投稿元:
レビューを見る
茂木さんの考察、いつも楽しく読ませてもらっています。
本書は、その題名の通り、受験生向けの参考書となっています。
なので、普段の「もぎせか」や「CGS」の講義とは一味以外、本当に受験のためのお話となっています。
受験のための勉強を茂木さんに教えてもらったことがない私としましては、本職の茂木さんはこういう雰囲気なのかと、かえって新鮮でした。笑
タウンミーティングの公演でお会いしたのが初めてでしたので。
※岡崎市の公演において、質疑応答の時間をいただき、バードウォッチングの話などさせてもらいました。
とはいえ、脇道に逸れることが全くないのかと言えばそうではなく、おそらく受験のための出題では使われない内容については、付け足しノートのようなページを儲け、そこで解説してくれています。受験勉強をしながら、「物語」を楽しめるのです。おもしれー……(恍惚)
一番のお気に入り、おすすめポイントについては、まさに前述の通り、「物語」を楽しめるところです。桃太郎のお話は、わずか、10個程度の単語で構成されていることを例にし、つまり世界史は、5000のキーワードを覚えるために、500の物語を楽しめば良いと教えてくれる様子は、新鮮であり、かつ深く共感するものでした。
私の愛してやまない名作「グリムノーツ」も、魂と物語は不滅であるとし、人のこころや記憶に強く残されるものは、感動であり、物語であることを大切に表現しています。
受験に合格したい、大人らしい教養を身につけたい。
そんなあなたに、ぜひ、真剣に、そして楽しく、500の物語を、一緒に読んでもらいたいです。
ここまで私の散文・感想にお付き合いいただき、ありがとうございます。
あなたのこれから先の時間が、あかるく、やさしく、おだやかな日々でありますように。