断言しています。
多様な東京の魅力の再発見:
本書では、定番の観光地だけでなく、下町の人形町、鉄道趣味を追求する蒲田、古書店街の神保町、昭和の面影を残す都電荒川線沿線、再開発が進む神楽坂、歴史を感じる小石川、かつて向田邦子が暮らした街など、多様な表情を持つ東京の街が紹介されています。
それぞれの街の歴史、文化、人々の暮らし、そして著者自身の思い出や個人的な発見が織り交ぜられ、読者は見慣れた街でも新たな魅力を発見するきっかけを得られます。
著者自身の経験に基づいた深い洞察:
著者は、雑誌「東京人」の編集に長年携わった経験を持ち、都市、建築、鉄道、まち歩き、食べ歩きなど、多岐にわたるテーマに関心を持っています。本書には、そうした深い知識と長年の取材活動を通じて得られた豊富な情報、そして個人的な思い出が散りばめられています。
例えば、神楽坂については、「新卒で入社した雑誌『東京人』の編集室は飯田橋にあり、恥ずかしながら、私はそこに通��ようになって初めて、JR飯田橋駅西口のすぐそばが神楽坂下だということを知ったのでした。」と自身の体験を語りながら、街への深い愛着を示しています。
情報収集と街歩きのヒント:
効果的な街歩きのための具体的なヒントも提供されています。観光案内所の活用については、「まち歩きのヒントになるパンフレットや地図を無料でもらうことができます。梢報が細やかだったり、常に更新されていたり、お金を出して買うガイドブックよりも役立つものも多く、私もかなり頼りにしている梢報源です。」と、その有用性を強調しています。
また、インターネットの地図だけでなく、紙の地図の利点も指摘しています。
過去と現在の交錯:
本書では、過去の面影を残す場所や、時代の変化によって変貌した街並みが対比的に描かれています。例えば、新宿の六〇年代の若者文化の中心地としての熱気や、再開発によって姿を変えつつある現状などが語られています。
荷風の「日和下駄」に倣って東京をひとり歩くという章では、明治、大正時代の東京の様子を描写しつつ、現代の街歩きにも通じる視点を提供しています。
重要なアイデアや事実:
神保町の古書店街: 単独行動が古書探しの基本であり、靖国通り沿い、白山通り沿い、そして路地裏にも個性的な古書店が点在している。かつてはなかった個人経営の店が増えている。「古内(ふるほん)の世界に没入しつつ歩くべき街なのです。」
新宿の変遷: 六〇年代には若者文化の中心であり、学生運動などが活発だった。紀伊國屋書店は当時から変わらない存在。「音楽、演劇、アートがとてつもなく熱かった時代」。近年は街の再開発が進んでいる。
都電荒川線: 昭和の懐かしい街並みを訪ねることができる。「水もれ甲介」や「珈琲時光」など、沿線を舞台とした作品も多い。
終点・三ノ輪橋: 「三丁目の夕日」の世界のような懐かしい風景が残っている。
蒲田の鉄道趣味: 京浜東北線、東急多摩川線、京急本線など、多様な鉄道が交わるエリアであり、鉄道ファンにとっては魅力的な場所。「終点・蒲田で、さらに鉄道趣味を追求」。かつて赤線地帯が存在した歴史も紹介されている。
人形町: 下町の風情が残る街で、「玉ひで」などの老舗や、「快生軒」といった洋食店などが有名。「大学生の時初めて訪ねた下町・人形町」。
銀座: 常に新しい情報が集まる街であり、「銀座番長」と呼ばれるオフィスワーカーからの情報も重要。虎屋の新しいビルなど、建築的にも魅力的なスポットが存在する。
向田邦子の足跡: 南青山に住み、骨董通り周辺を散策していた。実践女子大学には遺品が展示されている。「あこがれの人、向田邦子の面影を探して」。
美術館巡り: ひとりでじっくりと鑑賞することの意義を強調。静嘉堂文庫美術館の移転や、歴史的建築物を活用した美術館の増加などを紹介。「建物も楽しむ、東京の美術館」。
図書館の新たな役割: 本と出会うだけでなく、地域の情報拠点としての役割も担っている。「もはや図書館は、本と出会うだけの場所ではない」。八丁堀の「本と森ちゅうおう」や、リニューアルした日比谷図書文化館などを紹介。
早稲田大学周辺: 坪内逍遙記念演劇博物館など、大学の施設も街歩きの目的地となる。「郷土資料、専門の図書館のありがたさ」。
愛宕神社: 急な階段「男坂」やエレベーターがあるユニークな神社。江戸時代の景観を描いた浮世絵も残っている。「エスカレーターでも到達できる、山王さまの本殿」。
荒川、多摩川の河川敷: 自然に触れることができる散歩コース。
小石川: 荷風が散歩し、文学作品の舞台ともなった場所。「小石川は、荷風の散歩力、土地への感受性を培った場所」。
荷風の「日和下駄」: 大正時代の東京の風景を描きながらも、現代の街歩きのヒントにもなる作品。ひとり散歩の実践者としての荷風の重要性を指摘。「荷風の『日和下駄』に倣って、東京をひとり歩く」。
ひとり散歩の心構え: 「見たい、知りたいと向き合う心は、ひとりで」。他者の目を気にせず、自分の興味関心に素直に従うことの重要性を説いている。
結論:
鈴木伸子氏の「大人の東京ひとり散歩 いつもの街をもっと楽しむ」は、著者自身の豊かな経験と知識に基づき、東京の多様な魅力を再発見するための魅力的なガイドブックです。ひとり散歩の楽しさを伝えながら、街の歴史や文化、そして人々の暮らしへの深い洞察を提供しています。本書を読むことで、読者は日常の街並みの中に新たな発見を見出し、より豊かな散歩体験を得ることができるでしょう。
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最近多い、大人のソロ活散歩の本。それぞれの散歩の楽しみがある。この本では、夏目漱石、向田邦子、永井荷風を辿る散歩に惹かれた。どれもこれも素敵な散歩ばかり。著者の興味の広さ、仕事がらみもあるとはいえ、その行動力に脱帽。読んでいると、すっかり一緒に散歩をしている気分になった。この散歩コースを歩くだけでなく、私独自の散歩コースも試してみたくなった。
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東京に10年以上住んでいるが、本当に東京のことを全然知ることができていない。この本に書かれているエリアの話も殆どは行ったことがなくわからなかったが、これをきっかけに出かけてみようと思う。
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エリアごとに東京の魅力を描いている。特に印象に残ったのは、永井荷風の『日和下駄』に想いを馳せながら散歩をすること。歴史的背景と普段の街並みを照らし合わせながら散歩をするというのは、自分の中になかったので、永井荷風の作品を読んでまち歩きをするというのはやってみたいと思った。この本は読んで終わりというよりは、読み終わってからがスタートというような本だと思う。まずは作者がおすすめしているところから。そして自分なりの東京ひとり散歩が出来るようになったら嬉しい。
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石畳の路地を極める神楽坂のそぞろ歩き、漱石・荷風の足跡をたどる文豪散歩、人形町・日本橋の下町洋食で孤独のグルメ体験等々大人のソロ散歩体験とプランを紹介。お散歩エッセイ20篇。
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神保町の本屋さんとカレー巡りを計画していた日の前日にムスブ田町の本屋さんで目に飛び込んてきた1冊。
神保町に向かう電車の中で軽く目を通しておく。
これからの街歩きに参考にしたい1冊。
自分の気ままに歩くことが更に好きになった旅のおともになった。
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ひとりで往復して歩いてみることで、街の見え方が異なり、新たな発見ができるものです。
と、ありました。
なるほど往復ってしないなぁ~。
この本を買ったのは、小石川植物園に行くまでの坂道が載っていたからです。
播磨坂。桜並木。
気になっていた道の名前を知ることができました
北の丸公園・箱根山・播磨坂から小石川植物園・六義園・
根津神社・薬王院・舎人公園
桜やツツジ・牡丹・ネモフィラと花見散歩が続きました
大学散歩は生協を覗くのが好きです。
オリジナルのお菓子やお酒に文房具・石鹸・香水など、大学で研究している品物があって面白いです。
去年は日傘でしたが、今年は帽子を買いました。
ピッピッと手を振って歩くためです。
パンは食べられないから和菓子屋さん探訪にしました。
水辺散歩も良いなぁ~。
エッセイと読んでも楽しいし散歩のヒントを探すのも良い本です。
なんだか御朱印集めやレトロ喫茶店巡り・御書印集めの散歩も加えようかしら?
あれゃらぁ~。
盛りだくさんの欲張りねえ
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雑誌「東京人」元副編集長である著者のこれまでの体験に基づいて、エリアや様々な楽しいテーマ毎に、想い出話も交えながら、お勧めのひとり散歩の見所やお店、ルートを紹介してくれるエッセイ集。良くひとり散歩はしているが、新たな散歩の切り口や楽しむヒントが満載で、この本を持って散歩に出かけたくなる一冊。