自身が時間をかけてきた特徴は何か
2025/03/30 02:51
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投稿者:かず - この投稿者のレビュー一覧を見る
経営戦略の考え方は、個人の人生にも適用できるのではと考え、20の考え方にまとめた本。
キャリアをどうしようか悩むなか、pivotで紹介されているのを見て読了。
色々と今後にいかしたい考え方があったが、今の自分には、強みではなく時間をかけてきた特徴は何かを振り返ること、それと何か別の力とをユニークな組み合わせで持つという自身の希少価値の作り方、組み合わせられるそれぞれの力は各分野で超一流でなくても可という考え方が勉強になった。
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本書は、経営学で学ぶ経営手法や考え方を、人生の幸福のために使おうという試みのための本です。
自分自身は、本書で紹介されている人生の秋に差し迫っているわけですが、紹介されている示唆は有益なものが多く、できていること、いないこと含め、納得感が高いものでした。
特に感銘を覚えたキーワードとしては「発言と離脱」「時間資本」「結晶性知能を活かす」「長く努力を続ける意味」「自分のモノサシを持つ」「みっともなさの価値」といったところでしょうか。早速今日からでも行動を変えてみます。
また、本書を1年に1回読み返し、実際に自分が自分の考える幸福を追求できているか、振り返えられればと思います。
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成長しない日本で、キャリアの準備をしない人が半数。これまでのキャリア論ではうまくいかない。
35
一人一人が、自分にとってより良いと思える場所を利己的に選択することで、社会はより良い方向に変化し、過度な競争は緩和され、多様な働き方が許容されるようなる、と思っています。
52
チはリーや新勤歌に関する近年のリサーチは、私たち日本人の多くが、、「業務時間以外で、将来のために何らかの勉強をしていますか?」という質問に対して、回答者の56・1%が「全くしていない」と答えています。
つまり、日本で働いている労働者のざっくり半分は、自分の将来のキャリアについて考えることなく、将来に備えて自主的な勉強をするわけでもなく、その日その日の仕事をこなしながら、成り行き任せにただ漫然と生きている、ということです。これからやってくるであろう日本の状況を考えれば、これは驚くべきことだと思います。
最後に、3つ目のポイントが、本書で設定するプロジェクトの目的は、「お金持ちになること」でも、「会社で出世すること」でも、「社会的な栄誉を得ること」でもなく、「持続的なウェルビーイングの状態を築くこと」を目指す、ということです。
1974年にアメリカの経済学者、リチャード・イースタリンが「所得が一定の水準を超えると人々のウェルビーイングは伸びなくなる」という「イースタリン・パラドクス」を発表して以来、多くの研究が「お金や地位や名誉といったものは一定程度を超えてしまうとウェルビーイングと相関がなくなる」ことを示しています。従って本音では、これらの要素をあくまで「ウェルビーイングを実現するための基本要件」
と提えます。
注意して欲しいのが、この目的設定における「接続的」という要件です。これは何しかっているかというと、本書では「人生の最後にウェルビーインクを実現すればいい」という考え方を採用しない、ということです。
理由は単純で、私たちは「自分がいつ死ぬか」を知らないからです。「人生の最後」がいつなのか、その時期が確定しない以上、これを目的に設定することはできません。
だから「いつか」ではなく「いつも」、つまり「持統的」ということが重要なのです。
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なぜこんなにも述べることがしっくりくるのだろうか。
山口周さんの意見は理由が明確で腹落ちするから納得するのであって、やはり説明が不足している話は伝わらないんだと改めて認識した。
人的資本、社会資本、金融資本の考え方。知的生産性のピークとその後どうするか。経験とは何か。サーバントリーダーシップ等、とにかく読んでいて「そのとおりだ!」と膝を叩きまくった。
変わりゆく時代において、考える指針となる山口周さんという存在。これからも自分ならばどう考えるかも含め、読み続けていきたい。
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p037 社会の衰退はなによりも個人の活力の喪失によって起こる
p048 心は正しい目標を欠くと、偽りの目標にはけ口を求める モンテーニュ エセー
p051 わたしたちがコントロールできる戦略変数は、時間資本しかない
p05 自分の時間資本を、濃密で有意義な経験が得られる、スジの良い仕事に投入するのであれば、投下した時間資本は高い効率で人的資本に転換される
p062 ウエルビーングを実現させるための鍵 自己効力感、社会的つながり、経済的安定性
p065 わたしたちは、金融資本を過度に追求することで、人的資本や社会資本の形成をなおざりにしてしまい、本当の意味での人生の敗者になってしまう愚を厳に戒めなければなりません。
p066 時間泥棒につかまらないために、自分にとって本当に大事なもの、自分が本当に実現したいことを意識して時間資本の配分をマネージするしかありまsねん。
p075 人生の春 試す、 人生の夏 築く、人生の秋 拡げる、 人生の冬 与える
p086 長期の合理が大事
優れた戦略とはしばしば短期的に見ると不合理に見えるのに、長期的に見ると合理的であり、部分で見ると不合理に見えるのに、全体で見ると合理的
p90 長期の営みを短期の合理で歪められて繰り返していれば、本書で設定した持続的なウエルビーングを実現するという目標の達成はおぼつかないでしょう
p096 アーリーアダプタとアーリーマジョリティに溝キャズムがある 16% ここを超えると一気に市場が拡大する
p105 兆しを捉えるには 変化率とコア人材
p108 孫正義 未来は偏在している
p122 しかるべき時にしかるべきところにいることが重要 ポジショニング理論
p126 収益性が高まるところ
競合が少なく、新規参入のリスクが少ない。顧客に他の選択肢がなく、価格競争の圧力が少ないところ
p135 ライフマネジメントにおける意思決定において、真に問題となるのは勇気でも度胸でもなく、自分の居場所の趨勢についてどれだけ論理的に考え抜くかという思考の累積性なのです
p136 市場における価値は、能力や知識の水準ではなく、需要と供給の関係により決まる
p139 かつて、機械による肉体的労働の代替 いま機械による認知的労働の代替
p141 AIによる代替へ3つの対抗策
正解のある仕事は避ける、感性的・感情的な知性を高める、問題を提起する力を高める
p160 どこがその人にとって最適な場所なのかは先見的にはわからない
p175 内発的動機づけ 頑張るは楽しいに勝てない
p180 人生は長期にわたるゲームなので、才能やセンスよりも長く努力を続けられるということのほうが要素としては決定的です
p211 自分から不確実性の中に身を投げ出していかなくければ「運を人生にとりこむ」ことすらできません
p244 成功したから多く生み出したのではなく、多くを生み出したから成功した
p288 ベンチマーキング 行き詰まったら素直にまねてみる
凡庸なアーチストは模倣する。偉大なアーチストは奪う パブロ・ピカソ
p308 自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ 江副浩正
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コンサルらしく、思考プロセスをそのまま書くのではなく、わかりやすくメッセージ化して本としてまとめてある。これについては功罪あるとは思うが、わかりやすさ、面白さはさすがというほかない。
人的資本、社会資本、金融資本という考え方は橘玲さんから来ているのだろうか?もしくはもともとそういう考えがあったのかも知れない。
それぞれの章は強烈に面白いのだが、全体として統合されたメッセージが不足しており、読んでどうするのかについては明確に示されていない。このあたりも若干コンサル臭さを感じるのは自分も同じ業界にいたことがあるからだろうか。
作者に私が関わっている人生計画プログラムの改善をお願いしたら、すごいものを作ってくれるかも知れない。
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◯紹介
経営学の基礎理論をもとに、人生戦略の立て方を解説。具体的な事例を交えながら、戦略を考える上で役立つ視点を紹介している。人生設計のヒントが多く得られる一冊。
◯印象に残った内容
人生は、自分がPM(プロジェクトマネージャー)として戦略的に進めるべきプロジェクト。限られた時間という資源を、どの分野に、どの配分で投下するかが重要になる。
まずは、自分にとっての幸福を明確にし、適切なゴールを設定することが大切。特に、ポジショニング(どこで・どのように価値を発揮するか)の重要性には強く共感した。
◯行動変容
「世間的な成功」ではなく、「自分にとっての成功の基準」を明確にする。
それを実現するために、イニシアチブポートフォリオを作成し、自分なりの戦略を立てる。
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楽しんでいる人には勝てない、という孔子の言葉が印象的でした。
人生楽しんで歩むためにも自分の良さ、武器を磨いて後輩や周りの人を支援できる人になりたい!
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成功の基準の考え方などは、著者の他の本を読んでいたため、再確認という位置づけだったが納得感があった。
キャリアのポートフォリオに関する内容が特に参考になった。
私自身、類する考え方を持ちつつも、自身の描くポートフォリオとのギャップに悩んでいたが、ライスワークとライフワークのバランスの考え方、自身の中でチャレンジに該当する取り組みをどのように取り組むべきかが整理された。
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30代後半でキャリアチェンジし、うだつの上がらない自分に嫌気が刺しながら40代を迎え、これからどうしたものかと悩んでいた中で、もしかしたら…と思えるヒントをもらえた。もちろんうまくいくかどうかは分からないが、「打席に立つ回数が大事」と思って頑張っていきたいものである。
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結構面白かった。人生を経営戦略の視点で色々教えてくれる。
特に、時間資本→人的資本→社会資本→金融資本の変換は面白かった。
「好き」や「楽しさ」が長期的な価値を生むという記載もあったので、内発的動機を大切にしたい自分に深く刺さった。
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ひとつひとつの話はどこかで読んだり聞いたりしたものも多いと思う。でもこうした本として丁寧に体系的に、情緒的に、理論的に書き上げてくれたことは大変ありがたい。
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ビジネスのフレームワークを人生にも活用する、という、ありそうでなかった視点の本。
内容も濃く、一度では消化しきれないので、再読しようと思う。
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知識を得るための土台として本を活用することの大切さを思いつかされた。日常的に「自分で考え抜け」と言われることが多いですが、実際には、何も持たずに乾いた雑巾のように無理に考えを絞り出すのは、時として非生産的。
とっぴなアイディアや独創的なひらめきは、納得感を伴わない場合もある。この本を読み、しっかりとした知識の土台を築くことの重要性を教えてくれた。読書による土台から様々な情報やアイディアを引き出し、組み合わせて新たな提案を生み出すアプローチに結びつくと思う。
無理にアイデアを絞り出す時間を省くことで、余裕ある時間を確保でき、その時間をより有効に活用できるとも思う。知識の蓄積とそれを元にした柔軟な発想が、「経営戦略」であるのかもしれません。
まとめて、ただアイデアを生み出すための努力をするのではなく、まずはしっかりとした知識と情報の土台を作ることが、結果として豊かな発想と戦略につながると、この本のさまざまなキーワードから考えさせられました。
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これから社会に出る人たちは、例えば20代前半でこの本を読むことができる。経験を積む前の段階しかり、ある程度色々と経験してから読めば、それぞれの段階で違った気づきや理解が得られると思う。
自分にとってのこれまでの経験と、これからについてを深く考える・理解することができる!そんな本です。