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まずは主人公のキャラが良すぎる。前世の経験によって人を信じられず、でも信じたい。愛が欲しいと思う主人公が「ヒト」は信じられなくても「薬」なら信じられるという発想で惚れ薬ハーレムという夢に縋りつく心情の流れがギュっと心を締め付けてきて良いですね。 読者視点シンプルに根が良い子過ぎて、いざ実行しようとしても出来るのか?とは思う辺りも愛おしい主人公造形。幸せになってほしい。 神様から親のような主のような愛の供給は有ったので、そのまま居座れば?とも思ったけど、種族的特性で気持ちが雰囲気として伝わるっぽい神様ではなく、単なる人同士で信じあえることが大事なんだろうなってラストまで読んで思った。 冒頭のテルネリカのいっそ狂気的なレベルの正しい行動が、結果的にテルネリカを疑う発想に徹底的にインターセプトかけてたの本当に運命的な出会い。 ヒロインとの別れシーンと、別れてからぐっちゃぐっちゃになってる主人公の心情描写が本当に心に来るけど、だからこそラストの主人公の必死さが分かって本当良い。 ラストバトルの純白にして虚ろの槍に金色の愛が走るシーン好き。完璧に覚醒するんじゃなくて兆しなのが良いよね。二人はこれからなんだって分かって再開をさらに願える。 静かな温もりを感じるイチャつき描写本当良い。ラストの夢を捨てるシーンが欲しかった愛を手に入れたんだなって分かって主人公良かったねってなる。