映像化したら悍ましすぎるな…
2025/01/06 10:49
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投稿者:みぽこぽこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
お母さんである清花が軸であるせいか、他の内藤了さんの作品より柔らかめだと思っていたが、今回はなかなか辛かった。
もちろん面白い。面白いと言うのが妥当なのか悩むけど、シリーズの中でダントツだと思う。ダントツに酷いのだ。
なんとなく、そんな結末かなぁと思って読み進めたけど、最後の犯人登場がなんと言うか…衝撃過ぎた。
なんとも嫌な感じがベタベタと残ったけど、子供がいて、別れたけどパートナーがいて、家族の存在は光だなぁと救われた。
気になっていたけど、勇くんがいつも通り元気でホッとした。
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今回がシリーズの中で1番面白かった。
話の展開はなんとなく予想はできても、それを上回る展開で衝撃だった。
ミステリーありホラー要素もありで面白い。
本だしフィクションなのに、とても怒りを覚え、同時に悲しくなり清花たちの気持ちに共感してしまい泣きそうになった。
ラストで桃香に救われた。
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2作目「LIVE」が人形だった…と思ったら、「DOLL」のこちらは案山子。
作中でも言及されていたけれど、廃村というところを除けば横溝正史の金田一耕助もののような舞台設定でした。
30年前に14歳で失踪した娘が夢に出てきて「わたしを探して」と言った…という相談を受けた特捜地域潜入班。同じような相談もあったため、廃村になりもうすぐ工事が始まるソメ村を訪れるが。。。
乱立するやけにリアルな案山子。
いつの間にか移動してたり並んでこちらを見てたり…怖すぎ!
事件はとても悍ましく、怒涛のラストは衝撃的でした。このシリーズでここまでの悪意は初だったのでは?
でもいつものチームワークに加えて、かつて悪ガキだっただろう元住人の兄さんたちが手伝ってくれたり、元駐在さんは独自に調べてくれたりと、人の温かさもちゃんとありました。
「神様というのは畏れ多いと敬うもので、見世物じゃない」
「この国にはもともとその種の畏れが生きていました。裏を返せば、山や森や動物に対する真摯さです。我々の祖先はそうやって自然と共に生きてきたわけです…」
──新陳代謝よ。村も、町も、あれこれも、人と同じに新陳代謝が必要なのよ──
あっちいけ様の光。まもりたいあたたかさ
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案山子が有名な村で起こった行方不明事件。30年経ち夢でいなくなった娘から私を探してと言われ、土井達に依頼が来た。調べてみると村という閉鎖空間で起きた猟奇的な事件だった。犯人もびっくりで怖かった
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おぞましく、戦慄する不気味な事件。無事に解決したが、なんともやりきれない気持ちになる。そして案山子は成仏できない霊たちによって勝手に動いているのではないかと……。案山子怖い。井戸に入った清花は凄い!
桃ちゃんがいてくれてよかった!今回も面白かった!
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人間の脳の最深部は爬虫類のソレだと聞いたことある。
そこを基盤としてその上に段階的に人間に至る脳活動が加えられていったという向きの話だった様に記憶している。
個人的な意見ではあるが、
誰にであれ他者を加虐する際、その瞬間、脳内の主導権は鰐となっているのではないだろうか?
今では実際に起こる凄惨な事件を前にした時、人間の所業とは思えないと言う表現が用いられるが、まさしくその時の彼、彼女らは人では無いのかも知れない。
偏った私見だか、思いのまま、本能の赴くままが良いと云う風潮を好ましく思えない。
人間を人間足らしめているもの、原初の脳の上に長い時間とともに培われたヒトとしての資質を無視している様に感じられる。
欲求は欲求として、それを他者に強要、加虐しない方法を熟慮、模索すべき。
今作はリビトーに支配され、周囲に地獄を撒き散らす愚者が犯人。動物的衝動、そこには己の行為を恥ずかしいと戒める感覚は皆無なのだ。
凶悪事件を起こし、ニュース等で連行される犯人達の姿を見るたび、私は彼らの剣呑な、或いは虚な瞳に蛇や鰐の眼球を重ねてしまう。
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内藤了『DOLL 警察庁特捜地域潜入班・鳴瀬清花』角川ホラー文庫。
シリーズ第5弾。久々におぞましい事件が描かれる。まるでエド・ゲインのような猟奇殺人犯がその姿を見せる終盤の展開には身震いした。
警察庁特捜地域潜入にもたらされた複数の失踪事件の調査依頼。いずれも案山子にまつわる伝承のある中部地方の廃村『ソメ村』で起きた事件で、昭和27年に21歳の女性の失踪を皮切りに昭和30年には5歳の女児が神隠しに遭い、昭和36年には32歳の主婦が失踪、昭和56年には姑と折り合いの悪かった若妻が失踪、昭和63年には小学生の女児が水難事故に遭い、平成5年にも若い女性が失踪していた。
全ての事件が未解決のままで、近々『ソメ村』で大規模な工場の建設が決まり、今が行方不明者捜索の最後のチャンスとなるようだった。鳴瀬清花たちは案山子が乱立する不気味な村に潜入し、消えた女性たちの生きた証を追う中で、おぞましい村の秘密に気付く。
本体価格760円
★★★★
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どんどん好きになっているシリーズです。最初の頃は、少なくない読者に「性格に難あり」として評判イマイチだった“よろず建物因縁帳”の春菜よりも、私はこっちの清花のほうが苦手でしたが、今はひたすら応援したくなっています。それもこれも可愛い桃ちゃんがいるからか。
博物館に勤務しているゆえ、田の神さんは標本資料にあります。でもこんなだとは知らなかった。シリーズ第2弾で知った冥婚といい、いろんなことを教えてもらっています。
土着の風習というのはまったくもって面白い。けれど、安易に触れてはいけないものだという気もします。
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案山子の村の行方不明者捜索をする事になった、地域潜入班の活躍を描いた作品。
犯人の異常性と悍ましい犯行に気持ち悪くなりました。
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特捜地域潜入班シリーズ第5弾。
案山子に山の神が宿る伝承が残るソメ村で、過去に起きた失踪事件の情報が。真相を探るために現地に向かう潜入班。
潜入班チームの人たちのチームワークが本当に好き。事件はかなり凄惨だけど、万羽さんや土井さんや勇の人柄や、清花の家族もみんないい人たちで、その関係性にほっこりする。
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第5弾!
人が忽然と消える!
『案山子に山の神が依る』があるもう無くなってるソメ村ってとこで。
もうすぐ、工場が建つんで、それを知った人からの村への想いのメールも…
調べてみたら、いっぱい女の人おらんようになってて、更に未解決…
民俗学調査という名目で、工場建設予定地(ソネ村)に行くけど…
何か、人おらんのに案山子ばっかりおって怖い〜!
こんなとこ、キャンピングカーで寝泊りするにしても嫌や!
更に失踪の真実が…
あれ?あの案山子の服…
えぇ━(*´・д・)━!!!
(叫°Д° )キャァァァッ
コワ----(´;ω;`人´;ω;`)----イ!!!!
(´゚Д゚`)ゲロゲロ
出るわ!出るわ!
◯体が…
猟奇やん!写◯とか、ビ◯オまで…
猟奇殺人!!!
閉鎖的な村だからか、風習のせいで、見つからんかったのか知らんけど、待ってた人の気持ちが…
もう何も言えんわ… ( i _ i )
ー 人間だけじゃないのよね。今回のことで、私はしみじみ思ったわ
ー 「なにが、ですか?」
ー 新陳代謝よ。村も、町も、あれこれも、人と同じに新陳代謝が必要なのよー
いつまで経っても、裏金ばかりの組織もな!
さぁ、「地」読むで!
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警視庁特捜地域潜入班・鳴瀬清花シリーズ、5作目。
シリーズ2作目の「LIVE」も人形モノだったけど、ホラー的怖さは断然今回の方が上。実家の周辺も田畑が多いから、案山子を目にするのはさして珍しいことではないものの、リアルに作られた案山子はやはり怖い。今までのこのシリーズでは内藤作品の中でも然程おぞましさを感じていなかったが、今作はなかなかに衝撃的なエグさ。久々に内藤作品でこれが来たわ。にしても、清花の刑事根性スゴイ。あの状況で井戸に入るのはさすがに無理。普段子供がいる前では不器用な母親になってしまっているが、やっぱり元は敏腕刑事だったんだなと思わさせられた。
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「警視庁特捜地域潜入班・鳴瀬清花」シリーズ第5弾
今回は、「案山子の山に神が依る」との伝承がある中部地方の廃村・ソメ村での事件。
30年も前に当時14歳だった娘の行方がわからないままで、最近になって夢を見てしまいその場所を探してくれないか?とのこと。
調べてみるとその村では、昭和の半ばから女性ばかりが失踪して、未解決のまま現在に至っている。
大規模な工事が始まり工場が建つ前に何とか手掛かりを掴もうと清花たちは、村に潜入する。
案山子が乱立する不気味な村で、最初に田んぼの中から骨が見つかったが、それはかなり前のもので昔の風習で土葬にした後で掘り出して骨洗いしてから田んぼに移して守り神とする風習があったらしい。
娘の夢を見た記憶を再び思い返して見つけたところは井戸だった。
そこから事件の全てが明らかになるのだが、今回はなんとも悍ましい事件だった。
何かのきっかけで眠っていた事件が動きだす。
そしてそれが何人も出てくるとは…
いったいどれほどの人を殺めたのか…と。
残酷すぎて凄まじい事件にメンバーたちの心も疲弊しただろうと思った。
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案山子の村で、少女の生きた証を探せ。
潜入班に届いた複数の失踪事件調査依頼。
それらはいずれも『案山子に山の神が依る』との伝承がある中部地方の廃村「ソメ村」での事件だった。
村では昭和の半ばから幾度となく女性が失踪、未解決のまま現在に至る。
大規模な工場の建設が決まり、今が行方不明者捜索の最後のチャンスだと言うのだ。
清花たちは案山子が乱立する不気味な村に潜入。
消えた女性たちの生きた証を追う中で、おぞましい村の秘密に気づく――。
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潜入班に届いた複数の失踪事件調査依頼。
それらはいずれも『案山子に山の神が依る』との伝承がある中部地方の廃村「ソメ村」での事件だった。
村では昭和の半ばから幾度となく女性が失踪、未解決のまま現在に至る。
大規模な工場の建設が決まり、今が行方不明者捜索の最後のチャンスだと言うのだ。
清花たちは案山子が乱立する不気味な村に潜入。
消えた女性たちの生きた証を追う中で、おぞましい村の秘密に気づく――。